歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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宙からの贈り物

「・・・また、戦いが始まるのか」

 

そう言いながら、俺は先日での会議の出来事を思い出す。

各々の戦いが終わり、S.O.N.G.本部では多くのメンバーが集まっていた。

シンフォギア装者、そして、ガッチャードライバーの所有者。

しかし。

 

「それでは、現状、戦えるのは」

「あぁ、ガッチャードである一ノ瀬と、ガングニールの響だけだ」

 

それと共に、キャロルはため息を吐きながら言う。

 

「まさか、あの夜、他のガッチャードライバーのメンバーも襲撃されていたとは」

「おかげで、ガッチャード、そして、現在は収監されているエメラルダンは無事という事か」

「けど、なぜ、彼だけが、無事だったんでしょうか」

「まぁ、理由としては色々とあるが、おそらくは必殺技を受けていないからな」

「必殺技を」

 

同時に、映し出されたのは、ドレッドの時の戦闘。

そして、他のメンバーとの戦いだった。

 

「他の奴らは直撃を受けているのに対して、一ノ瀬は直前で放った一撃と多数の腕による防御により、ケミーに直接当たる事はなかった。

さらには、元々はレプリケミーであるマッドウィールのおかげで、そのダメージを最小限になったんだろう」

「そうか、ここまでの状況は確かにレプリケミーのせいだったが、皮肉にも最悪の状況にならなかったのは、レプリケミーのおかげという事か」

 

そう、弦十郎さんは頷いてくれた。

 

「さて、それじゃ話して貰おうか、エルフナイン。お前がいや、この場合は俺もか。

敵の目的を知っているのか」

「・・・分かりました、話します」

 

それと共に、語られたのは、エルフナイン、いやキャロルの過去だった。

 

「かつてのキャロルは、世界の解剖を行おうとしました」

「世界の解剖だって、お前、そんな物騒な事を」

「記憶にない事を言われても知るか」

 

キャロルが行った事を聞いたクリスは思わずキャロルを見るが、そんな事を構わずにキャロルは目を逸らす。

 

「キャロルはそれを実現する為に行動しており、ガッチャードライバーもまた、その目的の一つとして、組織から奪ったと聞きました。

けど、僕達と同じ予備の器だったノエルが、ダインスレイフに触れたことで歪んだ自我を持ってしまう。その後は叛逆を企てダインスレイフを使いました」

「予備の器?」

 

そう言えば、あの時の奴がそんな事を言っていたような。

 

「結果、キャロルは追い詰められ、行方不明に。本来だったら、その時点でノエルがオリジナルの記憶を受けるはずだったんですが」

「俺が生きていた事で、それが不可能だった訳か」

「キャロルは秘密主義な事もあり、計画は進められず、次の計画として、ダインスレイフを使ったレプリケミーを造る計画に移りました」

「確か、ゴールドの奴が言っていた」

「というよりも、ダインスレイフって、なんだよ」

 

ここまでの話を聞けば、かなり危険な代物だと分かるが。

 

「魔剣ダインスレイフ、伝承には、ひとたび抜剣すると、犠牲者の血を啜るまでは鞘に収まらないとも記される曰くつきの一振りであり、その危険性は極めて高いと思われる。

そして、そこから生み出されたレプリケミーは凶暴である」

「だけど、今まで、そんなのは」

「以前まではデータがありませんでした。ですが、世界規模で起きたゼインによる事件。その際のガッチャードから、思いを実体化させる錬金術が観測されました」

「あの時の」

 

奇跡といえる姿であるのは、確かに分かる。

 

「そこから、ダインスレイフにある呪いを実体化していきました」

「えっ、でも、マッドウィールは」

「はい、それが僕にも不思議で仕方ないんです。見た所、通常のケミーと変わらない存在に変わっており、なぜ、ここまで変わったのか」

「どちらにしても、奴らの襲撃は、まだあるだろうな」

 

そのキャロルの言葉と共に、その話は終わった。

あの後、具体的な解決策は見つからなかった。

それでも、覚悟は必要だと思えた。

 

「・・・だけど、結局はキャロルの事、まだ分からない事だらけだな」

 

キャロルが、なぜそんな事を企んだのか。

それは、エルフナインも知らない。

今、彼女はキャロルと一緒にいる。

俺の家にいる二人目の居候という事もある。

 

「くよくよしても仕方ない、とにかく、今は」

 

そう考えている時だった。

 

「さてさて、マリアから貰ったというガングニールの力、見せて貰おうかぁ」

 

聞こえた声。

それが、何を意味するか、分からない。

それが、何を意味するのか、俺は確かめるように向かう。

 

「あれは」

 

そこにいたのは、フォルグ達から教えて貰った敵の1人であるゴールド。

そして、同じくレプリケミーカードを使った存在。

 

「さぁ、さぁ、ベルデバスターの銃弾で撃ち抜かれるのか、それともタイタンの張り手で潰されるのか、好きな方を選んでくださいなぁ、俺はどっちも好きだけどなぁ」

「っ」

 

同時に、正面にいるのは、立花さんだと分かる。

彼女は、人と戦うのが嫌だと言った。

だからこそ。

 

「行かなきゃ、ならばっと」

 

そう、俺が構えた時だった。

俺が構えるよりも早く出てきたのは

 

「レスラーG?それにアントルーパー?お前達が戦いたいのか」

 

それと共に飛びだしてきた二体を見て、俺は確認するように見つめる。

同意するように、二体は、その叫びに俺は頷く。

 

「行くぞ、レスラーG!アントルーパー!」レスラーGアントルーパーガッチャーンコ!アントレスラー!

 

それと同時に、俺はアントレスラーへとなると同時にタイタンとベルデバスターに向かって行く。

 

「えっ今のって、まさか」

「仮面ライダー!」

 

それに対して、その場にいた全員が驚きを隠せない様子だった。

 

「さてっと、ここからは俺が相手になるぜ!!」

「ちっ、せっかく面白くなりそうだったのによぉ」

 

そう、奴はこちらを睨み付けるが、同時に何か舌打ちをした。

 

「レスラーGにアントルーパーだと、これは厄介だな」

 

それを見たゴールドは何やら焦りだしている様子だが、関係ない。

そのままベルデバスターがこちらに向かって、銃弾を放っていく。

俺は、すぐに腕を交差させて、防御させながら、そのままスライディングしながら、真っ直ぐと蹴り上げる。

 

「ぐっ」

 

ベルデバスターは、その一撃を受けて、よろめく。

そのまま、俺はすぐにベルデバスターに向かって、追撃をしようとするが、背後から強烈な張り手が襲い掛かる。

 

「うわっと、おっと、相撲かよっ」

 

タイタンは、その目にも止まらない張り手で、俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。

俺は正面から、襲い掛かる張り手に対して、その腕を掴む。

 

「うおおおぉぉぉ!!!」

 

その場で一回転すると共に、俺はすぐにベルデバスターに向かって、放り投げる。

ベルデバスターは、それに対して、吹き飛ばされてしまう。

それによって、2人は重なった状態になった。

 

「これで決めるぜ!」

 

それと共に、俺はガッチャードライバーに手を伸ばそうとした時だった。

 

「はい、そこでストップ」

「っ」

 

聞こえた声。

同時に、俺は見ると、そこには既に変身していたヴェライブの姿があった。

その手にある斧を銃のように構え、立花さん達に向けていた。

 

「これ以上すると、彼女達の脳髄が吹き飛んでしまうぜ」

「っ」

 

それによって、俺の動きは完全に止まってしまう。

 

「それをしない為には、分かっているよな」

 

そう呟いた瞬間だった。

 

『ホッパー1!ベルデフルバースト!』

 

こちらに向かって、ベルデバスターが、こちらに向かって銃を構えた。

このままでは、そう思った時だった。

 

「えっ、空が」

 

何か輝いた。

それが何か、俺達は分からなかった。

自然と、全員の目線が、そちらに向ける。

 

「ユーフォー…!」

「えっ、UFO?」

 

そう、誰かが呟いた。

それと同時だった。

 

「なっ、レベルナンバー10だとっ、なんでここにっ」

 

そう、ヴェライブが言っている間にも、それは、そのままヴェライブを吹き飛ばす。

 

「ぐっ」「助けてくれた?」

 

そうしている間にも、そのケミーは、こちらに向けて、何かを飛ばした。

俺は思わず、それを手にすると、そこにあったのは、白い剣。

それには、見覚えがあった。

 

「あの時の」

 

それは、確かにあの戦いの時の剣。

持った瞬間、疑問であったが、それよりも早く、俺はなぜかそのケミーを選んだ。

 

スチームライナーストラッシュ

 

蒸気と共に、放った斬撃。

それは、迫っていたホッパー1の銃弾を跳ね返した。

それだけじゃなかった。

 

「っ」『ホッパー!!』

 

なんと、ベルデバスターの手元にあったホッパー1のレプリケミーカードが飛びだした。

それには、ゴールドも驚きを隠せなかった。

 

「ちっ、退くぞ」

 

それと共にヴェライブは、その場で姿を消した。

それによって、戦いは確かに勝利する事が出来た。

同時に、俺は思わず、空を見上げる。

見ると、あのUFOの姿は消えていた。

 

「ありがとう」

 

自然と、その言葉が出てきた。

そう、剣を強く握り締める。

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