「あれから、一日。あいつ、結局、ほとんど返さなかったな」
「そのせいで、こちらはほとんど動けなかったわね」
そう言いながら、桐生さんの行動を止められなかったキャロルは愚痴りながら、マリアさんもまた同意する。
俺達は、そのまま戦兎さんの家という倉庫で泊まる事になった。
「いやぁ、実に興味深かったな」
「あっ、やっと出てきた!いい加減、返せよ!」
そうして、戦兎さんが出てきた事で、クリスが詰め寄ると。
「おぉ、ありがとうな、ほぃ」
「うわっと、たくよぉ」
そうして、各々のアイテムを、戦兎さんは次々と返していく。
だが、その最中、マリアさんを始めとした面々が驚きを隠せなかった。
「ちょっと、待って、桐生さん、これ、修理されているんだけど」
「えっ?」
それと共にマリアさんの一言。
「あれって、確か」
「あぁ、マリアの妹のセレナの形見であるアガートラームだ。だけど、既に壊れていたはずだ、それに」
同時に、他の面々のケミーカードを見せてきた。
そこには、なんとダインスレイブの呪いに侵されていたはずのケミーがなんと元気になっていた。
「嘘っ、どういう事なんだ!?」
「別に大した事はしていない。シンフォギアシステムだったが、それらはライダーシステムの構造を応用して、そこから応用して修理しただけだ。
ケミーカードに関してだけど、呪いというよりも、俺の方では毒だったか、それに似ていたいからジーニアスフルボトルを使って、浄化しておいた」
「ジーニアス?」
「まぁ、俺の発明品の一つだ。けど、そのおかげで、ジーニアスフルボトルはしばらく使えなくなったよ。こっちはただでさえ、ダウンフォールの奴らのせいでハザードトリガーが使えないというのに」
そう、軽々と言っているが、たった一日で俺達が頭を抱えていた問題を解決するなんて。
「すげぇぇぇ!!」
「そうだろそうだろ!凄いでしょ?最高でしょ?天才でしょ?」
俺の言葉に対して、桐生さんは、そのまま自画自賛の言葉を言っているが、実際に凄い。
だけど。
「それで、俺のケミーカードとガッチャードライバーに、エクスガッチャリバーは」
「・・・さぁて、それじゃ、実験室へと戻るとするかぁ」
「おいっ、お前!!何をしているんだ!!」
そうしながら、桐生さんはそのまま実験室へと戻ろうとした。
それに対して、キャロルは叫んでいる。
さて。
「あのぉ、俺も見学しても良いですか」
「おぉ、邪魔しなければな、というよりも一体何を」
「いやぁ、実は」
そう、俺は桐生さんに思わず言ってしまう。
この緊急事態だけど、もしかしたらと思うが。
「ふむ、面白い、もしかしたら、出来るかもしれない」
「本当ですか!」
「よし、さっそくやるか!あっ、ついでに人体実験するけど、良いか?」
「うぅん、まぁ、少しは」
そう、俺達はそのまま実験室へと向かおうとした。
だが。
「いやいや、待て待て、なんだか、とんでもない事をしようとしているが、しっかりしなさいよ、一ノ瀬!」
「こっちに来た目的を忘れたのか!」
「いや、忘れていないし、緊急事態だと分かっている。だからこそ、少しだけな」
「そうだぞ、とりあえず、俺達はここで少し用事があるから、俺の他の仲間と合流してくれないか」
「他の仲間?」
「そっ、これ地図、それじゃ」
そう言い、俺達はそのまま研究室へと入っていく。