春からの俺ガイル二期楽しみです!
「ただいまーって……誰もいないか」
体育の授業でしでかした自滅によって頭を強打したので奉仕部は休むことにした。
こんなに早く帰ってきたのは初めてだな。
そういえば、転校初日から平塚先生に奉仕部へ連れて行かれたんだっけか。それから毎日行ってたもんな。
偉いぞ!俺。
「……寝よう」
特に今からやることないしな。そういう時は睡眠に限る。
I love 睡眠デース。
「それで、今日は自分が晩御飯の当番なのに寝ていて作れなかったと?」
「す、すいません……」
時刻は午後21時、いつもならとっくに飯食ってダラダラしている時間だ。
にも関わらず俺は正座で説教を受けていた。
俺の約2メートル先で仁王立ちしている我が妹、柳美和に。
「あの、でもですね。俺今日ちょっと授業中に頭打ってて、少し調子がよろしくなかったんですよ……」
これを言ったら大体許してくれるだろう。やっぱ怪我人にはやさしくしないとだよね!
「知ってるよ?」
俺の不思議そうな顔を察したのか、美和は続ける。
「お母さんからメール来たの。アニキが体育の授業中にテニスボールで足を滑らして頭打ったって」
なんだろう、妹の口から直接言われるとすごく恥ずかしい。めっちゃくちゃ鈍臭いじゃん。誰?そんなことなったの?ケイスケワスレチャッタ。
「私、心配したんだからね?」
妹に心配されるなら思い出しちゃう!
「じゃ、じゃあ許してくれるのか?」
ここぞとばかりに俺は言った。きっと解放されると信じて。
いやー正直、正座も限界きてたからな。
やっと立て……「誰が足を崩していいと言った?」
「はい、ごめんなさい」
夜は……まだまだこれからだな……。
I don't like 睡眠だ。ちくしょう。
そんなこんながあって3日後の学校の昼休み。
俺はやっと長時間の正座でなった筋肉痛がとれかかったところであった。結局あれから2時間解放してもらえなかった俺は休日の間はその筋肉痛に苦しめられていたのであった。いやぁ。俺の妹マジ鬼畜っす。
ってあれは比企谷くん?なんで体操服なんか着てんだろ?今日体育はないはずなのに。
声かけてみるか。
「おーい、比企谷くん」
比企谷くんの肩がビクッとなる。ビビりすぎだろ……。
俺は小走りで比企谷くんの所に駆け寄った。
「……いきなり大声で名前を叫ぶなよ。びっくりするだろうが」
「ごめんごめん。っでなんで体操服なん?」
「あぁ、戸塚の練習の手伝いだ」
「へぇ、仲いいんだね」
意外だ。そこまで仲が進んでいたとは……。
「ちげーよ。戸塚からの奉仕部への依頼だ」
さすがに比企谷くんにそこまでの対人スキルはないか。
ってか俺その依頼知らないんだけど……。
この3日間ちゃんと奉仕部行ったのに、そんな話一回も聞いてないぞ。あれ?俺はぶられてる?
「お前は病み上がりだから、なんとなく言わなくていいかってなったんだよ。依頼が来たのもお前が部活を休んだ時だったしな」
「なんかその言い方だと優しさ半減だね」
満面の笑みで比企谷くんに言う。
「ほっとけ」
吐き捨てるように言ったけれはそのまま階段のほうに行ってしまった。
ほんと捻デレだなぁ。デレてないけど。
よし、あとでテニスコート見に行こ。面白そうだし。
……やることないし今行こう。
俺は比企谷くんの後を追うように階段の方へ行く。
べ、別について行っているわけじゃないんだからね!とかツンデレのヒロインだったら言うのだろうか。言わないな。絶対に言わない。てか言わせない。
とかバカなことを考えながら階段を降りようとしたら、明らかに危なっかしい大量のプリントを女生徒が俺の前にいた。
ここで某コケたら必ず女の子おっぱいやらパンツに顔をツッコむあの方だったら「手伝います!」とか「手伝うよ」って言うんだろうな〜。
結城さんマジパないっす。
まぁ俺にはあいにくそんなお人好し成分は含まれていない。
ここはちょっと急いでる感じで通り過ぎるのが人間の常だ。違うか?違うな。
まぁ俺は通り過ぎるけどな。
「きゃあっ!!」
っと高い可愛らしい声がした瞬間、背中に重みを感じた。
その重みを感じた瞬間俺はすべてを悟った。
あーこの子絶対につまづいたわーっと。
どうやら人には親切にしないとバチが当たるらしい……。
反省します。ごめんなさい、ちょっと、めんどくさかったんです。
とりあえず散らばったプリント集めないとな……。
……ったくラッキースケベとかないのかよ?
「いやぁ、ほんとにごめんね〜」
「全然いいっすよ。これぐらい」
めんどくさがってくせにとか言うなよ?
プリントを女生徒は制服とかその他の判断材料から考えるに3年生だ。
まぁさすがにあの状況からそのままほっとくということはできないので自らプリントを運ぶと申し出た。
「それで、これどこまで運べばいいんですか?」
「職員室までお願い!」
「じゃあもうすぐですね」
これぐらいの仕事だったら最初からやっときゃよかったな。とか思っている内に職員室に着いた。
「じゃあここに置いといてくれる?」
「了解です」
指定された場所にプリントを置く。
これで完了っと。
「ほんとに助かったよ!ありがとう!君、名前は?」
「柳啓介っす」
「あ、柳くんってあの噂の転校生の?」
噂って前に雪ノ下さんが言ってたやつか。
「まぁ多分その柳です」
ここ最近で柳って名字で転校してきたのって俺しかいないしな。
「私は3年のの城廻めぐりだよ!よろしく!柳くん」
「よろしくです。城廻先輩」
「じゃあ私他にやらないといけないことあるから行くね!」
「俺もこれで」
「バイバーイ」
城廻先輩が無邪気に手を振ってくれる。
そういえばこの学校来て初めて他の学年の知り合いができたな。
全然年上に見えないけど。むしろ後輩に見えちゃうレベル。
「……さて、グランド行くか。」
そう言って俺は歩き出した。
見ないで、カッコつけて独り言言った俺を見ないで……。
ちょっとペース上げたいけな……