「海だぁ!!」
その日、特訓という名の海へのバカンスへとやってきた。
照らす太陽、白い砂浜、青い海。
「まったく、浮かれすぎだ、馬鹿達が」
「そういう、キャロルも張り切っていますね」
そうしながら、キャロルもまた、その水着を身に纏っている。
日焼け対策の帽子を被りながら、エルフナインと一緒にいる。
「うんうん、良い光景だねぇ」
「・・・それで、四位。お前の持っているカメラはなんだ」
「いやぁ、思い出作りとしてねぇ」
そう、四位がカメラを、キャロル達に見せつけている。
すると、キャロルは、ゆっくりとその場から離れる。
それと同時に、四位に向かって、黒い液体が襲い掛かる。
「あぁ、俺のカメラがぁ!!」
「極秘事項があるからな」
「これで、あとでじっくりと眺めるつもりだったのにぃ!」
「おぉい、レスラーG、こいつにプロレス技をかけておけ」
それと共に、近くにあったコングが鳴ると同時に、レスラーGによって、プロレス技をかけられている四位の悲鳴をあげる。
「たく、油断も隙もないな」
「そういう、クリス、お前もその格好は、なんだ」
「うっ、まぁ、海だから、こういう水着もありだと思ったんだ。それよりも、一ノ瀬の奴はどこにいるんだ」
そう、クリスはキョロキョロと一ノ瀬を探している。
キャロルはすっと、指を指す。
その方向を見れば。
「すげぇ!!ゴルドダッシュ!お前、こんな事も出来るんだぁぁぁ!!!」『ダーシュッ!!』
ゴルドダッシュに乗って、海の上を走っていた。
それも、ゴルドダッシュに備わっている両腕を使って、バタフライをしており、その光景を見て、クリスは思わず口を大きく開けた。
「いや、どういう状況なんだよ」
「・・・あの馬鹿の考える事はよく分からない。そして」
それと共に、ゴルドダッシュと平行して泳いでる存在が一体。
「一ノ瀬さん!いざっ勝負!」『レンキーン!』「乗った!!」『ダッシュ!!』
同じく、レンキングロボの背中に乗っている響と競争していた。
「・・・これって、色々とヤバいだろ」
そうして、周囲を見れば、ケミー達がかなり暴れている。
その光景が一般人が見れば、混乱する事間違いなしの状況であるのは、間違いなかった。
「まぁ、良いじゃないか、ここ最近は忙しかったから」
そうしながら、デッキチェアに寝転がるファイク。
それに対して、キャロルは冷めた目で見ていた。
「それで、お前のそれは一体何なんだ」
「刺激が強すぎだ」
その鼻には、僅かな血があった。
「まったく、この調子でこいつらに強化アイテムは使えるのか」
「というよりも、完成したのか?」
「あぁ、幾つかは完成したが、それを使えるかどうかは今後次第だ」
それと共に、ビーチを見る。
そこは、既に人間とケミーが入り交じった、まさしく混沌と言うべき場所。
「果たして、この状況で強化形態を手に入れられるかどうか」