様々な出来事が多く起きる戦いの最中、その日はキャロルは珍しく空を見る準備をしていた。
「珍しいな、まさかキャロルが流れ星を見るなんてな」
「・・・俺にも、よく分からない。だが、どうもな」
そう言いながらキャロルは黄昏れた様子で言っている。
「あれから一ヶ月。その後、ケミーは現れたのか?」
「おぅ!オドリッパーにカマンティス!ヴェノムダケにディープマリナー!」
これまで、出会う事が出来なかったケミー達が、彼女達との戦いの最中で、ようやく出会う事が出来た。
歌に惹かれたケミーと交流をしながら、ケミーが一体一体に確かに心がある事に、俺は思わず笑みを浮かべる。
「・・・お前は、本当に、変わらないな。いや、だからこそ、ケミーは」
「キャロル?」
「なんでもない、とりあえず『ホッパ!』・・・」
「ホッパー1!もしかして、出たのか!」
ホッパー1の叫び声を聞いて、俺は質問すると、同意するように、ホッパー1は叫ぶ。
「それじゃ、俺は行ってくる!キャロルは、星が見える場所を確保しておいて!!」
「・・・あぁ、分かった、気をつけていけ」
その言葉と共に、俺はすぐにノイズが出たと思われる場所へと向かう。
そこは、駅の近くだった。
「早く終わらせて、すぐに流れ星を見に行こう!という事で、頼むぜ、オドリッパー!カマンティス!」『ガッチャーンコ!オドリマンティス!』
それと同時に俺は、そのまま駅の中へと入っていく。
「ふぅふぅ、えっ、駅の中に台風!!」
見れば、俺と同じく、ノイズを倒す為に来ていたと思われる立花さんの姿が見えた。
立花さんの前には、ノイズの姿が見え、そのまま俺は真っ直ぐと、その先にいたノイズを次々と斬り刻んでいく。
そうして、ほとんどのノイズを斬り刻み終えた俺は、そのまま立花さんと向き合う。
「ご苦労様っと!」
「えっと、一応聞きますけど、もしかして、仮面ライダーさん?」
「そうだよ、分からなかった?」
「分かりませんよ!だって、今の仮面ライダーさん!蟷螂が踊り子のような」
「そういうケミー達だからねっと」
そのまま、俺はワイルドモードからすぐに通常形態へと戻る。
「ふぅ、さて、ノイズは、これで全部だよな?」
「えっ、はい、たぶん」
「よしっ、だったら、俺は帰る!だって、今日は流れ星を見たいから!」
そう、俺はそのまま立ち去ろうとした時だった。
「あのっ」
「うえっと、なに?」
「その、こんな事、お願いするのは、変ですけど、送って欲しい所があるんです」
「送って欲しい所?」
「はい、本当は、私も、今日、友達と一緒に流れ星を見る約束だったんですけど、あぁ、でも」
そうしながら、立花さんは何やら、頭を抱えた様子だった。
「・・・俺は、たぶん、こうして目立つから無理」
「ですよね」
「けど」
そうしながら、俺はすぐにケミーライザーを取りだし、そのままスケボーズを召喚する。
「スケボーズだったら、すぐに送ってくれると思うよ!スケボーだと甘く見たら、駄目だぞ」
「スケボーズって、確か、あの時の」
「そう、こいつも流れ星を見たいようだけど、一緒に連れて行って!」
「けど、仮面ライダーさんにとって、ケミーは、その」
「あぁ、大切な仲間であり、友達だ。だけど、今もレンキングロボと仲の良い立花さんだったら、信用出来るから」
「・・・分かりました、それじゃ「悪いが、流れ星は、また今度にして貰おうか!」スケボーズ!」『スケボー!』
俺の言葉に合わせるように、スケボーズが立花さんを乗せて、すぐに走り出す。
「えっ、わっと!えぇぇ!!」
こちらに迫る攻撃に対して、俺達はすぐにその場から避ける。
立花さんは、スケボーズが乗せてくれたおかげで、避ける事が出来た。
そのまま再びワイルドモードになった俺は、立花さんを連れて、すぐに地上に出る。
地上へと降り立つと共に、見えたのは銀色の鎧。
それを身に纏った人物が、そこにいた。
「一応聞くけど、立花さんの知り合い?」
「えっ、いや、私も知らない人です」
どうやら、立花さんも知らない人物らしい。
同時に敵対している事が分かる。