「父さん。湯加減はどう?」
「うむ。いい感じじゃ」
父さんは茶碗風呂に入ってゆったりしている
「鬼太郎~!入るぞ~!」
すると家の中に老人が入ってきた
「あ、子泣きじじい。いらっしゃい」
「どうしたんじゃ?やけに嬉しそうじゃが…」
父さんが子泣きじじいに問いかける
子泣きじじいってのはゲゲゲの森に住む妖怪仲間の1人で三度の飯よりお酒が大好きなおじいちゃんだ
「実はの、砂かけのおばばが妖怪アパートを建てて、わしがそこに住むことになったんじゃ!」
「砂かけばばあの?」
砂かけばばあはゲゲゲの森に住む妖怪の一人で俺にとっておばあちゃんのような人だ
「そういえば砂かけばばあ、近々森に妖怪アパートを建ててそこの管理人になると言っておったの…」
「へぇ~…」
俺が声を漏らしていると外から蚊の音が聞こえてきた
外を見てみると大勢の蚊が”SOS”と文字を作っていた
「父さん!あれってカラス天狗の…」
「間違いない!カラス天狗の蚊文字じゃ!」
「何かあったのかの?」
「とにかく、カラス天狗が住んでる山奥に行ってみよう!」
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俺達はカラス達にカラス天狗の里がある山奥まで送ってもらった
うわっ…里が地面に埋もれてる…こりゃ酷いな…
「なんということじゃ!」
「カラス天狗の里が埋もれておる!」
「おーい!誰かいないー!?」
俺は誰かいないか大声で呼んでみたけど返事がない…
やっぱり全滅しちゃったかな…
「も、もしかして鬼太郎さんですか!?」
するとボロボロになってるカラス天狗が現れた
「君、大丈夫!?」
「はい…」
「いったい何があったんじゃ?」
父さんが生き残りのカラス天狗に聞く
「…悪魔です」
「え?」
「悪魔がやって来て、里を僕の仲間ごと地下に埋めてしまったんです!」
「悪魔だって?」
「なんと…悪魔が日本に!?」
父さんが驚いてるな…
悪魔って日本じゃなくて海外でよく見るらしいからな
「きたろー!!」
すると俺を呼ぶ声が聞こえてきた
「猫娘!」
猫娘がカラスに連れられ、こっちに向かっていた
なんか焦ってるな…どうしたんだろ?
「鬼太郎!砂かけばばあが急いで妖怪アパートに来てって!」
「う、うん!わかったよ!」
今は悪魔に関する情報が何もない…とにかく今は妖怪アパートに行ってみよう!
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俺達はカラス天狗も連れてゲゲゲの森に戻って、砂かけばばあが待つ妖怪アパートにやって来た
「おお鬼太郎!待っておったぞ!」
アパートに入ると砂かけばばあがいた
「砂かけばばあ、用事って?」
「とにかくついてきてくれ!あいつから聞く方が早いからの」
砂かけばばあに案内されて俺達はアパートの一室にやって来た
「よ、よぉ鬼太郎!」
「ねずみ男!?」
部屋には怪我をしてるねずみ男がいた
「ほれねずみ男!何があったか鬼太郎に話すんじゃ!」
「わぁーってるよ!」
砂かけばばあに言われてねずみ男が事の経緯を話しだした…
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『ヘッヘッヘッ!お宝ちゃ~ん!出ておいで~』
ねずみ男は触れてはならないと言われている天道法印塔をあさっていた
『おっ!なんか高く売れそうな玉発見!』
そこでねずみ男は光り輝く玉を見つける
『しめしめ!これで美味いもんたらふく食えるぜ!』
ねずみ男は玉を持って走り出す
しかし、ねずみ男は誤って玉を落としてしまった
玉は粉々に割れ、中から煙がモクモク出てきた
『あちゃ~!やっちまった…』
ねずみ男はガックシと項垂れる
『貴様か?我が魔力を封じた玉を破壊してくれたのは?』
『え?』
後ろから声が聞こえ、ねずみ男は振り向く
『ギャアァァァァァァァーッ!!』
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「…ってわけ」
ねずみ男の説明を聞いて、俺達は思わずタメ息をついてしまう…
ホント、”事件の裏にねずみ男アリ”だな…
「とにかく、今は悪魔を探し出して退治するしかあるまい…」
「でもどうすれば…」
「フッフッフッ…わしに任せておけ!」
すると砂かけばばあが砂がたくさん入った壺を持ってきて砂を床に落とした
「ねずみ男。ちょっと傷口を触るぞ」
「イテッ!?」
砂かけばばあは砂がついてる指でねずみ男の傷口を触った
その指を床に落とした砂にチョンと触れた
「砂かけばばあ。何してんの?」
「ねずみ男の傷口にはおそらくその悪魔の妖気が残っておる。それを使ってこの”導き砂”に悪魔がおる場所を教えてもらうんじゃ」
砂かけばばあって便利な砂をたくさん持ってるよな…
そんな事を考えてる内に導き砂が悪魔のいる場所を示してくれた
場所は…ここから近いぞ!
俺達はカラス天狗を置いてさっそく悪魔がいる場所へと向かっていった…
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俺達は悪魔がいるであろう場所までやって来た
「やだ、雷が…」
猫娘の言う通り、付近には雷が鳴り響いていた
「ハーッハッハッハッー!!人間どもよ!泣き叫べ!苦しめ!」
あいつが悪魔か…!
「そこまでだよ悪魔!」
「ムッ!何者だ!」
「ゲゲゲの鬼太郎!」
「我が名はベリアル!」
「ベリアル!どうしてカラス天狗の里を襲ったのさ!」
「カラス天狗どもはかつて、我の魔力を玉に封じ込め、どこかに隠してしまった…それ以来我がどんなに惨めな日々を送ってきた事か!だがそこの薄汚い男のおかげで我に魔力が戻った!だからカラス天狗どもに復讐し、我を迫害してきた人間どもにも復讐してやるのだ!それを邪魔するなら小娘!貴様を始末してやる!」
そう言ってベリアルは分裂して姿を変えてきた!
それぞれ球体になっていて、耳、目、口、手、足と体が分解されていた
あっという間に俺達はベリアルに囲まれてしまった
「ヤバいよ鬼太郎!」
「鬼太郎!おそらく奴にはそれぞれ弱点がある!それを見極めるんじゃ!」
「よーし!指鉄砲!!」
俺はベリアル達に指鉄砲を放っていった
「あたしも手伝うよ!」
「わしらも行くぞ子泣き!」
「了解じゃおばば!」
他の3人もベリアル達を攻撃していた
よし!このまま押し切るぞ!
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「つ…疲れたぁ~!」
俺達は何とかベリアルを倒すことができた…
「ご苦労じゃったな鬼太郎!」
父さんから労いの言葉を貰って俺と猫娘、砂かけばばあと子泣きじじいは一息ついた
それからしばらく経って、あのカラス天狗が里と仲間達が元通りになったと手紙で教えてくれた
だけど今、妖怪アパートでは新たな問題に直面していた…
「子泣き!さっさと今月分の家賃払わんか!」
「そ、そんな事言われても…わし今持ち合わせが…」
「だったら出ていってもらうぞ!」
「ヒ、ヒィィィィィ~!!」
「…父さん、どうしよっか?」
「…放っておけ」
子泣きじじいがアパートの家賃を払えず、砂かけばばあに怒られていた…
砂かけばばあ:朴璐美
子泣きじじい:島田敏