今回から妖怪大裁判のエピソードに入ります!
「ハァ…どっかに良い儲け話はねぇもんかな…さみぃ~!」
12月9日…ねずみ男が寒さに震えながら夜の町を歩いていた。
「ビビビのねずみ男というのはお前さんじゃな?」
「ん?」
ねずみ男は後ろから話しかけられ、後ろを向くと老人の姿をした妖怪の姿があった。
「あんた誰だよ?」
「わしは
「お、俺の大ファン…!」
百々爺から大ファンだと言われ、ねずみ男は満更でもない顔をしていた。
「そうかそうか!あんた見る目あるじゃないの~!」
「そうじゃろ?だからお前さんを功績を認めん妖怪共や人間共を見ると腹が立ってしょうがない!」
「くぅ~!ここまで俺様の事を誉めてくれたのはあんたが初めてだよ!」
百々爺からの賞賛の言葉にねずみ男は感動していた。
「それでの、お前さんに良い儲け話があるんじゃが…」
「も、儲け話!?」
百々爺から儲け話があると聞かされ、ねずみ男は目の色を変えて百々爺に詰め寄る。
「しかし誰かに聞かれるとマズイ。耳を貸せ」
百々爺はねずみ男に耳打ちをする。
「…えっ?」
ねずみ男は百々爺からの儲け話を聞いた途端、顔色を変える。
「どうした?悪い話じゃあるまい」
「で、でもよ!あいつは俺の大親友なんだぜ?そんな事…」
「何故躊躇う必要がある?奴がいなくなればお前さんは誰にも邪魔されず金儲けが出来るのだぞ?」
「そ、そりゃそうだけど…」
「世の中金がすべて…それはお前さんが一番よくわかっているではないか。さぁ、どうする?」
百々爺からの問いにねずみ男は考えを巡らせ、表情を変える。
「…わかった!その話乗るぜ!」
「決まりじゃな」
ねずみ男と百々爺はガッシリと握手をしたのであった。
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「寒くなってきたね」
「そうだね」
クリスマスが近づいてきていた12月20日、俺と猫娘はイブの日に執り行うクリスマスパーティーの準備をする為の買い出しに出掛けていた
「そういえば。最近ねずみ男に会ってないね…猫娘、何か知らない?」
「ううん…まぁあいつの事だし、何かあくどい商売をしてるんじゃないの?」
「そうかもね…」
「…へくちっ!」
すると猫娘がクシャミをしてしまった。
「大丈夫?」
「う、うん!ちょっと寒いだけから…」
「このままじゃ風邪ひいちゃうかも…そうだ!」
俺は首に巻いていたマフラーを猫娘の首に巻いてやった。
「き、鬼太郎?」
「暖かいでしょ?そのマフラー」
「うん…でもそれだと鬼太郎が…」
「私にはちゃんちゃんこがあるから大丈夫!さ、早く買い物を済ませちゃお!」
「…鬼太郎!」
「ん?」
「あ、ありがとう…すっごく暖かいよ!///」
「…そっか」
やっば!猫娘の笑顔を見たらドキッとしちゃったよ…///
俺の精神は男だった前世のままだからやっぱり女の子にお礼を言われたりその子の笑顔を見ちゃったらつい意識しちゃうんだよなぁ…
「…もしかして鬼太郎、私に意識しちゃってた?」
「へっ!?///いやいやいや!そんな訳ないでしょ!?」
「えへへ!冗談だよ」
「そ、そっか…」
脅かせないでくれよ…
「…鬼太郎。私の事を意識してくれてる!もっと頑張らないと!」
「何か言った?」
「ううん!」
何か言ってた気がするんだけどな…
まぁいいや。早く買い物済ませちゃお!
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「遅くなっちゃったね」
「父さん、茶碗風呂に入りたくてたまらないかもね」
俺と猫娘はゲゲゲの森に入り、自宅に戻っている最中だった。
「ゲゲゲの鬼太郎だな?」
突然名前を呼ばれると俺と猫娘は大勢のカラス天狗達に包囲されてしまった。
「そうですけど…これはどういう意味ですか?」
「我々は妖怪ポリスだ!ゲゲゲの鬼太郎!君に逮捕状が出ている。大人しく降伏せよ!」
逮捕状だって!?どういう事だ!
「ちょっと!何で鬼太郎が逮捕されなきゃいけないの!?」
「それは鬼太郎が妖怪達のパーティーを人間達に晒したからである」
父さんから聞いたことがあるぞ。妖怪達のパーティーを人間達に晒すと重い罪になるって…
でも俺にはそんな事をした覚えがない…
「それって何かの間違いじゃ…」
「証拠や証言は揃っている。これを見ろ」
カラス天狗に新聞を渡され、それを見てみる。
新聞には一昨日放送された妖怪番組が視聴率29.6%を記録したことが載っていて、番組は俺の協力で作られたとなっていた。
「そんな…」
「こ、こんなの何かの間違いだって!鬼太郎がそんな事するわけないでしょ!」
「猫娘…」
「話は後から聞こう。それ!鬼太郎を捕らえろ!」
俺はあっという間にカラス天狗達に取り押さえられ、後ろ手に白蛇の手錠をかけられてしまった。
「くっ…」
「さぁ歩け!」
「鬼太郎!鬼太郎!!」
カラス天狗達に連行されていく俺の耳には猫娘の悲痛な叫びが只々響いていた…
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「なにっ!鬼太郎が逮捕されてしまったじゃと!?」
「うん…」
猫娘は先程の出来事を目玉おやじに話していた。
「鬼太郎、そんな事しない」
鬼太郎は無実だと主張するこの妖怪はぬりかべである。
「こうなれば、わしらで鬼太郎の無実を証明するんじゃ!」
「わしも砂かけに賛成じゃ!」
砂かけ婆と子泣き爺は鬼太郎の無実を証明すると決意する。
「ぬりかべ、鬼太郎助ける」
「おいどんも鬼太郎ちゃんを助けたいばい!」
ぬりかべと一反木綿も鬼太郎を助けると決めたようだ。
「…私も、鬼太郎を助けたい!」
猫娘もそう言って決意を露わにする。
「そうか…おそらく近い内に
目玉おやじの一声に猫娘達は頷く。
その様子を見ていた2人がいた。
「上手くいったな、ねずみ男」
「そうだな…」
そう、妖怪達のパーティーを人間達に撮影させ、それをテレビ放送するように裏で暗躍していたのはねずみ男と百々爺であった。
ねずみ男の手には大金が握られていた。おそらくテレビ局から貰ったお金であろう。
「鬼太郎が気になるのか?」
「な、何言ってんだ!あんな奴いたら金儲けも出来やしない!いなくなるってわかったら済々すらぁ!」
「そうか。さて、妖怪大裁判の時にもお前さんにやってもらいたい事があるんじゃ。頼めるかの?」
「お、おう!任せときなって!」
鬼太郎の無実を証明する為に動き出す目玉おやじ達と裏で暗躍する百々爺達…
果たして鬼太郎の運命は如何に…
ぬりかべ
CV:浪川大輔