エリートに溶かされた鬼太郎ははたして助かるのか…?
「いや~!危なかったですね先生!」
ねずみ男とエリートはエリートの別荘に戻って来ていた
「…ねずみ男くん。少し良いかね?」
「はい?」
「…私の邪魔をしたあの下駄は鬼太郎の物なのかね?」
「えっ!?はて、どうだったかな~?」
「ほう…では君が言っていた『あれは鬼太郎の下駄だ!』というのは私の聞き間違いかね?」
「ドキッ!」
「図星のようだね…あの下駄を持ってきて私に投げたのも君なのだろう?」
「と、とんでもない!誤解ですよ誤解!」
「もういい!君は用済みだ!」
「あ~れ~!!」
ねずみ男はエリートに突き落とされ、砂場に落ちてしまう
「そこは砂地獄…そこに落ちたら最後、這い上がることは不可能だ」
「そ、そんな!どうかお助けください!」
「もう遅いよねずみ男くん。そこでじっくり死の恐怖を味わうといい。ハハハハハ!」
エリートは高笑いする
「おやじさん!どうすりゃいい…あれ!?」
なんとねずみ男の布に隠れていた目玉おやじがいなくなっていた
「あのチビ目玉!先に逃げやがったな!」
「さて、今日のところは眠るとしよう…フフ!なんだ?足がくすぐったい!うわぁーーーー!!」
エリートは足を滑らせ、砂地獄に落ちてしまった
エリートが落ちる寸前、ズボンの裾から目玉おやじが出てきた
目玉おやじがエリートの足をくすぐっていたのだ
「あれ~?あんたも落ちちゃったのか?いい気味だ~!」
エリートが落ちてきた事でねずみ男は調子に乗り、エリートを煽ってしまう
「グググ…!こうなったら、お前の血を吸わせてもらおう!」
「はっ?いやいや!俺の血凄く不味いよ?」
「私の計画を邪魔した報いだ!それに私にとってここから抜け出すのは簡単な事だ!うぉぉぉぉぉぉ!!」
エリートは変形を始める
エリートは巨大な吸血コウモリに変貌した
「あわわわわ!」
「さぁ!血を吸わせてもらうぞ!」
「お、お助けぇ~!」
ねずみ男は逃げ惑うがエリートはすぐそこまで迫って来ていた
「リモコン下駄!!」
「うぉ!?」
そこへ鬼太郎の下駄が飛んできてエリートの顔面に当たる
「お、おぉ!」
目玉おやじは歓喜の声を上げる
そこには鬼太郎の姿があった…
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エリートに溶かされた時はどうなる事かと思ったけど…父さんとねずみ男と一反木綿のおかげでこうして元に戻ることが出来た!
「き、きたろ~!」
一反木綿に助けられたねずみ男が号泣しながら見てくる
ねずみ男には心配かけたな…
「ねずみ男。溶かされた私を助けてくれてありがとね」
「た…助けるのはあたり前じゃね~か~!俺達親友だろ~!」
「そうだったね。一反木綿もありがと」
「いや~!助かって良かったばい!」
「き、鬼太郎…生きていたのか!?」
砂場からエリートが飛んできた…
「あいにく私は溶かされたくらいじゃ死なないよ?」
「なら…君の息の根を止めるまでだ!」
そう言ってエリートは俺目掛けて飛んできた
さぁ!決着をつけてやる!
「髪の毛針!!」
髪の毛針を飛ばしてみるけどエリートは避ける
「そんな攻撃当たらんわ!」
「ならこうだ!」
俺は髪の毛を一本抜いて針状にしてエリートに投げる
「うわっ!?」
よし!あいつの右目に当たったぞ!
これで決めてやる!
「指鉄砲!!」
「ギャアァァァァァーーーッ!!」
俺は人差し指を鉄砲のように構えて、そこから発射された光線がエリートの身体を貫通した
指鉄砲はそのままエリートの別荘に直撃した
すると突然屋敷が燃え始めた
もしかして中にあったろうそくに当たって発火しちまったかな…
中から吸血コウモリ達が燃えながら出てきた
「わ、私の…エリートの証が…燃えていく…」
エリートはそう言って動かなくなった…
「…エリートに証なんて必要ない。人に尊敬され、愛されているのが、ホントのエリートなんだよ…」
俺はエリートの亡骸を見ながらそう言った…
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「いや~鬼太郎くん!本当にありがとう」
朝になり、俺と父さん、ねずみ男は大臣さんに吸血鬼を討伐したことを報告している
「報酬として政府から勲章と100万円を贈呈させてもらうよ」
「ひゃ、100万円!?」
ねずみ男が声を出しながら驚いている
確かにどっちも凄く名誉なことだけど…
「いえ、私はどちらもいりません」
「な、なに言ってんだよ鬼太郎!?」
「私はお金と名声欲しさに協力したわけではありません。大臣さんの国民を想う心に感銘を受けたまでです」
「うぅむ…しかし」
「それならあのケーキを頂いてもいいですか?あの味が忘れられなくて…」
「…わかった!好きなだけ持っていきなさい!」
「ありがとうございます!」
「トホホ…100万円がケーキに…」
「ねずみ男。うちに来て一緒にケーキ食べない?」
俺がねずみ男に聞くと彼の腹から音が聞こえてきた
よっぽど腹減ってたんだな
「…しょうがねぇな!」
「決まりだね!じゃあ帰ろ、ゲゲゲの森に!」
俺はケーキを持って、みんなが待つゲゲゲの森に帰っていった