「フフーン!鬼太郎とデートだ!」
「デートって…私達女の子同士だよ?」
「性別なんて関係ないって!」
「そうなのかな…まっ、いっか。楽しいし」
ある日、俺と猫娘は町までお出かけに来ていた(猫娘はデートのつもりみたいだけど)。
ちなみに父さんは家で留守番をしている。
そういえば父さん、出る前にサムズアップをして『ファイトじゃ鬼太郎!』って言ってたけど、どういう意味なんだろ…
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「あ~!おいしかった~!」
俺と猫娘は定食屋でお昼ご飯を食べに来ていた
「奢ってくれてありがとう!猫娘」
「どういたしまして!…もう鬼太郎ってば、ご飯粒ついてるよ?」
「マジ?…ハハッ、猫娘だって」
俺と猫娘は互いに顔についたご飯粒を取る。
それから時間が過ぎ、あっという間に夕暮れ時になってしまった。
「鬼太郎。今日は楽しかったね!」
「うん」
猫娘の問いかけに俺は素直に頷く。
…ん?
「どうかした?」
「いや、あのビルの看板が気になってさ…」
俺が指差したのはずいぶんオンボロになっているビルの看板だ。
どうやらビルはアパートらしい。
「”妖怪相談・だるま商事”…妖怪相談ってことは、あのビルに妖怪がいるの?」
「それはわからないけど…ちょっと調べてみよう」
「そうだね!あの看板は…4階にあるよ」
猫娘の言う通り、確かに4階にあるな。
さっそくビルに入ってみると中にはアパートの管理人らしきおじさんがいた。
「あの~」
「はい?何でしょう?」
「4階に行きたいんですけど、良いですか?」
「!?よ、4階?うちには4階はありませんよ?」
「でも、確かに4階に看板が…」
「ないものはないんです!現に3階の次の階は5階になってます!」
「え?何で3階の次が5階なの?」
「父さんから聞いたことがあるよ。確か4は死に通じるから、昔の人はみんな嫌ってたって」
「へ~…」
俺は前に父さんから聞いた話を猫娘に教える。
「とにかく帰ってください!でないと警察呼びますよ!?」
管理人さんは怒鳴りながらそう言ってきた。
う~ん…ひとまず帰って父さんに相談してみよう。
「わかりました。帰ろ、猫娘」
「うん…」
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「うぅむ…」
次の日の朝、俺は父さんに昨日の事について相談していた。
「父さん、どう思う?」
「確かに気にはなるが…本当に妖怪がいるのかわからぬ以上、下手に手出しはできんのぉ…」
「鬼太郎!」
家の中に猫娘が入ってきた。
「どうしたの?」
「妖怪ポストに手紙があったよ!」
俺は猫娘から手紙を受け取った。
差出人は”
手紙には父が管理人をしているアパートに妖怪が住み着き、困らされていると書かれていた
「父さん!これって…」
「うむ!とにかくそのアパートに急行じゃ!」
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「フフフ…良い具合に事が進んでおるな!」
「そうですね先生!」
「このアパートの住民を我々妖怪が驚かせ、ここから出ていってもらう作戦…中々良い作戦を思いつくな、ねずみ男」
「いえいえ!そういえばここの管理人一家、明後日にはここから出ていくらしいですよ!」
「そうか!フフフ…もうすぐこのアパートはわしのもんだーー!!」
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「しつこいですね!ここに4階はないんです!」
俺と父さん、猫娘は例のアパートに来て管理人さんを問いただしていた。
「でもこの手紙によると、あなた達家族は妖怪達のいたずらで困ってるって書かれてますよ?」
「なっ!誰がそんなものを!」
「あっ!鬼太郎さんですか?」
すると上の階から男の子がおりてきた。
「君が正人くんかな?」
「はい!鬼太郎さん、噂通り美人さんですね!」
「でしょ?君わかってんじゃん!」
「なんで猫娘が自慢げにしてんの…でもありがとう」
「ま、正人。まさかお前がこの人を?」
「うん!この人はゲゲゲの鬼太郎さん!悪い妖怪をやっつけてくれるんだよ!」
「そ、そうなのか?」
「うん!お父さん。鬼太郎さんにならあの事話しても大丈夫だよ」
「そうか…では皆さん、ついてきてください」
俺達は管理人さんに案内され、3階にやって来た。
「窓から覗いてみてください」
管理人さんに言われ、窓の外から看板を見ると上の階に看板があった。
次に4階…このアパートで言う5階に行き、窓の外を見る。
「あれ?」
看板は下の階にあった…。
下の階の窓はちゃんと見たのにおかしいな…。
「どうです?おかしいでしょう?」
「はい…管理人さん、どうして妖怪達がこのアパートに住み着くことになったんですか?」
「えぇ、あれは1ヶ月前の事でした…」
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『ごめんください!』
『はい?…うわぁ!?』
私が掃除をしていると、なんとだるまの姿をした生き物がやって来たんです。
『驚かんでも良い。これでも立派な生き物だ』
『は、はぁ…それで、何の御用ですか?』
『部屋を貸してもらいんだが』
『あいにく部屋は全て埋まっていまして…』
『わしは4階が空いてると聞いているが?』
『その…当アパートでは3階の上は5階になっておりまして…』
『金はいくらでもある』
『そんな!いくら積まれてもないものはお貸しできません!』
『ないものを貸して金が入ってきたらあんたも得するじゃないか』
『あなた。あんなに言ってるじゃない。受け取ったら?』
『さすが奥さん。話が早いな』
私はだるまと女房に強く押され、お金を受け取ることにしました。
次の日、なんとだるまは大勢の妖怪を引き連れて引っ越してきたのです!
その日は何も起きなかったのですが、次の日、アパートを見てみるとあの看板があったんです。
なんであんなものが出来たのか確認しようとしたんですが、さっきの鬼太郎さんが見たように看板が上にあったり下にあったりしたんです…
更にそれから、アパートの住人からお化けに驚かされていると苦情が来たんです。
住人が1人去り、2人去り、とうとう私達家族以外、このアパートからいなくなりました…
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「かくいう私達も、明後日にはこのアパートから引っ越そうと思ってるんです」
「なるほど…なんとかして妖怪達をこのアパートから出ていってもらわないとな…」
「でもどうしたらいいんだろ…」
俺と猫娘は良いアイディアがないか考えてみる。
「鬼太郎。わしに良い考えがあるぞ」
「ホント?」
「ああ!みんな、出来るだけタバコの吸い殻を集めるんじゃ!」
「タバコの吸い殻だね」
「了解!」
俺達は大量のタバコの吸い殻を集めてもってきた。
「父さん。ひょっとしてこれで妖怪達をいぶしだすの?」
「その通り!管理人さん。マッチを貸してもらえんかの?」
「はい!どうぞ」
俺はマッチを受け取ってタバコの吸い殻に火をつけた。
「さぁ!みんな出るんじゃ!」
父さんの指示で俺達はアパートの外に出る。
作戦通り、煙に耐えられなかった妖怪達は次々とビルから出てきて逃げていく。
「うわぁ~!くせぇ~!!」
ビルから見覚えのある人物も出てきた。
「ねずみ男!?」
「なんであんたがいんの!」
「えっと、これはですね…」
「さては、だるまに入れ知恵をしたのは君だね?」
「ギクッ!?」
「あんた!また性懲りもなく!」
猫娘は化け猫モードになってねずみ男を威嚇する。
ほんと、毎度毎度なんで懲りないんだろうな…
「ハーッハッハッハッ!!」
「この声は!」
「だ、だるま!あいつの声です!」
「このわしをタバコの煙ごときで追い出すなどできるものか!」
「それならこっちから行かせてもらうよ!」
「鬼太郎!」
「猫娘はここにいて!」
俺は煙が充満しているビルの中に入る。
煙が晴れるとそこにはだるまの姿があった。
「来たな!ゲゲゲの鬼太郎!」
「あんたがだるまだな!」
「その通り!いざ勝負!」
「髪の毛針!!」
コロコロ転がってくるだるまに髪の毛針を放つがあまり効果はないな…それなら!
「霊毛ちゃんちゃんこ!!」
俺は右手に霊毛ちゃんちゃんこを纏ってだるまにパンチをする。
これにより通常より強力なパンチを放つことが出来るんだ!
「ハハハ!わしは倒れんぞ!」
「くっ…!」
そりゃそっか…だるまは倒れても起き上がる置物だもんな…
「さぁ行け!わしの分身よ!」
「なっ!?」
だるまは自分の身体から大量のチビだるまを出してきた。
「うわっ!?」
「鬼太郎!」
俺はチビだるま達に捕まってしまい、その時倒れた拍子で父さんは俺から落ちてしまう。
「くっ!この!そこを噛むな…!」
こいつら…首や腕とか足に嚙みついてきやがる!
ちょ、そこはやめろって…!
ええい!
「体内電気!!」
俺はチビだるま達に体内電気を放つ。
チビだるま達は身体が痺れ、ポロポロと床に落ちていった。
「鬼太郎!今の内に逃げるんじゃ!」
「うん!」
俺は父さんを体に乗せて階段を駆け上っていった。
しばらく走っていたがとうとう最上階に来てしまったらしく、目の前は行き止まりになっていた。
「くっ…どうすれば!」
「袋のネズミだな小娘!」
「鬼太郎!チビだるまの中に違う色の奴がいるはずじゃ!そいつを探すんじゃ!」
「違う色のチビだるま…あいつか!」
俺は水色のチビだるまを捕まえ、試しに軽く殴ってみる。
「ぐぉぉぉ~!!」
するとだるまが胸を押さえ、苦しみだした。
「そうか!このチビだるまはあんたの心臓なんだな…よ~し!」
俺はチビだるまを力強く握る。
「うぉぉぉ~!やめろ!やめてくれ~!」
「おとなしくここから出ていく?」
「わかった!言う通りにする!だから~!」
「ならいいよ」
俺はチビだるまをだるまに返す
他のチビだるまもだるまの中に戻っていった。
「では、さらばだ鬼太郎!」
そう言ってだるまはアパートから出ていった。
これで一件落着っと!
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さて、だるまに入れ知恵をしたねずみ男には…
「あの~、鬼太郎さん?いつになったらおろしてもらえるんでしょうか?」
「もちろん、部屋が全部埋まるまでだよ」
「そ、そんな~!」
「つべこべ言わずに呼び込みをする!でないと…シャーッ!」
「はいっ!」
罰としてアパートの屋上につるし、アパートの呼び込みをしてもらった