2本のキーブレードを重ねながら、眼前にいるファルシオン達に向けて走り出す。
3人のファルシオンは、すぐに構えたが遅かった。
新たな力を纏う事で、ディズニーのスピードは先程よりも速く、そのまま3人のファルシオンの内1人をそのまま斬り裂く。
その斬撃に反応できず、ただ倒れる。
残った二人の内一人が驚くが、ディズニーはもう1人を睨みつける。
「さて、次はお前か?」
そう言いながら、ディズニーはファルシオンを見る。
そして、そのまま眼前にいるファルシオンに向けて剣を片手で薙ぎ払う。
それに対して、ファルシオンもまた両手で無銘剣虚無で受け止めようとする。
本来ならば、ディズニーのその攻撃をファルシオンは受け止められるだろう。
だが、そんな予想を覆すように、ディズニーの攻撃はそのままファルシオンを吹き飛ばした。
これまでのディズニーと明らかに違う力。
それは、彼が今使っている二つの力であった。
サバンナの王となるライオンの物語であるシンバの野生の獣のような素早い動きが出来るようになる力と、神の子が真の英雄となる物語であるヘラクレスの怪力。
その二つを同時に発動させる事によって、今のディズニーは単純ながら、その身体能力はこの場を圧倒する程の力を持つ。
だが、二つの力を同時に使用するのは身体に負担があり、ディズニーは激しい痛みを感じていたが、それでも構わず戦い続ける。
ファルシオン達もまた、すぐに無銘剣虚無を手に取り襲い掛かる。
3人のファルシオンから襲い掛かる攻撃に対して、ディズニーは二刀流のキーブレードで防ぐ。そして隙を見て反撃しようとするが、ファルシオン達はすぐに後ろに下がる事で回避し、そのまま追撃を仕掛けてくる。
確かに3対1という不利な状況ではあった。
しかし。
「はああぁぁぁ!!」
ディズニーは、そんな不利な状況でも負ける事無く、果敢に攻めていく。
それはまるで、自分が戦っているのではなく、他の誰かと共闘しているような感覚だった。
そう。
今この瞬間、自分の戦いには仲間がいるのだ。
その事実だけで、ディズニーの心の中に勇気が溢れていた。
だからこそ。
「この物語の結末は、あいつが決めるからな!」『イマジネーション! フルマックス!』
鳴り響く音声。
同時に、両手にあるキーブレードを一つにする事で巨大な雷を思わせるハンマーへと変え、後ろには炎のライオンが現れる。
ディズニーは跳躍し、振り下ろす。
それに対して、ファルシオン達もまた、構えていた。
しかし、ディズニーから放たれたその一撃を、彼らは受け止める事は出来なかった。
雷と炎。
二つの衝撃は、そのままファルシオンを吹き飛ばした。
そして……。
そこには、全てを消し去っていった。
「……ふぅ、なんとかなったか」
それと共に、ディズニーは、少し先の方へと見た。
「あとは、どうなるのかだな」