歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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今年最後の投稿です。
来年も、頑張っていきますので、よろしくお願いします。


別世界の地球

「嘘だろぉ!!」

 

クロスウィザードの導きによって、俺達はすぐに別の世界へと向かった。

だが、問題は、その場所だった。

俺達は、なんと空から落ちていた。

 

『あれ、可笑しいな?僕は間違いなく地上に合わせたのに?』

「とにかく、今はっ、この状況をなんとかしないと、クロスウィザード、お願い!」

『了解っと、ほい!』

 

俺の言葉に合わせるように、クロスウィザードの魔法のおかげでなんとか地上に無事に辿り着く事が出来た。

 

「なんとか、無事に辿り着けた」

「それにしても、ここが別の世界か」

 

そうしながら、周囲を見渡す。

街の風景は、見る限りだと俺達の地球と変わりない。

だけど。

 

「月は、別の世界という事で、欠けていないんだな」

 

そう、空を見れば、その言葉通り、月は欠けていない。

それが、俺達の世界ではないという証明になっていた。

 

「それにしても、こっちに来たメンバーは」

 

そう言いながら、俺はそのまま周りを見る。

メンバーとしては、キャロル以外にはクリスとマリアさんがいる。

そして、ファイク、関流、四位だ。

 

「さて、さっさと移動したい所だが、テレポートジェムは、今は使えないからな」

「そうなのか?」

「テレポートジェムは転送事故を防止するため、しっかりと座標固定しなければ、低確率ではあるが、転送時に空間の位相差に迷い込む危険性を孕んでいる」

「そうなのか、結構、危険だったんだな」

「まぁ、低確率だからな、ここで使っても、今は」

 

そう俺達が言っていると、何やら、周りが騒がしい。

これはもしかして。

 

「・・・やっぱり目立っているのかな」

「それは、お前が一番、目立っているからな」

 

そう言われてみれば、確かに。

 

「とにかく、すぐに移動を」

 

そうしていると、足音が聞こえる。

周囲を見れば、何時の間にか軍隊を思わせる存在が周囲を囲む。

軍服を身に纏っており、俺達の日本では見慣れない銃。

だが、何よりも気になるのは、その顔だった。

顔は、Xのプレート。

そして、身体の各パーツからも、人間ではない事が一目で分かる。

 

「これは一体」

 

そう、考えていると、奴らは、そのままその銃口を俺達に向けた。

 

「これはっ、不味いな!」

 

その一言と共に、銃弾が放たれる。

俺はすぐに手を前に出すと、円形のバリアが、俺達を囲む。

それによって、銃弾は俺達に当たる事はなかった。

だが。

 

「どうする、反撃はっ」

「それは、今は無理だと、分かるだろ、この中で、今戦えるのは、一ノ瀬だけだ」

 

現在、クリスとマリアさんのシンフォギアは壊れている。

そして、ファイク達のケミーも、今は呪いに侵されており、変身できない。

どうにか打開しようにも、この魔法を解けば、彼らが蜂の巣だ。

 

「とにかく、今は耐えろ、でなければっ」

 

そう言っている時だった。

何かが、こちらの迫る音が聞こえる。

見れば、そこにいたのは、他の奴らに比べたら、重装甲な鎧を身に纏っている奴がいた。

他の奴らと同じく、顔にはXの文字が刻まれており、身体の各部には砲台がある。

だが、何よりも、目を向けてしまうのは、その胸元にあるケースにセットされているカード。

それは。

 

「あれって、ケミーカード!」

『そうだよ!あれはテンフォートレスだよ!!』

「という事は、ケミーの力を!」

 

そうしていると、こちらに目を向けた奴は、その大砲をこちらに向けて、放った。

俺はさらに力を込め、迫る攻撃に対して、備える。

 

「ぐっ!!」

 

その砲弾の威力は異常だ。

こうして、バリアで守っているが、簡単に貫かれそうなぐらいの威力が襲う。

俺はなんとか耐えるが。

 

「なんつぅ威力だ」

「これは、レベル10のっ」

 

このままでは不味い。

どうにか、逆転の方法を探る最中だった。

俺達が目にしたのは。

 

「あれは」

 

空に何かが見えた。

それが一体何なのか、一瞬分からなかったが。

 

「あれは、数式なのか?」

 

それは、俺達だけではなく、周囲の奴らも同じだった。

それと同時だった。

 

ラビット!タンク!ベストマッチ!

 

共に聞こえた音声に疑問に思っている間にも、それと共に、何かが生成される音が聞こえる。

 

Are you ready?

そして。

 

「変身」鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!

「変身?」

 

それと同時だった。

その音の発生源の方に目を向けると、そこにいたのは、2色の戦士。

赤と青で構成されているが、その姿から、どこか見覚えがあった。

 

「あれは、確かファントムビルド」

 

それは、ゼインの戦いにおいて、現れた量産型ライダーの一人であるファントムビルド。

それに酷似している。

 

「まさか、ここに来て」

 

敵か。

そう疑問に思った次の瞬間、変身と同時に持っていたその武器を、俺達ではなく、テンフォートレスの力を持つ機械兵士に向かって、銃弾を放った。

 

「えっ?」

「どういう状況か分からないけど、そいつらと戦っているという事は、敵じゃなさそうだな」

「あなたは?」

 

そう、俺は思わず問いかける。

 

「なに、ただの正義の味方だよ、というよりも、お前、もしかして仮面ライダーなのか?」

「えっ、はい、もしかしてそちらも」

 

その言葉に対して、俺は思わず問いかけると。

 

「俺は仮面ライダービルドっと、自己紹介は後で。

とりあえず、ここから離れるぞ」

 

そうしていると、そのまま、ビルドは、その右脚に力を込めて、俺達の元へと来ると共に、その腰にあるボトルを入れ替えた。

 

忍者!マンガ!ベストマッチ!ニンニンコミック!イェーイ!忍びのエンターテイナー!

 

鳴り響く音声と共にビルドの姿は、先程とは違い、紫色と黄色の2色の戦士へと変わった。それと共に、その手にある剣のスイッチを押すと。

 

ドロンッ!

 

俺達は煙に世界に覆われた。

困惑する俺達を余所に、なんとその場から別の場所へと移動していた。

 

「これはっ、転移したのか」

「どういう事だ、これは錬金術なのか」

「錬金術?何を言っているんだ、科学だよ」

 

それと共に、ビルドは変身を解除した。

変身を解除したのは、一人の男性であり、こちらを見ていた。

 

「えっと、あなたは」

「まぁ、さっきは仮面ライダーとしての名前だったからね、改めて自己紹介をするよ。

俺は天才物理学者の桐生戦兎だ」

 

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