青空と雪原と神託   作:テキサス仮面

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ついにモンハンコラボ開催!
現地の狩人親子と巧みに連携してリオ夫妻に挑むヤトウ達の狩猟魂には胸が熱くなりましたね…!(存在しない記憶)別行動していたスカジがゴア・マガラをソロで狩る様子も最高でした(捏造)



【安価・ダイス】転生したので安価とダイスで生き延びるPart6

1: ☆32  このスレッドへ返信 


やっとひと段落したでち

ウルサス人ってなんでみんなあんなに食べるの?

>>4 

2:匿名オリジムシ ☆56  このスレッドへ返信 


出たな主婦と化した全裸サンクタネキ

 

3:匿名オリジムシ ☆8  このスレッドへ返信 


たておつ

 

4:匿名オリジムシ ☆12  このスレッドへ返信 


>>1

ウルサス人だからじゃねえのかな…

 

5: ☆31  このスレッドへ返信 


あとさぁティーカップの受け皿に紅茶入れて飲むの何????

マジで何??????

 

6:匿名オリジムシ ☆13  このスレッドへ返信 


俺に質問するな!

 

7:匿名オリジムシ ☆5  このスレッドへ返信 


しらん…こわ

 

8:匿名オリジムシ ☆27  このスレッドへ返信 


えソーサー持ちながら紅茶を飲むかどうかじゃなくて、ソーサーに直接注いで飲んでるの?

 

9:匿名オリジムシ ☆8  このスレッドへ返信 


普通に行儀が悪い

 

10:匿名オリジムシ ☆11  このスレッドへ返信 


ウルサスの謎文化やんけまだ生きとったんか!

 

11: ☆24  このスレッドへ返信 


現代日本ベースの価値観のせいで毎日戸惑うわ…

土足NG文化助かる

 

12:匿名オリジムシ ☆9  このスレッドへ返信 


雪国はたいてい外靴と室靴でわけっからな

 

13:匿名オリジムシ ☆17  このスレッドへ返信 


大変やなスレ主

 

14: ☆38  このスレッドへ返信 


愚痴聞いてくれてありがとナス♡

と言うわけで早速安価するね

 

人いる?いたら手あげて

 

15:匿名オリジムシ ☆7  このスレッドへ返信 


 

16:匿名オリジムシ ☆4  このスレッドへ返信 


 

17:匿名オリジムシ ☆2  このスレッドへ返信 


 

18:匿名オリジムシ ☆  このスレッドへ返信 


ノ 

 

19:匿名オリジムシ ☆15  このスレッドへ返信 


また安価かよ

>>20 

20: ☆43  このスレッドへ返信 


>>19

安価スレで安価して何が悪いんだい

いっぱい人いるぅのでやってくね

 

21: ☆37  このスレッドへ返信 


将来的にどうしていくべきか下から選んで>>23〜>>30の間安価してくれ

それからダイス振るわ

 

❶ウルサスに定住。原作に関わらないようにする

❷外国に脱出。行き先はカジミエーシュorリターニアorラテラーノ

❸ウルサスに反省を促すダンス(反政府勢力√)

❹その他。具体的に書いてくれ

 

ちな、現状

・小さな街暮らし。彼ピッピの住居と収入有り

・身分証作成済み。反政府勢力に頼みました。貴族しゅごい

・❷の行き先は現状確実にいける国。一応カジミエーシュからクルビアorイェラグに行けるっぽい。言わずもがな反政府勢力の人たちの全面支援が必要

 

22:匿名オリジムシ ☆  このスレッドへ返信 


ksk

 

23:匿名オリジムシ ☆67  このスレッドへ返信 


ラテラーノ一択に決まってるだろ❷

>>35 

24:匿名オリジムシ ☆13  このスレッドへ返信 


その暮らしならウルサスで良くね?

>>35 

25:匿名オリジムシ ☆19  このスレッドへ返信 


>>35

 ☆27  このスレッドへ返信 


サンクタじゃんその手があったわ

>>35 

26:匿名オリジムシ ☆49  このスレッドへ返信 


❷といいたいが反政府勢力に仮作るのはなぁ

ここは堅実に❶で

>>35 

27:匿名オリジムシ ☆36  このスレッドへ返信 


 

₍₍(ง❸)ว⁾⁾

 

>>35 

28:匿名オリジムシ ☆16  このスレッドへ返信 


❷イェラグ行け!天災無いし治安も10年近く安泰や!将来ロドスにも行けるし現状大当たり

 

29:匿名オリジムシ ☆51  このスレッドへ返信 


❷かなぁ 今後の状況次第では❶の方がいいかもしれないが

>>35 >>39 

30:匿名オリジムシ ☆25  このスレッドへ返信 


❷ラテラーノ!ラテラーノ!

>>35 

31:匿名オリジムシ ☆17  このスレッドへ返信 


1結構考えてきたな

 

32:匿名オリジムシ ☆9  このスレッドへ返信 


人生を安価に任せるのはどうかと思うがこの形式ならまあ

 

33:匿名オリジムシ ☆16  このスレッドへ返信 


ここまで選択絞れたならヨシ

 

34:匿名オリジムシ ☆35  このスレッドへ返信 


いいのか…?

 

35: ☆51  このスレッドへ返信 


【1D8:7】

>>23 1

>>24 2

>>25 3

>>26 4

>>27 5

>>28 6

>>29 7

>>30 8

 

36:匿名オリジムシ ☆23  このスレッドへ返信 


まぁそうなるな

 

37:匿名オリジムシ ☆38  このスレッドへ返信 


行けるなら行った方がいい

というか俺が行きたい

 

38:匿名オリジムシ ☆17  このスレッドへ返信 


反政府勢力に借り作るのにはもう目をつぶろう

ラテラーノorイェラグの選択肢があるならリスクよりリターンの方がデカい

 

39: ☆34  このスレッドへ返信 


アニメ知識しかないので国名言われてもわからんでち

とりあえずどこがいいのさ>>29

 

40:匿名オリジムシ ☆42  このスレッドへ返信 


天災と感染者迫害に怯えなくていいイェラグ

まぁ自然環境は非常に厳しいのでサルゴンの奥深くとそんなに変わらんか

地上の楽園ラテラーノ(なおサンクタ限定に近い)

 

 

41:匿名オリジムシ ☆48  このスレッドへ返信 


29やけど、カジミエーシュorリターニアorラテラーノという選択肢でなおかつ1の生活環境と条件が悪くないことから現状維持ってのもありって話

 

42:匿名オリジムシ ☆77  このスレッドへ返信 


ウルサスは赤くなる前のドラニコフの国

旧貴族と現皇帝の仲がすこぶる悪くて内政ガタガタ。しかも感染者差別最悪。そろそろクーデター起きそう、というか起きる。アクナイの目玉(?)チェルノボーグ事変が起きる国って覚えとけばok

 

カジミエーシュは都市の発展と地方の衰退がものすごい。騎士競技とかいう見せ物が本体。感染者差別も結構あるし移民には不向き

 

リターニアはザ魔法使いの国。アーツの追求のために人身売買もザラなので貴族の知人でもいない限りやめとけ。鉱石病差別は緩い方なのでアーツに自信ある感染者ならまぁアリ

 

ラテラーノはサンクタ人の国で永世中立国。この世界じゃダントツで治安がいい。サンクタ同士の共感能力のこと考えるとサンクタである1はここが一番おすすめ。

 

43:匿名オリジムシ ☆49  このスレッドへ返信 


説明助かる

 

44:匿名オリジムシ ☆36  このスレッドへ返信 


1は感染者じゃないにしても、感染者差別のひどさ=治安の悪さみたいな参考にはなるはず

あとどれだけ対策しても、いつ感染してもおかしくないからなこの世界

 

45: ☆100  このスレッドへ返信 


もしかしてウルサスってクソ?

>>46 

46:匿名オリジムシ ☆89  このスレッドへ返信 


>>45

判断が遅い

 

47:匿名オリジムシ ☆37  このスレッドへ返信 


もしかしなくてもじゃないぞ

 

48:匿名オリジムシ ☆43  このスレッドへ返信 


アクナイ自体感染者目線がほとんどだからウルサスのいい面観る機会がないだけ

 

 

 

 

 

なわけねえんだよな()

 

49: ☆33  このスレッドへ返信 


とりあえずラテラーノ

ちぃ理解

 

50:匿名オリジムシ ☆47  このスレッドへ返信 


本当に理解した??

 

51:匿名オリジムシ ☆27  このスレッドへ返信 


役所でちゃんと手続き取れば建物の爆破もおkな頭ゆるゆるラテラーノは1と相性よさそう

 

52:匿名オリジムシ ☆12  このスレッドへ返信 


そういえば1は守護銃持ってない感じか

 

53:匿名オリジムシ ☆27  このスレッドへ返信 


守護銃選べるなら何にするん?

>>55 

54:匿名オリジムシ ☆13  このスレッドへ返信 


1はウルサス住まいにしちゃ恵まれてる境遇だしな

 

55: ☆67  このスレッドへ返信 


>>53

ガ ン ラ ン ス

 

56:匿名オリジムシ ☆44  このスレッドへ返信 


うぉ…でっか…

 

57:匿名オリジムシ ☆29  このスレッドへ返信 


その胸でガンランス使ったらばるんばるんするでしょ

 

58:匿名オリジムシ ☆22  このスレッドへ返信 


重火器巨乳サンクタ需要ありすぎる

 

59: ☆35  このスレッドへ返信 


よっしゃじゃあラテラーノ移住目指してがんばるぞい

 

60:匿名オリジムシ ☆48  このスレッドへ返信 


がんばれ

 

61:匿名オリジムシ ☆11  このスレッドへ返信 


今回はかなりまともな安価でよかったわ

 

62:匿名オリジムシ ☆38  このスレッドへ返信 


ウルサスに反省を促すダンスがまとも…?

 

63:匿名オリジムシ ☆23  このスレッドへ返信 


まじめにウルサスの将来考えると活動したくなるのはしゃーなし

普通に暮らすには絶対選びたくないけど

 

64: ☆39  このスレッドへ返信 


移住無理でも新婚旅行先にしてやるぜ☆

 

65:匿名オリジムシ ☆41  このスレッドへ返信 


もう安価スレやめて全裸転生サンクタ婚活実況でよくね?

 

66:匿名オリジムシ ☆11  このスレッドへ返信 


まだ全裸呼びされてて草

 

67: ☆26  このスレッドへ返信 


マジで自分で選ぶと後悔ばっかして全部否定したくなるからこれからも安価に頼るっぽい

 

68:匿名オリジムシ ☆34  このスレッドへ返信 


ぽいぽい頼るな

 

69:匿名オリジムシ ☆15  このスレッドへ返信 


求めれば与えられるってか

 

70: ☆47  このスレッドへ返信 


思い煩いは神様に任せろーっていうじゃん?

大事なのは目先の利益じゃなくて本心から行動することでしょ

 

71:匿名オリジムシ ☆16  このスレッドへ返信 


うーん転生者にしてはサンクタらしいな

 

72:匿名オリジムシ ☆28  このスレッドへ返信 


これは模範的サンクタ

 

73: ☆31  このスレッドへ返信 


人生は偉大なるラテラーノが人間に与えた試練

苦難は試練であり、試練こそが運命の贈り物でち

>>74 

74:匿名オリジムシ ☆44  このスレッドへ返信 


>>75

オリョクルは試練だった…!?

 

75:匿名オリジムシ ☆28  このスレッドへ返信 


オリョクルは死んだ!もういない!

 

76:匿名オリジムシ ☆12  このスレッドへ返信 


はいはいバシクルに戻るよー

 

77:匿名オリジムシ ☆58  このスレッドへ返信 


もういっぱいでち…

 

 

 

 

 


 

 

 

 日が経つにつれ、彼女に対して言いたいことが増えた。

 癒しを乞う感染者に囲まれたジェリスタの姿を見つめながら、どうしてこんなに苛立つのだろうかとイーゴリは自問する。

 

 イーゴリが街のしがない工場で汗水を垂らしている間はというと、あの陽気に振る舞うサンクタの少女は、大抵感染者に癒しを施していた。

 この狭い街の中で触れるだけで鉱石病の痛みを消してしまうサンクタがいるという話は瞬く間に広がり、少し外に出ただけで何人もの感染者に癒しを懇願される現状。自由奔放でエキセントリックなように見えて、実のところかなり主体性に欠けるジェリスタは断り切れず、サンクタの癒し手の噂は広まる一方だ。

 

「ちょーっと歩いてるだけでみーんな集まってきちゃうんだよねー。鉱石病が少しでも和らいでくれるのは嬉しいよ?でも場所は考えてほしいかな。この街にいる感染者監視官がレオニード君だからなんとかなってるんだから。あとね、近所のベゲモートさん、ほらよくチェスを教えてくれたフェリーンのおじさまが居たでしょ?彼も隠してたんだけど鉱石病に感染してたみたいで、今日は傷みがひどいって泣きつかれちゃってもう大変!僕が男をたぶらかしてるんじゃないかって近所のおばさまたちに噂されちゃったから、「僕の思い人はイーゴリ・フョードロヴィチただ一人」ってちゃんと大きな声で黙らせたんだから。あっ、これクランタのソフィアさんから聞いた話なんだけど、今ラテラーノから来たサンクタの人がこの街に来ているみたいで…」

 

 子供っぽい無邪気な早口で彼女は今日出会った人々のことを語り、。それに対して男は沈黙を押しつける。

 感染者への差別的な扱いが顕著なウルサスから出たことのないイーゴリにとってそれは理解し難い行動であり、やめてほしいと心底思っていた。

 なんなら止めるよう説得したかったが、そのたびに彼女の笑みが曇る様子が頭によぎる。焦って口を開くことはない、イーゴリは喉まで上がった言葉を飲み込んだ。

 表面上冷たくあしらおうとも、ジェリスタからの愛は尽きることはない。口数の少ない不愛想な熊と、笑みを振りまく天使、こんな様子はすっかり二人の日常の一コマとなっていた。

 

 そんな日常が当たり前になったある日、日用品の買い出しに街に出た二人は小綺麗な呉服店の前で足を止めた。

 

「あー、ダメダメ。なくても大丈夫。こういうところから出費がかさむのね」

 

 ジェリスタはショーウィンドウに並ぶ衣服を物欲しげに目を輝かせたと思えば、今月の生活費のやりくりのため何が抑えられるのかと眉間に皺を浮かべ、迷いを振り払うように首をブンブンと振る。

 思えば人並みに表情のバリエーションが増えたなぁと、イーゴリは悩むジェリスタをまじまじと見下ろした。

 彼女の視線の先には、きめ細やかな光沢をもつ真っ赤なリボン。ドレスでもバッグでもなく、一本のリボン。これぐらいなら、いやいやこれぐらいだからこそ我慢すべき。そんな押し問答を一人で繰り広げ始めた。その仕草がどこか愛らしく、イーゴリは自身が口角を少し上げてることに気が付かないままポケットに入れた財布の重さを確かめる。そうして優柔不断に紋々と唸るサンクタを置いて店内に入りすぐに出てくると、彼は無言で包装も何もされていないものをジェリスタへ突き出した。

 それは彼女が眺めていたリボン。それを押し付けるように呆然とするサンクタの手に握らせる。

 これで普段のように顔を綻ばすだろう、ただそれだけの安易な考えで、そこにそれ以上の意味も意図もない。ところが彼の予想は大きく外れたのである。

 ジェリスタは顔を赤らめ悶絶し、リボンを手に取ったまま固まってしまったのだ。

 

 しばらくその調子だったもので、道端で固まられても困るとイーゴリはジェリスタの蓬髪を簡単に結ったのだが、出来上がったものは不格好な蝶々結び。それがあまりにも不格好なもので、さすがにこれはないなとイーゴリは眉を顰めながら苦笑をこぼしながら再びリボンを掴もうとする。しかし、ジェリスタは弱弱しく彼の手を握り、彼がリボンを解くことを拒んだのだ。

 

ありがとう…

 

 ジェリスタはゆっくりと振り返ると、目を伏せ微笑を浮かべた。

 普段の大輪のような誰にでも向けられる笑みではなく、朝露に濡れる桜のように淑やかに眼前の男にだけ向けられた笑顔。頬は赤らみ、再び開かれた瞳は僅かに湿り気を帯びていた。

 本当に、出会った当初のただ笑顔を振り撒くだけの陶器の人形のようだったジェリスタは、人間らしい複雑な表情を見せるようになったものだ。

 その瞬間自身の中で、親しみと不安が漠然と首をもたげたことにイーゴリは当惑する。

 

「ラテラーノへ行こうと思うの」

 

 ジェリスタはふやけた頬を叩いて向き直ると、唐突に言葉を切り出した。その瞳は憧憬に揺れ、春の朝日のような輝きを放っている。

 何故?どうして?といった疑問が彼の口から出る前に、「神託があったと」ジェリスタは言う。

 啓示、神託、そして安価。名称に意味があるのかは不明だが、警告や助言を行う顔なき「先輩」。それがジェリスタに代わって選択を下す。

 

 

 神託、そんなものが無ければ彼女は何もできないのか

 

 

 ふと、イーゴリの心中に浮かんだ言葉は急激に熱を持ち、抑えがたい憤りと共に煮えたぎり始めたのだ。

 

「行きたいのなら勝手にいってしまえ!」

 

 彼女が他者に好きなように動かされていることが許せない。

 彼女の意思が二の次になっているのではないのか?イーゴリ(自分)のものと言い張る癖に、自分を置いてどこかへ行ってしまうのか?

 現れてしまった不安が内心を天災のごとく荒らし、積みあがった思いが口から飛び出して、彼女を突き放す。

 きょとんとした表情のジェリスタは、彼の怒りが理解できていない。そのあいもかわらず注がれる視線を拒むようにイーゴリは顔を背けた。

 彼女を知れば知るほど悩みも深まり、共通の記憶が増えるたび痛みも増す。とても腹立たしい。行き場の無い苛立ちが胸の奥をかきむしる。

 冬の厳しい寒さを凌ぐための二重窓を外してからどれだけ経ったか。イーゴリは両親と職場の人間以外とここまで長い時間共に過ごした経験が無い。故に彼は理解できぬ親愛という異物を向けてくる他者との接し方、そして己の感情の扱いがわからなかったのだ。

 男の制御できぬ激情をぶつけられたジェリスタの表情が歪むことはない。険しい顔つきのウルサスの怒声に怯えることなく、疑問を浮かべるのだ。

 

「ラテラーノは嫌?うーん、じゃあイェラグ?じゃあ、とりあえず新婚旅行で下見してから移住は考えよっか」

 

「は?」

 

 新婚旅行?移住?いったい何のことだ?話の見えないイーゴリは、不快感を露にしながら戸惑った。

 

「え?僕たちのこれからの人生計画だけど?ウルサスってチェルノボーグ事変とか起きるし安全に暮らせる場所に住みたいじゃん?」

 

「主語を、最初に話せ…!」

 

 単に彼女はイーゴリと共に生活するのを前提に、勝手に話を進めていただけのようだ。

 不安と怒りで膨らんだ胸の内が、安堵のため息とともに萎んでいく。今にも風に流されて飛んでいきそうなこの天使が、自身も手から離れる気はないのだと判っただけで、理性を飛ばしかねなかった熱が急激に冷めていった。そして、ふいにイーゴリの口から言葉を漏らしてしまった。

 

「新婚旅行って、まずは式を挙げてからだろ…」

 

「っ…!?」

 

 何気なく、安心のあまり口を出たイーゴリのツッコミに、ジェリスタは雷に打たれたかのように硬直した。再び顔を赤らめ、今度は蒸気が噴出してしまいそうではないか。 

 自身が滑らせた一言を彼女がどう受け取ったのか、慣れぬ感情の波に疲れ切ったイーゴリが考えることはない。

 熱湯をたっぷりと抱えたウルサスケトルのように、ジェリスタの顔からしばらく熱が冷めないまま、頭上の光輪が灯火のように二人の帰路を照らしていったのだった。

 




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