「はぁ、また派手にやったなぁ『悟』のやつ」
一部瓦礫と化した廃墟内を見ながら言う。入学から数週間後、俺は任務に送られている。そしてその任務には悟も一緒だ。
「あれ、閃凪じゃん。そっちもう終わったの?」
白髪にレンズは真っ黒のサングラスに、一見不良にも見える格好の少年が呪霊の残骸山に座っていた。彼の名は五条悟 呪術界御三家の1つ五条家の長男であり数人しかいない特級呪術師であり俺の同級生である。
「終わったも何も、砂利ばっかだった。そっちは?」
「殴りがいのある1級くらいのヤツがいてさー、いいサンドバッグになってくれたわ。雑魚だったけど」
「そうか」
彼の座っている呪霊の残骸がいい証拠だ。1級だからその大きさも納得出来た。俺もそうだが、悟からしたら砂利以外でもないのだろうが…そんな話をしていると悟は立ち上がり
「んで、今回は目は使ったの?」
「さっきの話聞いてたのか?砂利如きに俺が使うと思うか?」
「言ってみただけー、そんなカリカリすんなって。老けるぞ?」
「余計なお世話だ。白髪グラサン」
「ああ?」
少し言い返すと悟はキレかけるが、このままやれば更に面倒になるので話を切り替える。
「まっ、戯れはここまでにして、そろそろ出よう。呪霊の気配も完全に消えたし、帳も降りたしな」
「んじゃとっとと帰ろうぜ〜、ストレス発散にもなったしよ」
「発散って、だがせっかく九州に来たんだ。お土産買わないと家入が怒るぞ?」
「あーそうだった、この前傑と任務した時お土産買ってこなかったら硝子にメス突きつけられながらガチギレされたんだよな〜。九州は何が名産だったけ?」
「俺が知る限りカステラとか明太子だな、後は見ないとわからん」
「じゃあカステラ買って帰ろうぜ」
「いや、甘い物だと家入が怒るだろ?家入も食べられる物じゃないと意味ない。確か九州だから鶏皮とかもあったな。後悟、甘い物の中にひよこの形をした饅頭もあるぞ」
「ひよこ?なにそれめっちゃ気になる」
「それも買って帰ろう」
「んじゃとっとと行こうぜ。後さ、この任務2人も必要だったか?俺か閃凪だけでもよくね?」
「言うな…余計疲れるからやめてくれ」
俺達は任務の内容に愚痴を言いながらそのまま廃墟の外へ向かう。
「なぁ、前から気になってたんだけど、お前って本当に
悟が突然話しかけられる。気持ち悪いは余計だが、確かに一般出とはいえ戦い慣れてる動きを見れば流石に疑問を持つのも仕方ないだろう。
「そう言えば言ってなかったな…俺高専に通う前までは師匠に鍛えてもらってたんだ」
「師匠ぉ?どんな奴だよそいつ」
「そうだな。出会って最初の一言が性癖の開示を要求する変質者かな…」
「んだそりぁ。どんな問いしたんだよよそいつ」
「『どんな女が
「ブッファッ!!女声!?」
俺が声真似をすると悟は吹き出す。いきなり女声で喋ったら驚くよな。
「うちは一族は魔眼以外にも忍集だったんだよ。技術も先祖代々から受け継がれてるのさ。声真似もその一つ、呪術や細かい基礎は俺の師匠に教えてもらって尊敬出来る人さ」
「いやいやいや、俺そいつに会ったことねぇけどさ。マジで上手すぎるだろ声真似」
「ああ、ただ深く関わってる人のじゃないと真似は難しいけどな。例えば…『外で話そうか…悟』」
「うわ、その腹立つ感じ傑そっくりじゃねぇか!マジで傑に言われてるかと思ったぜ」
「『俺達最強で無敵だし』…悟はまだ完璧じゃないから似てるかどうかわかんないけど」
「いやめっっちゃ似てるわ…逆に引くわ」
「『おいクズ』ざっとこんな感じ」
「なぁ、最後のはお前の私情も含んでたのは気のせい?」
「……気のせいさ」
「おい、今の微妙な間はなんだ?確実にお前の私情も含めて硝子の声真似したよなぁ?」
「俺は師匠と傑、悟と家入の声を真似ただけだよ。て言うかクズなのは自覚あるんだな…意外」
「オッケー、テメェ表出ろやコラ」
「出たよ…悟の寂しがり屋発言」
「泣かす!!」
こんな感じに会話を続けてお土産を買い俺達は東京まで戻る。
「うぃーす、たっだいま〜」
「ただいま」
「おっ、五条に内葉じゃん。おかえり〜」
「二人ともお疲れ様、お茶でも飲むかい?後何故土汚れが酷いんだい2人とも…?」
夜蛾先生にお土産を渡した後教室に入ると2人の生徒が机に座っていた。
「察してくれ…お茶ありがと傑、お土産買ってきたから皆で食べよう」
傑と家入は俺達2人の様子を見て何があったのか察しこれ以上は聞かなかった。いや、聞くのが面倒くなったのだろう。
この2人は悟と同じく俺の同級生 、呪霊を取り込み操る【呪霊操術】の使い手夏油傑、他者の傷を治すことの出来る【反転術式】の使い手家入硝子、少ないがこの3人が俺の同級生だ。最初はギクシャクしていたが今では打ち解けている。
「はい、家入はこれでよかったか?」
「ん、あんがと」
歓談をしながらおやつを食べているとふと悟が
「そういやお前の眼、相変わらずよく見えねぇんだよ。なんか、モザイクがかかってるみたいにな。術式は分かるんだけど」
「そう言えば前に悟が言っていたね。閃凪の目は六眼でもハッキリとは見えないと言っていたが…何かあるのかい?」
「そうなん?」
「そうだな…俺の目も悟みたいに魔眼持ちだけど、六眼と違ってオン・オフの切り替えも出来るから…今は普通の目さ」
「へぇ〜」
「五条の六眼より便利じゃん。と言うか私と夏油はどんな目してるかは知らないけど」
「悟のように使えば疲れるし瞳術によっては目も痛むからな…」
俺の目も使えば疲れるし、下手したら目から血が流れる事もある。
「お前ら言っとくけど、こいつの目は呪術界じゃ伝説扱いされてる上、家の文献にチラッと出て来る程度でしかないんだぞ?俺だって実物見るまではおとぎ話、眉唾物だと思ってたんだからな」
「そうなのかい⁈」
「へぇー、内葉の目って五条の六眼より凄いんだ?」
悟の説明に傑は驚き、家入も興味を持ちながら俺を見つめる。
「俺の一族は呪術界には関わらなかったからな…忍らしく人知れず呪霊を祓ったりとかもしていたらしい。後は呪詛師の暗殺とかな」
「そうだったのか。って、閃凪は忍者だったのかい?」
「の、末裔だ。技術も先祖代々から受け継がれてる。こんな感じにな」
俺は席を立ち、呪力を両足に巡らせ教室の壁に向かって歩く。壁まで歩いてそのまま床を歩くのと同じ要領で壁から天井まで進んで止まる、髪や服は重力にしたがうが、脚が天井を床にしてくっついている。
「天井に足が張り付いてる!!」
「ちょ…お前それ術式じゃないんだよな⁉︎」
「マジで忍者じゃん…ウケる」
傑と悟は驚く、悟に至っては思わずサングラスをずらして六眼で確認するほどだ。もしかしてこの応用技は呪術界でも知られていないのか?或いはその発想がなかったのか、家入は2人の反応に笑いながら天井に張り付き立ってる俺を携帯の写真で撮る。
「(撮らないでほしいんだけど)今度機会があれば教えてやろうか?術式無しでも出来る呪力操作の応用だから戦いの幅も広がるはずだ。家入もどうだ?」
「是非とも頼むよ!」
「気が向いたら頼むわ」
すごい乗り気で頼んでくる傑に若干興味を示す家入は撮った写真を確認している。
「おい、俺は?」
「いや、悟の場合術式が術式だからなぁ…必要ない気もするが」
「傑と硝子にだけ教えて俺だけ仲間はずれにする気か⁈」
「悟、教えてほしいのか必要ないのかどっちだよ?」
「仕方ないさ閃凪。悟は恥ずかしがり屋だから素直に言えないんだよ」
「誰が恥ずかしがり屋だ!!」
「おや?もしかして悟、仲間外れにされて寂しかったのかい?」
「あ?外で話そうぜ…傑くんよ?」
傑が挑発まがいなことを言うと悟は青筋を浮かべサングラスを外す。
「やっぱり寂しがりやじゃないか、悪いけど1人で行って来なよ」
その際に言い合い、その様子を見ている家入は笑いを堪えていて、2人がバチバチと睨み合ってる中俺はため息を吐くしかなかった。
そしてしばらく言い合ったのち2人は無言で席を立ち教室から出ていった。
「全くあいつらは…」
「止めないの?」
「流石に術式ありの喧嘩なら止めるが、術式なしの殴り合いなら放っておいても問題ないだろ。度が過ぎたら夜蛾先生から指導と言う名の鉄拳が下されるだけだしな」
「あはは!確かに」
俺は天井から体勢を上手く整え地面に着地する。あの2人が普通に殴り合うなら放っておくが、術式ありだとグラウンドや建物が崩壊するので流石に止めに入る。夜蛾先生の胃痛やストレスを増やしたくはないからな。
「それでさ、内葉の眼ってどんな感じなの?」
「どうしたんだよ急に、気になるの?」
「まぁね、五条の六眼とはまた違うって言うからどんなのかなって」
家入はどうも俺の眼が気になるらしい、将来医師免許を取るつもりらしいから気になるものか?いや、家入は任務に出向く事も
「いいけど」
俺は数秒だけ眼を瞑り、再び開けると家入は驚いていた。今の俺の眼は家入にはこう見えている。瞳孔を囲うよう赤く光瞳、周囲に黒い三つ巴紋。
眼そのものが変わっていたのだから驚くのも無理はない。
この眼は俺の先祖、うちは一族の者にしか開眼しない眼、又は心を写す瞳【写輪眼】そう呼ばれている。
「この瞳の状態の名前は写輪眼…効果は悟の六眼と似た点もあるが、六眼にはない瞳力も「へぇ、綺麗じゃん」……は?」
俺は写輪眼の説明をしてる中俺は思わず変な声が出てしまった。
「なに今の反応?ウケるんだけど」
「あ、いや。驚かれたり一般の人には気味悪がられたりする事が多かったたんだが…母さんと小さい時会った女の子以外に綺麗って言われたの久しぶりだったからさ」
「そうなん?少なくともあのクズの眼よりは好きだよ私は」
「ありがとう。それとこれ、残りも片付けますか…喧嘩に行ったあいつらが悪いし」
「そうだな。あっ、私甘い物無理だからそっちは任せるけど」
「わかってる。飲み物買ってくるけど何がいい?」
「ブラックコーヒー」
「大人舌だな。了解」
俺は財布を持ち自販機に向かう。外では術式無し、呪力ありだが未だ殴り合いが行われている姿に苦笑いをしながら向かう。
「…やっと見つけた」
昔、幼い時に助けてくれた狐面をした男の子。仮面越しから黒い巴紋のある発光してる赤目、また会えた。こんなに近くにいるとは思わなかった。その事実だけでも嬉しい。私の存在をあいつにもっと植え付けて、あいつの重石になってやる。
「絶対にオトしてやる。覚悟してろよ…狐面の赤目さん」
現時点の主人公の写輪眼の状態
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完成体写輪眼
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万華鏡写輪眼
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永遠の万華鏡写輪眼
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輪廻写輪眼