このバトルロイヤルに勝ち抜き、男に戻る為に男を磨け!
親友もきっと応援しているぞ!
目を覚ますと四畳程度の広さにシャッターが降りているような部屋だった、部屋の隅には洋服店にある更衣室のようなものがある。
突然頭上からアナウンスが。
───いまからみなさんにはここでバトルロイヤルをしてもらいます。
といっても暴力は振るわないでください。
ここに集められた10名はすべてTSッ娘!そして皆さん俺は男だ!が口癖の方々ばかりです。
さらにちょっといい雰囲気の親友がいる方のみ!
───さて、ここで競うものは男らしさ!期限までに男ポイントを貯めた一番男らしいTSっ娘はなんと!みなさんのご希望通り男に戻れます!おめでとうございます!
───ルールはシンプルです、5分ごとのタイミングでその瞬間に一番男らしい方にポイントが付き、5ポイント貯めた方は一番男らしいとされて男に戻れます。
常にランキングが表示されておりますのでそちらを参考にどんどん男を磨いてください。
はーい、それでは、よーい、スタート!
◇◆◇
スタートと同時にシャッターが上がり、参加者全員の顔合わせが行われる。
女の子のような格好をしている者は一人も居ない。
各々がまじかよ男に戻れるのかよ、と呟いている。
しかしまだイマイチ要領を得ていないものが大半で、特に動きがないまま5分が経った。
一人のTSっ娘に男ポイントが付与され、さらにアナウンスが。
───おめでとうございます!まずは1ポイントです、皆さんにはここでサプライズ、親友が応援に来ていますので御覧ください。
さらに外側のシャッターが上がり、親友と思われる男達が姿を現す、親友達は皆が悲壮な顔をしており、何かを訴えているが防音がなされていて聞こえない。
それを見たTSっ娘たちの何人かは気付いたようで、慌てて各所に準備されていた更衣室に入り、女物の服でパンツルックやTシャツなどに着替える。
着替えた者らのランキングが下がり、自然と着替えなかった者のランキングが上がる。
さらに何人か気づくが動かない動けない、普段から女物の服なんか着ないし、着ることに対して抵抗がある。
そんな事までしなくても大丈夫だろうという気持ちがあった。
それに周りも口癖が男だ、という事らしいから男に戻りたい者がいるだろうと高を括っていた。
そろそろ5分が経とうかというギリギリのタイミングで1位のTSっ娘が更衣室に入り女物のTシャツに着替える。
それにより2位が1位に上がり、1位は6位まで落ちた。
そして5分、さっきまで2位だった者が1位になって男ポイントを獲得。
ここでやっと残りの者も気付いたのだろう、親友を見て、真剣に悩む、自分はどうしたいのか、このままぼーっとしていたら間違いなく男に戻れる、だけどそれで良いのか?と。
良いわけがない、ここにいる者は全て、口ではともかく心の中では親友の事を異性として好きだと思っている者ばかりなのだ。
──この瞬間から、どこまで女になるか、というチキンレースが始まった。