クソザコ従者の赤錆ちゃん(仮)   作:やーなん

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今回は説明回です。
また、タグの“メアリース・シリーズ”の根幹となる共通設定でもあります。



会談

 

 

 

 魔王の居城は、この世界の最果てに存在していた。

 

 この最果てと言うのは何の比喩でもない。

 この世界はどうやら、世界の端が存在するようだった。

 さながら、テーブルのように。

 

 魔王城のベランダから見下ろす世界の最果ては、底の見えない虚空が広がっていた。

 

「赤錆殿、お食事の用意ができました」

 

 神官のアルデンが声を掛けてきた。

 私は、招待された皆のところへ戻ることにした。

 

 

「生憎、客を持て成すのは慣れていない。

 好きに飲み食いするがいい」

「本当ですか!?」

 

 食い気味に反応したグルマンを責めることは出来ない。

 やたら大きくて長いテーブルには見たことも無い豪勢な料理がずらりと並んでいた。

 

 私は手始めに、目の前に置かれていた肉の塊を切り分け、口に運んだ。

 衝撃を受けた。肉ってもっと硬いものじゃなかったか? 

 舌の上で脂がとろけるようにうま味に溢れ、肉の繊維が噛むことなく広がっていく。

 

 あれだけはしゃいでいたグルマンが、料理の一口で黙り込んだ。

 真剣に咀嚼し、どういう食材が使われているのか、どう調理したのか、自分でも再現できるのか、入念に脳内で算段を付けているのだろう。

 

「それで」

 

 上座の席に座る魔王に、一番近い席に座っている我が主が話を切り出した。

 

「あんたは何なの?」

 

 給仕の魔族に注がれたワインを口にする。

 自分の見識の狭さを思い知らされる。

 一口、口に含んだだけで鼻孔にまで芳醇なワインの香りが突き抜け、ワインの専門家が万言を尽くして語るその味を貧困な語彙しか持たない私は表現する術を持たなかった。

 

「魔王」

 

 魔王は、ただ一言そう答えた。

 これほどの美酒を口にしながらも、何の感慨も持っていなさそうな口調だった。

 

「我は、全ての人類の造物主たる御方と、我が母なる神の二柱によって遣わされた存在である。

 魔王と名乗っているが、所詮は御二柱の使い走りに過ぎぬ」

 

 魔王の語る言葉は、私達には理解の範疇を超えていた。

 

「全ての人類の造物主? 

 じゃあ僕もそいつに創られたっての?」

「然り」

 

 魔王は頷いた。

 

「尤も、人類の生成はほぼランダムの半自動だそうだが。

 創造した世界ごとに傾向はあれど、な」

「傾向?」

「魔力の有無や、環境への適応能力、寿命や男女比、無数の項目に分かれているそうだ」

 

 そう語りつつも、魔王は余りそのことに興味はなさそうだった。

 

「『悪魔』よ。

 お前の想像する神とは、どんな存在だ?」

「傲慢で差別主義の人殺し」

「そちらの聖職者はどうだ?」

 

 魔王は身も蓋も無い物言いの我が主に話を振ったかと思うと、今度は同席しているアイアンハートに尋ねた。

 

「人を救い、導きを齎して下さる存在です」

「その両方を、かの御方は併せ持つ」

 

 それは、私にとって理解に苦しむ表現だった。

 

「話が見えないよ」

「人類の造物主たるかの御方は、人類の概念そのもの。

 人間そのものを司る女神なのだ。

 つまり、人間が想像する神そのものだ」

 

 そう言われると、理解がしやすいかもしれない。

 要するに、私の想像の範疇をそれほど超えていないと言うことだ。

 

「じゃあ、最悪な神なんだろうね」

「まあ、人気は無いな」

 

 ここで初めて、魔王は少しだけ笑った。

 

「そして、人類の創造主であると言うことはつまり──」

「人類にとって最悪の破壊神。そう言うことですな?」

 

 美食や美酒に魅入られることなく、ただずっと席に座ったままの教授が言った。

 

「然り」

 

 魔王は肯定した。

 正直、背筋がゾッとした。

 

「破壊と創造は表裏一体。

 我々、魔王の一族はその破壊の一端を担う存在なのだ」

 

 破壊。

 それは、つまりこの世界を滅ぼすと言うことだ。

 

「この世界の滅亡は、神の意思ということですか?」

 

 教授が問う。

 

「決定を下したのはそうだ。

 だが、そこに至ったのはこの世界の住人の責任だ」

「どういうことですか?」

「あの国の、城壁から景色は見ただろう?」

 

 魔王の言葉に、私の脳裏にあの光景が浮かび上がる。

 必死に城門へ詰めかけ、叫び声を上げる人々を。

 

「あの難民は、元々は別の国の人間だった」

「……」

「あの国と難民たちの国は不倶戴天の仇敵同士。

 もう何百年も、理由も遡れぬほど争い合って、憎み合ってきた。

 あの国は外の難民どもを内心死ねばいいとせせら笑っているのだよ。

 我らの軍勢が押し寄せれば瞬く間に自分たちが滅びると言うのに」

 

 私は思い返す。

 城門の上の守備兵たちが、難民たちを見下し、弓矢を威嚇するように向けていたことを。

 

「彼らが慈愛の心を持ち、難民を受け入れればこうは成らなかった。

 我らの軍勢は技術者や知識層、軍人などを意図的に逃がしてやった。

 片方の国が危機に陥った時、これまでの恨みや憎しみを忘れれば、我らに対抗できる程度の戦力でしか攻撃しないつもりだった。

 だが、結果はどうだ? 奴らは滅びを目の前にしてもまだ憎み合っている。

 連中は我らに滅ぼされるのではない。自ら首を絞めて滅びるのだ」

 

 魔王は、この世界の住人を見限っていた。

 だから絶望させるように包囲し、恐怖を味わう時間を与えているのだろうか。

 

「随分と、悪趣味じゃないか。

 憎み合う者同士を嗾けて、それで手を取り合って仲良くなるとでも?」

「わからないか? 彼らは死を目の前にしているのだ。

 己の死より相手への憎しみが勝つのなら、それで滅ぼされるのなら連中も本望だろう」

 

 我が主の嫌味も、魔王は軽く聞き流した。

 

「まるで、聖書にでもあるような神の試練だ。

 滅ぼされたくなければ、改心しろとでも言いたげだね」

「そうとも、これは神の試練だ。

 滅ぼされたくなければ、滅びに立ち向かえ。出来なければ生かす価値無し。

 我らは十分に慈悲深いとも。立ち向かうための時間を与えているのだからな」

 

 私は、ここまでする魔王の物言いに我慢ができなかった。

 

「そんな、ふざけている!! 

 彼らの中には無辜の民も居るはずだ、それをまとめて醜いと切って捨てるというのか!!」

 

 誰もが強いわけじゃない。

 誰もが立ち向かえるわけじゃない。

 そんなこと、誰だってわかっているはずだ。

 

「我らの創造主は、人間の文化的精神的成長をお望みだ。

 つまり人間に、人間らしさを求めている。

 戦争しいがみ合う連中にそれらがあるか? そんな連中ばかりが住む世界を維持してどうなる? 

 では、こう考えてみろ」

 

 魔王は具体例を提示した。

 

「この世界を維持するコストで、この世界よりずっと成熟した文化や崇高な哲学を持つ種族の住む世界の税金が1%安くなる。

 人々が殺し合う世界と、平和で文化的な世界。

 どちらを維持した方が良いか、それは明白であろう」

「じゃあ人間は創造主様の言う通りに生きていればいいってことかな? 馬鹿馬鹿しいね」

「ふ、はははは!!」

 

 我が主の嫌味に、魔王は声を上げて笑った。

 

「なら、お前たちは呼吸も神の言う通りにしているのか? 

 食べるのも寝るのも性交するのも、神に命じられているからか? 

 あの御方は管理主義者だが、同時に放任主義だよ。未熟な人々の社会に滅多に口出したりしない。

 どのように人類が成長し文明を築くかを、実験のように観察しているに過ぎない」

「そんなことをして、何になるのさ」

「さてな、それは当人に聞くといい」

 

 魔王は含みのある言い方でそう言った。

 まるで、創造主に会う方法があるとでも言いたげだった。

 

「神の行いに善悪も無い。

 破壊と創造は、ただの自然現象。

 あの御方も言っている。“神はシステムに過ぎない”のだと。

 あれは自分でも止められない、摂理に過ぎない」

 

 ……正直、私は意外だった。

 魔王は私の想像以上に理知的で、温和で話ができる人物だった。

 こうして出会わなければ、世界を滅亡させる陣頭指揮を執っている者であると思えないほど。

 

 

「さて、善悪で語れない話はもう終わりにしよう。

 次は善悪の話だ。お前たちの聞きたがっている話をしよう」

 

 どうやら、ここからが本題のようだった。

 

「お前たちは自分を知る者のところに現れられる、そうだったな?」

 

 魔王の問いに、私たちは頷いた。

 それは、一種の本能に近かった。

 

 人間が産まれながらに歩く方法を知っているように、私たちはそれを理解していた。

 

「だが、この世界のようにお前たちを知らぬ者のところにも現れてしまう。その原因に我は心当たりがある」

「それは?」

「我が母が原因だろう」

 

 我が母? そう言えば、魔王は言っていた。

 自分は、母なる神の代行者である、と。

 

「我が母たる神は、人類の造物主たるかの御方と盟友である。

 造物主の創造した世界の破壊を、委任する形で我々が引き受けている」

「分業制なのですか。

 確かに、人間の神らしい。分業は文化の発展には欠かせない要素らしいですからな」

 

 魔王の話を教授は納得したように頷いている。

 

「我が母は、邪悪と悪逆を司る女神。

 ……ときに聞くが、お前たちはいつ()()なっていたのだ?」

「まあ、死んでいたら気づいたら? みたいな感じ?」

 

 我が主の物言いはふわっとしていた。

 だけどまあ、私自身もそうとしか言えない。

 

「我が母も、そうだったと言っていた」

「それは、つまり!?」

「そうだ。我が母もまた、かつては人間だった」

 

 私はギョッとした。

 思わず周囲の仲間たちを見渡して心の安寧を図ったくらいには。

 

「それどころか、あの造物主も元人間だった。

 順序がおかしいとか言うでないぞ。

 神になった時点で、因果律や時間などから切り離される。

 まさに、お前たちと同じようにな」

 

 だけど、それってつまり……。

 

「僕らは神になったとでも言いたいの?」

「所詮、神と悪魔の区別など、人間の身勝手な主観に過ぎない。

 神と崇められた存在が貶められ、悪魔として知名度を得ることなど有り触れている」

 

 私は混乱の極地に居て、魔王の言葉を素直に受け止められなかった。

 

「尤も、神々にはランクがある。

 我が母達はほぼ最高位に位置しているが、お前たちは最低ランクに相違ないだろう」

 

 あ、やっぱり私達ってザコなんだ。

 ちょっと落ち着いた。

 

「我ら魔術の世界では、魔導を窮めることで神に成れる、と言い伝えられていた。

 それをおとぎ話だと考える者は居なかった。かの御方が居たからだ……」

 

 教授はぶつぶつと自分の世界に入っている。

 どうやら、彼にとっても我らに起こったことは不思議では無いようだった。

 

「だけどそれが、どうして私達の知名度に繋がるの?」

「それは、その……我らの造物主はな、俗っぽいのだ。

 要するに、自伝を書かせて自分の支配下の世界に流通させている」

「うわ」

 

 思わず我が主が呻いた。

 私もそうだ。神様が自伝って。自己主張が強過ぎる。

 

「勿論、自分たちの神の事を知りたがらない者は居ないだろう。

 各世界一位のベストセラーと言わずとも、学校の授業の教材になる場所も多いと聞く。

 そこには盟友たる生前の我が母のことも記されているのだ。

 そこで我が母の最期は、このように記されている」

 

 

「──『悪魔』に、敗北し命を落とした、とな」

 

 全員の視線が、我が主に向けられた。

 

「え、うそ、まったく覚えてない」

 

 いや、覚えてないかい!! 

 きょとんとする我が主に、私は溜息を吐いた。

 

「つまり、こういうことですわよね」

 

 上品に食事をしていたボマーがナプキンで口元を拭いて、こう言った。

 

「シャーロックホームズの知名度は、その仇敵であるモリアーティ教授の知名度になりうる、と。

 主人公の頭脳が優れていれば優れているほど、その敵役もそれ相応の格が必要となる。

 英雄には悪役が必要ですものね」

 

 正直、こいつが私より頭が良いのがこの世で最大の不条理だと思う。

 

「そのような認識であっているだろうな。

 お前たちについての記述や情報はほぼ皆無だが、どのような舞台の端役でも、熱狂的なファンはいるモノだ」

「私の知り合いに、演劇でたった一言しか台詞がない登場人物が好きと言っていた者がいたが、そう言うものか?」

 

 師匠もちょっと困惑している。

 私も正直あんまり話に付いて行けていない。

 

「我が母は偉大な女神だ。

 それを倒したお前は、逆説的に弱いわけがない。そう大衆は認知するだろう」

「道理で。僕の従者が揃い踏みしてたり、もう無くした魔剣とかを引き出せたり、全盛期なんて言葉を軽く超えている」

 

 これらの説明で、我が主は納得したようだった。

 魔女殿や教授も頷いているし、多分納得できる説明だったのだろう。

 

「じゃあ聞くけどさ、お前の母親の名前って誰さ」

 

 当然、それは気になるところだった。

 

「ああ、我が母の名は────」

 

 

 その瞬間。

 

 視線を感じた。

 

 ゾッとするような、この世のものではない、なにかの。

 

 

「ふ、どうやら、我が母はお前たちに対してはシャイなようだ」

 

 いや、シャイってレベルじゃないぞ。

 明確な殺意を感じたんだが。

 

「我が主よ、心当たりは無いのですか?」

「と言われてもなぁ、女と敵対して倒したりしたのは数えきれないくらいあるし」

 

 師匠に尋ねられても、我が主は首を捻るばかりだった。

 

「お前を元ネタにした映画では、宿敵のような扱いをされていただけに、我が母も不憫だな」

 

 これには魔王も苦笑いだった。

 

「だって、偉大な女神なんだろ? 

 僕の人生五百年でそんな女に出会ったことは無いよ」

「それについて、なのだがな」

 

 魔王は我が主の物言いに小さく溜息を吐いた。

 

「恐らく、我が母の生前の行いと神としての行いはまるっきり逆なのだ。分からなくても無理はない」

「邪悪を司る女神なのに?」

「例えば、殺人は問答無用の悪だと定義するとする。

 ある例文では、ある少年がお金をやるからある場所にこのバックを持って行ってと頼まれた。

 彼は指定の場所に持っていくと、バックの中身は爆弾で二十人以上が爆殺された。

 ……これは誰が悪い?」

 

「騙された馬鹿な子供だよ」

「爆弾を渡した犯人だろ」

「爆弾で死ぬ方が悪いでしょう」

 

 おい、最後のボマーだろ、黙れバカくたばれ。

 

「その、死んだ子供の罪状を決めるのが我が母の仕事だ。

 地獄に墜とすこともあれば、何もせず転生を許すこともある。

 そして悪意によって傷ついた被害者やその遺族を慰撫することもあるし、思いもよらぬ事態で加害者になった者の心を癒すこともある。

 保険と同じだ。需要は際限なく、我が母を崇めるモノは後を絶たない」

 

 それは、確かに偉大な慈悲深い女神の所業であった。

 

「気に入らないね。それって時と場合によって、罪状を変えるってことだろ」

「法による裁判でも、情状酌量の余地をくみ取ることもある。

 我が母は、法に依らぬ方法でそれを行っているに過ぎない」

 

 それでも、我が主は不満げだった。

 私としては魔王の言い分の方が正しい気もするが、逆に言えば神による究極の私刑である。

 どちらが正しいかなんて、私にも分からない。

 

 なるほど、確かに善悪の話だ。

 

「お前の母親自慢はもういいよ。

 それで、お前が僕らを招待した理由を教えてよ」

 

 聞きたいことはあらかた聞き出したようだ。

 我が主が、こちらの本題を切り出した。

 

「興味があったから。それだけだ」

「興味?」

「私もかつては歴史家として活動していたのだ。

 権力者に隠された祖国の歴史を興味本位で暴こうとしていたものだ」

 

 魔王は懐かしむように虚空を見上げる。

 

「その言い方だと、あなたも?」

「ああ、私もかつてはただのちっぽけな人間だった」

 

 この魔物の王のその言葉は、私にとって意外であってもすとんと腑に落ちた。

 

「祖国の圧政は酷くてね、活動家の組織に身を置き、祖国の歴史を暴いてしまった。

 その結果、他国を巻き込んで泥沼の消耗戦となった。緩やかな滅亡を招くほどのな」

「歴史は、民族の尊厳そのものですからな」

「ああ、それほどまでなのだよ、歴史の重みと言うものは」

 

 今度は身の上話かよ、みたいな顔をしている我が主だったが、教授は魔王の話を興味深そうに聞いている。多分似た者同士なのかもしれない。

 

「私は紛争の最中に死んだ。

 すると、死と闇の安寧に身を任せる私の前に我が母が現れたのだ。

 我が息子にならないか、とな」

「それで、魔王に……」

「ああ。我が母の異名は、“魔王の母神”だ。

 あらゆる魔王は我が母が産み出した」

 

「じゃあ」

 

 食事をしながらずっと黙っていた二世が、言った。

 

「大魔王ギルフェイネスも?」

「恐らく、そうだろう。

 我が母は己の産まれた世界を憎悪していた。

 母が自らを神と自覚した時、自分が産まれた世界を見下ろし、滅びを齎すと決めたらしい」

 

 

 ──それ以上聞くな!! 

 私の本能が叫んだ。

 

 だがどうしようもないだろう。

 魔王の語り口はカリスマに溢れていて、耳を塞ぐと言う選択肢なんて無かったんだから。

 

 

「我が母は、最悪の魔王を産み出し、己の故郷たる世界を滅ぼしたのだ」

 

 魔王は語った。

 

 私達の産まれた故郷は、もうどこにも無いと言うことを。

 

 

 

 

 

 





魔王の存在と二柱の女神。それがこのシリーズの根幹になります。

次回は、故郷の滅亡を知った彼らの話になります。
ではまた、次回!!

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  • 序列一位、総長
  • 序列二位、教授
  • 序列三位、赤錆
  • 序列四位、二世
  • 序列五位、グルマン
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