うちはの呪術師   作:狼ルプス

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呪術高専東京校

 

人の気配のない廃墟を1人歩く男性がいた。まるでいつも歩いている道を散歩するように堂々と歩くその姿には背景の不気味な廃墟とはマッチしていないようにも見える。

 

「………」

 

そう呟く青年の後ろや上から異形の化け物達が襲いかかる。

 

「火遁・豪火球」

 

少年は印をいくつをも組み合わせ、息を吸い口から巨大な炎の球体を吹き出し燃やし尽くす。

 

怪物に当たると何か叫びながら灰になり燃やされた。

 

『!?』

 

そして近くにいた数体の怪物を殴ったり蹴ったりし倒しその速さは普通の人間では捉えるのは難しいものだ。

 

 

 

「後はお前だけだ……」

 

──バチッ、ヂチチチ…

 

と音を響かせながら右手から蒼い雷を発生させる。

 

それを見た残った化け物の仲間は一目散に逃げようとした。男はそれを逃さない。

 

 

「雷切!」

 

 

逃げ出していた化け物に迫りその手は怪物を貫く。そして怪物は風穴を開けられる地面に倒れ、そのまま灰となりながら消えていった。

 

 

「こんなものか…」

 

気配が完全に消失したのを確認した男は状況を整理しながら仲間の方へ向かう、暗闇の中黒の勾玉模様のある赤い瞳を光らせながら。

 

 

 

 

♪〜♪〜

 

 

 

 

「ん?」

 

ふとポケットから振動があり、スマホを取り出す。表示された名前を見ると男はため息を吐くが、何処か笑っているように見える。男は通話ボタンを押し、スマホを耳に当てる

 

 

「もしもし」

 

 

『ヤッホー!GLG五条悟だよー!』

 

 

「相変わらずウザい様子でなによりだ。あと自分で言う必要はあるのかそれは?」

 

『出てくれて早々酷くない?』

 

「何度も言ったがお前は日頃の行いを振り返れ、それで…何があった?」

 

『相変わらず話が早くて助かるよ!実はさぁ───』

 

 

五条悟と名乗った男は簡単な説明をすると目を見開く。もうそれは驚く内容だ。

 

 

 

 

 

『──────という事があってさー。その子は執行猶予付きの秘匿死刑という事になったから、僕が居ない時は閃凪が見てあげてくれない?』

 

 

「構わないが一ついいか、お前は俺の任務が終わったのを見計らって電話を掛けているのか?」

 

『何のことだかさっぱり〜、それに終わってるなら別にいいじゃん。んで、相手何級だったの?』

 

「1級1体と低級が数体」

 

『なーんだザコじゃん。ウケる。それに今の指2本分の宿儺になら閃凪は絶対負けないから大丈夫だよ!なんたって僕達最強だし。だからお願いネ!僕は今からもう1人の一年を生迎えに行かないとだから!じゃあお疲れサマンサーっ!』

 

「おい、俺だって忙し………切られた」

 

閃凪は男はため息を吐きスマホをポケットにしまう。

 

 

 

「両面宿儺の器か、今年も…厄介な年になりそうだ」

 

そう呟きながら廃墟から出て空を見上げる。風が吹き閃凪の髪を揺らす。

 

 

 

 

 

 

男の名前は内葉閃凪(うちはせんな)…かの有名な魔眼使い、うちは一族の末裔である。

 

 

 

 

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

 

 時は2005年4月。春の陽気に包まれる中、都内某所にある呪術高専東京校では入学式──とは程遠い極々小規模なものが行われた。

 

「(説明は事前に聞いていたが…ほんとに指で数えられる人数しかいないんだな…)」

 

 

新入生が俺含めたったの4人、自分を含めた男3人と女1人しかいない。一応例年よりは多い方なのだから呪術界は晩年人手不足との事らしい。

 

 

「お前たちの担当になることになった夜蛾正道だ。お前たちにはこれから4年間呪術を学びながら呪術師としての任務をこなして貰うことになる。任務でも協力することもあるだろう。親睦を深めるために今から各自自己紹介をしてもらおう。まずは五条、お前からやれ」

 

 

「なーんで自己紹介なんてガキくさいことしなきゃなんねえんだよ、パスパス」

 

「(あれが師匠が言っていた五条家の、説明は入学前に聞いていたが…なんか小学生みたいな奴だな…性格も最悪だな)」

 

このままでは話が進まないので俺は五条に声をかけるか。

 

「五条…だったか?先生に対してそういう態度は良くないと思うぞ?」

 

「は?何お前、何様のつもりだよ?つか呼び捨てすんじゃねぇよ雑魚。五条様だろうが」

 

「はぁ…」

 

「ああ?なんだよそのため息?」

 

「君のそれは子供っぽいって言う事に気づかないか?自己紹介程度素直にするべきだ。と言うか、こう言う場では当たり前の事だ。いくら呪術家系の御曹司の君でも、そんな当たり前のことが出来ないような馬鹿じゃないだろう?」

 

「あぁん?」

 

すっごい分かりやすく腹が立ってますって顔をしている五条、青筋も浮かべているのがいい証拠だ。

 

「どうやら君は余程甘やかされて育ったみたいだね。五条君?彼の言った通り、素直に自己紹介や挨拶はするべきだ」

 

 

「あ?何?もしかして雑魚なの図星だったからキレちゃったの?」

 

「そう言えば弱い犬ほどよく吠えるって言うよね。君はよく吠えるねぇ五条君」

 

「は?弱いのはお前だろ変な前髪雑魚」

 

「外で話そうか」

 

「寂しんぼか?一人で行けよ」

 

「やめんかお前ら!!」

 

夜蛾先生から怒鳴られ前髪の特徴な男は冷静になり一言謝り席に座る。

 

「ちっ、ウゼェ……五条悟。最強です。よろしく。足引っ張るんじゃねぇぞ雑魚共」

 

「(いや、最後のは必要か?)」

 

俺はもう内心で呆れるしかなく、女の子の方は目は冷たく、興味なさそうに無視を決め、前髪が特徴な男は顔には出してはいないが青筋が浮かび上がっている。

 

 

 

 

 

「はい俺の自己紹介終わり!じゃあ次お前やれよ黒髪くん」

 

…いちいち突っかかったら終わりだなこれは、余り言い返さない方が得策か。

 

 

「……内葉閃凪です。一般人あがりですが、よろしくお願いします」

 

自己紹介すると、五条が驚いたような顔をしており、俺は首を傾げるしかなかった

 

 

「内葉?」

 

「?何かおかしな事を言ったか?」

 

「べっつに〜」

 

俺の苗字に何かしら反応し何故か五条は俺の事をじっと見つめる。教室に入った時からそうだったが、妙に警戒されている。おそらくあいつの目も…

 

 

「私も自己紹介させてもらおうかな。夏油傑です。同じく一般人上がりですがどうぞよろしく」

 

「一般人あがりの家入硝子、よろしく」

 

 

俺が自己紹介したことで前髪が特徴な夏油傑、このクラスの唯一の女子、家入硝子、どうやら五条を除いた俺と2人は同じ一般人。五条よりはまともそうで安心した。

 

 

そのあとは夜蛾先生からの簡単な説明があった後、解散になった。その時五条は俺を睨みつけながら「ケッ!」と言いながら教室を出ていった。

 

 

 

俺何か恨まれるような事したか?それに少しして夏油も教室から出ていく。

 

凄いやな予感がするのは気のせいだろうか…

 

 

「はぁ…(自己紹介だけでここまで疲れるとは…ストレスを溜めないよう心掛けないと)」

 

 

 

「ねね」

 

「!な、なんだ?」

 

「ビビり過ぎじゃん、ウケる。ただ喋りたくて声掛けただけ。私、家入硝子。敬語なしでいいからよろしく〜」

 

「あっ、ああ、よろしく。改めて、内葉閃凪だ」

 

「よろしくー。いや災難だったね。あんなクズと一緒のクラスになるなんて」

 

「(クズって)まぁ、流石の俺もあそこまで性格悪いのは予想外だった。常識もなってもない、目上対する言葉遣いがダメな上、更には小学生のガキ大将みたいなやつと来る」

 

「あはは!めっちゃ貶してんじゃん、ウケる」

 

「事実を言っただけだ」

 

軽く話していると家入がタバコを咥え始める。

 

 

「タバコ?」

 

「そうそう。未成年とか気にしたら負け」

 

「……まぁ、そうだな」

 

「意外、気にしないんだ。普通ならなんか言うと思うけど」

 

「まぁ、事情は人それぞれだ。深くは聞くつもりはないが…体に良くないから出来る事ならやめてほしい」

 

「はは、なんだそれ(気を遣われたの初めてだな、変な奴)」

 

 

家入はライターを取り出して火を付けようとするが、着火する様子がない。おそらくガスが切れたのだろう。

 

「あ、クソ、ライター切れた。ね、火持ってない?」

 

「俺が吸うと思う?仕方ない、家入…そのタバコ、手に持って前に出して」

 

「?こう?」

 

「そ。そのままじっとしてて」

 

俺は印を結び隣に小さな火の玉を形成し、火を操りながらタバコの先端に火をつける。

 

「すご、今の何?」

 

「流石に全部は言えないが、俺の術式の応用。タバコに火をつける事になるとは思わなかったけど」

 

「そ、火…ありがとう」

 

 

一言お礼を言いそのまま窓際まで移動した家入はたばこを吸い始めた。喫煙所で吸えよと内心思いながら俺はそれを苦笑いして見送るしかできなかった。

 

 

「(大変な高専生活になりそうだな…)」

 

 

 

 

 

その後、外では五条と夏油の2人が大喧嘩をしており俺の嫌な予感は的中する事になってしまった。しかも互いに術式を使用していた為俺は急いで外に向かいそれを止める事になった。

 

結果として更に大惨事となってしまい俺が止めても意味がなく、俺まで2人の相手にすることとなってしまったが、夜蛾先生の一声により激しい喧嘩は終わった。

 

俺達三人は当然お叱りを受け、五条と夏油は夜蛾先生からキツい拳骨をくらい大きなタンコブを作る羽目となった。

何故か俺は説教のみで許された。どうやら家入が色々と事情を説明してくれたらしい。今度何かお礼をしないと。

 

 

 

 

 

 

 

「閃凪!スマ⚪︎ラしようぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「(なんでこうなった……)」

 

 

 

現時点の主人公の写輪眼の状態

  • 完成体写輪眼
  • 万華鏡写輪眼
  • 永遠の万華鏡写輪眼
  • 輪廻写輪眼 
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