「本当に、元に戻る事が出来て、良かったぁ!!」
そう言いながら、キャロルは安堵の叫びと共に言う。
先程まで変身していたレインボーガッチャードが解除されると共に、自然とキャロルともバラバラになっていた。
「まぁ、そもそもガッチャードはケミーと人間が合体した姿だから、その理屈で言えば分離機能はあって当然だけどな」
「だが、元に戻る保証はないだろがぁ、このマッドサイエンティスト!!」
そう戦兎さんに対して、キャロルは叫んでいるけど、今は。
「よっしゃぁ!!レベル10のケミーが一気にこんなに仲間になってくれたぜ!皆、どういう能力を持っているんだろうか!!」
「まぁ、確かにレベル10のケミーがここまで仲間になったのは、この状況では幸いだけど」
そう、ファイク達は、未だに不安な表情を浮かべていた。
その最中。
「そんな心配そうな君達にお土産です、ほい」
そう、戦兎さんがこちらに渡したのはUSBメモリ。
「これは?」
「一ノ瀬が今回使ったガッチャーイグナイターに関するデータと、エクスガッチャリバーを元に作成出来るパワーアップアイテムの設計図だ」
「本当ですか!!」
その一言に、俺は驚きを隠せなかった。
「いやぁ、さすがに一日だけだと、どうしてもそこまでしか出来なかったからな」
「それでも、ありがとうございます!!これで、なんとかなると思います!!」
そう、俺は戦兎さんに向けて、言う。
同時に戦兎さんは、こちらを見つめる。
「それで、渡す前に確認したい事が一つある」
その表情は、真剣であった。
「お前は、この力を使って、何をしたい」
その問いかけをする時の戦兎さんの表情は真剣だった。
けど、それに対する回答は、既に俺の中では決まっている。
「目の前にある命を救う、それだけです」
「・・・そうか、だったら、これを託す」
戦兎さんからの言葉、それは確かに重く、俺に伝わった。
「ほらぁ、皆、もぅ時間だよぉ!!」
「あぁ、分かった、それじゃ皆さん!!」
そうしながら、俺達は、そのままクロスウィザードの力で、再び俺達の世界へと戻る。
未だにノエルとの戦いが終わっていないのだから。
「・・・」
「どうしたんだよ、戦兎」
そんな、俺達を見送った後、戦兎は腕を組み、考えていた。
それに気づいた万丈は、すぐに話しかけた。
「・・・一ノ瀬達が持っているガッチャードライバーのシステムをと、シンフォギアシステム。
この二つに関して調べてみたけど、明らかに技術が異なりすぎた」
「そういうのか?まぁ、同じ錬金術師が造ったんだから、別に可笑しくないだろ」
「いや、それが、かなり違うんだ。本当に同じ錬金術師なのかって、思うぐらいに」
そう戦兎は首を傾げていた。
「そう言われても、俺にはさっぱり分からないんだが」
「お前に分かりやすく言うと、最上が起こした事件で、エグゼイド達の事は覚えているか?俺達のライダーシステムと、エグゼイドのライダーシステム。この二つが同時に存在する世界が、今の一ノ瀬達の世界だ」
「それは、まぁ、可笑しいけどさぁ」
戦兎の説明を聞いて、万丈もまた納得するように頷く。
「・・・もしかして、俺達も、一ノ瀬達も勘違いしていたんじゃないのか」
「勘違いって、なんだよ」
それに気づいた戦兎は、戦慄を覚えた。
「一ノ瀬達の世界は、俺達が造りだした新世界と同じ、二つの世界が一つになったんじゃないのか」