蛍side
私たちは騎士団本部に到着し、扉を開けたら
私が初めてあった西風騎士、偵察騎士アンバーとカルトが言い合いをしていた
「アンタが今、どんだけ危険なことしてるかわかってるの!?」
「ハ!、俺にとってはあの程度、危険でもなんでもねぇんだよ」
「龍災の影響で魔物も凶暴化してる...!その影響でどれだけ腕の立つ西風騎士の人たちがけがをしてるのかわかってる!?」
「なんだよ?いっちょまえに俺を心配してるってか?余計なお世話もいいとこだな」
「なんですって!?」
「他人の心配の前にまず、てめぇの心配をするんだな。てめぇはクソ雑魚なんだからよ」
「....!私が弱いのは認める。だから、もう危険なことしないでお願い...!」
「.......」
カルトはアンバーの言葉に答えず、団長室に入っていってしまった。彼の背中を見送ったあとアンバーはうつむいてしまった
「アンバー?」
そう私が声をかけるとアンバーは無理やり笑顔をつくった
「あ、蛍!聞いたよ!アンタ今大活躍じゃない!さすが、栄誉騎士!」
「う、うん。ありがとう」
「じゃあ、あたしこれから任務があるから!またね!」
そう言いアンバーは騎士団本部を飛び出していった
「おい、アンバーのやつ」
「うん、泣いてた」
アンバーが飛び出していくとき涙が見えた
「...アンバー、大丈夫かな?」
「彼女のケアは私に任せてくれ。今はとりあえず団長室に入り今後の方針を話し合おう」
そうして私たちも団長室に入ったそこにはカルトだけではなくリサさんとガイアもいた
「おい、遅いぞ」
「すまないな」
「おい!カルト!お前よくもアンバーを泣かせたな!」
「大丈夫よ、いまそのことについて注意し終わったところだから」
あんな黒い笑顔をしたリサさん初めて見たかも、こわっ!
「...チッ!」
「ここから聞いてたが、あれは完全にお前が悪いぜ」
「しつけーな!もういいだろうがとっとと本題に入れや!」
そういい私たちは今後の方針を決める話し合いを始めた
「ジン。先ほどの件だが」
「どうだった?」
そういえば、カルトとモンド城外でカルトと合流した時ジンさんとガイアは何かを話していたな、そしてそのままガイアは私たちと別れてどこかに行っていた、それと関係することかな?
「ダメだった、さらに”一般人を頼らざる得ないとは騎士団も落ちぶれたものだ”と小言言われちまったよ」
「そうか...」
「それは、残念ね。あの人の力を借りられたらだいぶ楽にことは運ぶのだけど」
「...仕方がないか。では改めてこれからの方針を話し合おう」
「そんなもん簡単だろ?風魔龍をぶっ倒せばいいんだろうが」
「それはだめだ!それではファデュイとなんら変わらない」
「べつに殺しはしねぇよ、ただもう2度とこんなくだんねぇことを巻き起こさねぇよう、力でねじ伏せるだけだっつの」
「だから!それがだめなんだってー!」
「今回の一件は、私たちモンド人に対しての復讐なのかもしれないの。だから怒りを買うような行動は慎むべきよ」
そう今回の龍災は元々、風神眷属だった風龍トワリンがモンド人に忘れ去れた怒りと悲しみによって巻き起こされたものだから怒りを買う行為は絶対にさけなければならない
「そのとおりだ。だからそのようなことは絶対にするな。わかったな?」
「はぁ~、お前ら本当にそんなことで今回の龍災が起きたと思ってんのかよ?いったい今までお前ら何を調べてたんだよ」
とカルトはジンさんとリサさんの話を聞いて本気で呆れていた
「じゃあお前の見解をきかせてくれ、無知な俺たちにな」
「風魔龍はな汚染されてんだよ、ていうか背中の紫の結晶を見りゃわかんだろ?」
「「「「「!?」」」」」
「なんでそんなことがわかる?」
「はぁ?逆になんでわかんねぇ?あの結晶から悪臭がプンプンしてんじゃねぇかよ」
「お前ほどの嗅覚をみんなが持っていると思うなよ」
「ちょっと待て!なんでそんなことで風魔龍が汚染されてるってわかるんだ?」
「そうだよ、まさかにおいだけでそんなことがわかるの?」
「ええ、彼ならわかるわ。」
私たちの質問にリサさんが答えた
「彼の五感はまさに超人的なものなの。彼は匂いだけでどの元素や呪いを識別することができるのよ」
「2年前、ここで起きた大事件でも彼の五感は大いに役立ってくれたんだ」
「おい!俺がまるでお前らのために行動したみたい言うんじゃあねぇよ、あれは俺が俺のためにやったことだ」
「はいはい、でもそのおかげで俺たちが助かったのも事実なんだぜ」
「すごい、あの超人的な動きといいカルトって本当に人間?」
「人間だわ!、てめぇが弱すぎんだよクソが!」
「コホン!とりあえず風魔龍は汚染されていることがわかったんだ。これは大きな収穫だ」
”風魔龍の浄化”これを目的として今後行動することになった
「そうね、とりあえず私はその汚染について調べてみるわ」
「俺はそうだな、ひとまずモンド城周辺のパトロールでもするか」
「では、私とカルト、そして栄誉騎士たちで風魔龍が住む、風龍廃墟周辺を調査しようと思う」
「いえ、ジン貴方はここで報告を待っているべきよ。」
そのとおりだと思う。ジンさんは代理とはいえ今はこの国のトップ万が一なにかがあったときこの国の人たちがさらにパニックになってしまう
「だが...」
「いいからお前は、ここで踏ん反りがえって待ってろよ」
「カルト」
「それよりお前はお前がやるべきことをやれや、それにお前に説教されながら調査するなんざ、ごめんだ」
「...わかった、では皆頼んだぞ」
こうし私たちは解散した。
「じゃあ早速、風流廃墟に出発しようぜ!」
「うん。その前にカルト、連携をするために知っておきたいんだけどカルトの神の目は何元素?」
このテイワットでは様々な元素がある。その元素同士を組み合わせることで元素反応がおき、莫大な力が生まれる。
「わたしは、風元素を操るけどカルトは何?」
「元素ぉ?俺はそんなもん使わねぇ」
「「は?」」
「正確に言うと使えねぇだなほら見てみろよ、神の目もってないだろ?」
よく見たら、彼は神の目を身につけていなかった
「ええ!神の目なし!?つまり純粋な体術だけで今まで戦ってきたの!?」
「嘘だろ!?神の目なしで騎士団のトップにいるのか。お前、すごい強いんだな」
「うるせぇ!いちいちそんなことで騒ぐんじゃねぇ」
「だって、」
「神の目を持っていなくても、強い奴なんてそこら中にいるっての。うちの大団長がいい例だ。あいつは神の目こそ持っているがあいつは基本的に元素を使わない。神の目を便利な道具としか考えてねぇよあのおっさんは」
そういうと、カルトは西風教会の方に歩いて行った
「おい、待てよ風流廃墟に行くんじゃないのか~?」
「勝手に行ってろ」
「なんでだよ!、ジン団長に一緒に行動するよう言われただろ~!」
「ジンさんにチクるよ?」
「.....チッ!じゃあ早く来いや」
そう吐き捨てて、カルトは足はやに歩いて行った。もしかしたらカルトの数少ない弱点はジンさんなのかもしれない
「おい待てよ!、ってあいつ歩くのはやいな!?」
「はやく行こう」
こうして少し歩き、カルトは風神像の前に止まった。そこにはあの森で風魔龍と一緒にいた少年が詩を読んでいた
「みんな、ありがとう~!!」
しばらく待ち、少年は詩を読み終え聴衆の人たちも解散していった
「悪くねぇ詩だ」
「君は初めてのお客さんだね~どうもありがとう!」
「さすがは、風神サマだな」
「「!?」」
カルトはそう緑髪の少年にそういった
「...アッハハハ~!君面白いこと言うね!僕が風神?なに、君ももしかして吟遊詩人?」
「俺は少し特別でな、鼻と肌、そして目で元素を感じることができんだよ。そして俺は今、お前の体の中に莫大な風元素を見た。体の中にだ。おかしくねぇか?」
確かに。神の目はいわゆる外付け機関。体の中に元素があるのはおかしい。
「....そっか~、君は"フィジカルギフテッド"いわゆる超人体質。この時代にもいるんだね~」
少年は両手を上にあげながら、そう告げた
「そうだよ、僕が風神バルバトス。今はウェンティと名乗ってる」
こうして私は当初の旅の目的の俗世の七執政の一柱と邂逅することができた。
おまけ
「なんで、風魔龍が汚染されているってわかっているのに貴方はぶっ倒すって言ったのかしら?」
「風神の眷属と戦いたかったからに決まってんだろ?」
「.....ごめんなさい、愚問だったわね」
読んでくださり、ありがとうございました!