ゲゲゲの鬼太郎なTS転生者   作:のぞむ

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吸血鬼エリートその2です!

エリートに捕らわれてしまった鬼太郎の運命や如何に!?


吸血鬼エリート②

鬼太郎がエリートに捕らわれてからしばらく経ち、国防大臣がトイレに向かっていた。

 

すると大臣がある異変に気が付いた

 

「おや?鬼太郎くんが寝ている部屋のドアが開いている…」

 

気になった大臣は部屋を覗いてみる。

 

「なっ!?鬼太郎くんがいない!」

 

なんと部屋には鬼太郎の姿はなく、いたのは眠っている目玉おやじだけであった。

 

「目玉のおやじさん!起きてください!」

 

「ん…大臣殿?どうかしましたかな…?」

 

「鬼太郎くんがいないのです!」

 

「なんじゃと!?」

 

目玉おやじは鬼太郎が眠っていた布団を確認し、すぐに部屋を出ようとする。

 

「親父さん!?どこへ行かれるのです!」

 

「鬼太郎を探すに決まっておろう!大臣殿はくれぐれも吸血鬼に気を付けてくだされ!」

 

目玉おやじは屋敷を出て鬼太郎を探し回る。

 

「あっ!あれは!」

 

目玉おやじは道に停まっている一台の車を見つける。

 

車の中にはエリートとねずみ男、縛られている鬼太郎の姿があり、車はすぐに走り出した。

 

「きたろ~!」

 

目玉おやじはすぐに追いかけるが車は遠くまで走っていき、見えなくなった。

 

「くそ~!鬼太郎がさらわれてしまった!おそらく吸血鬼の仕業じゃ!」

 

目玉おやじは項垂れてしまう…

 

 

 

 

 

 

 

「お~い!おやじしゃ~ん!」

 

そこへ布の姿をした妖怪がやって来る。

 

この妖怪は一反木綿。鬼太郎の仲間だ。

 

「おぉ!一反木綿!良いところに来た!」

 

「あれ?鬼太郎ちゃんはどこばい?」

 

「吸血鬼にさらわれてしまったんじゃ…一反木綿!鬼太郎を助けるために協力してくれ!」

 

「任せときんしゃい!おやじしゃん!おいどんの背中に乗りんしゃい!」

 

目玉おやじは一反木綿に乗り、飛んで行った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ろう…き…」

 

…なんだろう…誰かの呼ぶ声が聞こえてくる…

 

「鬼太郎!さっさと起きろ!」

 

「ねずみ男…えっ!?」

 

俺、何で縛られてんだ!?

ってかここどこ!?

 

「その感じじゃ覚えてなさそうだな…お前は吸血鬼エリート先生の音楽催眠でここまで連れてこられたんだよ。ちなみにここはエリート先生の別荘の屋根裏部屋だよ」

 

「吸血鬼エリートの!?」

 

最悪だ…まさかエリートに捕まっちまうなんて…

 

ってか、このままじゃ大臣さんが危ないぞ!

 

「鬼太郎!エリート先生はお前を仲間にしたいそうだ。先生の仲間になった方がお前の為なんだよ!」

 

「どういう事…?」

 

「先生は…仲間にならないならお前を溶かすつもりらしい!」

 

「と、溶かす!?」

 

おいおい!物騒な話になってきたぞ…

 

 

でも、答えはとっくに決まってる!

 

「…私はエリートの仲間にはならない。仲間になるんだったら死んだ方がマシだよ!」

 

「お、お前!俺の友情が理解できねぇのか!長い付き合いだろ!?」

 

「長い付き合いなら君は知ってるはずでしょ?どんな目に合っても、私は頷かないって!」

 

「うぅ…!」

 

「中々気丈じゃないか」

 

俺とねずみ男の目の前に男が1人現れる。

 

「エ、エリート先生!来ていたんですね!」

 

こいつが、吸血鬼エリート…!

 

「初めまして鬼太郎くん…私は吸血鬼エリート」

 

「ご丁寧にどうも…ゲゲゲの鬼太郎だよ」

 

エリートは不気味な笑みを浮かべて近づいてくる。

逃げようにも椅子に縛りつけられてるから逃げられない…!

 

「サラサラした髪…麗しい瞳…その中にある不屈の眼…実に良い!君みたいな美女に会いたかったのだよ!」

 

こいつ…やらしい目をしながら俺の髪を触ってきやがった!

気持ち悪っ!

 

「是非とも君を私のモノにしたいのだが…私の計画の邪魔をするのなら致し方ない」

 

エリートの手には液体が入った注射器が握られてる…あの液体で俺を溶かす気だな…!

 

エリートは注射器の針を俺に向けてきくる。

 

「最後にもう一度聞こう…私のモノになる気はないかね?」

 

「…ないよ!」

 

「そうか…」

 

ぐっ…!

 

「き、鬼太郎!」

 

「実に残念だよ…」

 

父さん…猫娘…ごめ…ん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一反木綿、ここじゃ!」

 

一方、目玉おやじと一反木綿はエリートの別荘にたどり着いていた。

 

「それにしても、よく鬼太郎ちゃんの居場所がわかったばいね」

 

「わしら親子はピンチになるとテレパシーで通じ合う事ができるんじゃ。一反木綿、あの窓の部屋じゃ!」

 

2人は窓の割れている部分から部屋に入る。

部屋ではねずみ男が泣き崩れていた。

 

「うぅ…うぅ!」

 

「あれ?ねずみ男ばい」

 

「ねずみ男!鬼太郎はどこじゃ!?」

 

「…あれだよ」

 

ねずみ男は鬼太郎がいた場所を指差す。

そこにあったのは水たまりとロープと椅子、鬼太郎の下駄だけだった。

 

「こ、これが鬼太郎か!?」

 

「俺は忠告したんだ!それなのにあいつ…エリートに歯向かったばかりに溶かされて…!」

 

「そ、そんな!鬼太郎ちゃん!」

 

「うむ…まだ生気が残っておるぞ!ねずみ男!この液体を一滴残さずそこの壺に入れるんじゃ!」

 

目玉おやじは棚に置いてある壺を指差す。

 

「液体なんか集めてどうすんだよ?」

 

「恐山の妖怪病院に連れていくんじゃ。そこならきっと鬼太郎を元に戻せるはずじゃ!」

 

「じゃ、じゃあ、鬼太郎は助かるのか!?」

 

「ああ!」

 

「…おう!そうとわかれば!」

 

「おいどんも手伝うばい!」

 

ねずみ男と一反木綿は鬼太郎の液体を一滴残らず壺に入れた。

 

「それじゃあ一反木綿!頼んだぞ!」

 

「任せんしゃい!」

 

一反木綿は壺を持って恐山目指して飛んで行った。

 

「そういえばねずみ男、鬼太郎の下駄が見当たらんが?」

 

「そういやそうだな…一反木綿が持ってったんじゃない?」

 

「渡した覚えはないんじゃが…」

 

 

 

 

 

「おーい!そろそろ会議の時間だよ~!」

 

するとエリートの呼び声が聞こえてきた。

 

「エリートだ!」

 

「ねずみ男!お前はこのまま奴の秘書のフリを続けるんじゃ」

 

「おやじさんはどうすんだ?」

 

「お前のフードの中に隠れる。正直臭いから入りたくないが仕方ない」

 

目玉おやじはねずみ男の布の中に隠れる

 

「ったく!失礼しちゃうぜ!」

 

ねずみ男は愚痴を吐露しながらエリートの元へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しの時が経ち、大臣宅では…

 

「大臣。モンガ国という国から国王がやってきましたが…」

 

「モンガ…そんな国あっただろうか…?」

 

「南方にある小さな島国らしいんですが…」

 

「なるほど…だが予定にはないことだからなぁ…」

 

「しかし国王は通訳の者を連れて、家に前で待っておられるのです…」

 

「…仕方ない。通してあげなさい」

 

しばらくすると部屋の中にモンガ国王と通訳の男が入ってきた。

 

もちろんエリートとねずみ男だ。

 

「~~~~~」

 

「『初めまして。偉大なる国防大臣殿!』と申しております」

 

「こ、これはこれは、光栄ですな!」

 

「~~~~~~」

 

「『お近づきの印にこのバラをどうぞ』と申しております」

 

「おぉ!綺麗なバラですな!」

 

エリートはバラを大臣に渡す。

 

「血を頂くぞ!」

 

「なっ!?」

 

次の瞬間、エリートは本性を現し、大臣の肩を掴んで血を吸おうとする。

 

「痛っ!」

 

しかしエリートの顔面に2つの下駄が直撃する。

大臣はエリートが怯んだ隙にドアを開けて逃げていった。

 

「だ、誰か来てくれ!吸血鬼だぁーーッ!!」

 

「ク、クソ!こいつ!」

 

エリートは下駄に翻弄されていた。

 

「あ、ありゃ鬼太郎の下駄だ!なんで!?」

 

「忘れたのか?あの下駄は鬼太郎の脳波で動かせるんじゃよ!」

 

「そういやそうだった…でもなんでここにあんだよ?」

 

「おそらくお前とエリートが乗ってきた車に忍び込んでおったんじゃよ」

 

ねずみ男の布に隠れている目玉おやじが説明する。

 

「いたぞ!吸血鬼だ!」

 

そうこうしている内に大臣のボディーガード達がやって来た。

 

「やむをえん!」

 

エリートはギターでコウモリ達を呼ぶ

 

「ちょ、ちょっと~!」

 

コウモリはエリートとねずみ男を掴んでこの場から飛んで行った…




一反木綿:関智一
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