「・・・響、大丈夫なのかな」
その日の帰り道、俺はふと呟いてしまう。
先日、響がお父さんと会い、昔のトラウマが蘇った。
そんなお父さんと、今日、会いに行く。
そう、俺に伝えられた。
そして、俺は今、連絡を受けて、地下施設への入り口へと向かっていた。
「あっ、暁さんに月読さんも」
「おぉ、一ノ瀬先輩が来たデス!あとは」
そこでは既に待っていた暁さんと月読さん。
さらには六道も来ていた。
「うん、響さんだけだが」
そう言っていると、向こうの方から走ってくる響の姿が見えた。
「あっ、こっちデース」
そう、響が来た。
だけど、その姿は、どこか悲しそうだった。
「どうかしましたか?」
「何でも無い」
「とてもそうは」
「皆には、関係ない事だよ!」
そう、響の悲痛な叫びが響いた。
それに対して、その場にいた全員が、驚きを隠せなかった。
普段の響からの印象では考えられない叫びだったから。
「・・・ふぅ、とりあえず、後にしようか」
「一ノ瀬先輩」
「今は、この地下施設の問題だ。
その後にな」
だからこそ、響の、その話の結果が俺には分かった。
「・・・ごめん、どうかしていた」
それと共に響が、歩く。
「・・・一ノ瀬、お前、何か知っているのか」
そう歩いている最中、六道が俺に聞いてくる。
その場において、俺だけが事情を知っているのを察したからだ。
「・・・あぁ、知っている、けど言うつもりはない」
「だけど、今の響さんは」
「あぁ、だからこそ、頼む」
そう言った俺の言葉に対して、少しだけ不安な気持ちは変わらないが、それでもすぐに向かう事になった。
「ノイズが既に、それに」
「厄介な奴らもっ」
見ると、ノイズの集団の中に紛れているのはマルガムだった。
「俺達は、マルガムを相手に、響達はノイズを頼む!」「あぁ、行くぞ!」
俺と六道はすぐに変身すると共に、二体のマルガムへと向かって行く。
マルガムもまた、こちらの存在に気づいたのか、真っ直ぐと突っ込んで来る。
「うわっと!」
俺達は慌てて、その場を引いたが、その先にあった壁を簡単に砕いた。
「この特徴、もしかして、トライケラなのかっ」
「マジかよ、この突進はかなり厄介だな」
それと共にすぐにトリケラマルガムは、そのまま再び、俺達の方へと向かって行く。
同時に、俺もまた、その手にエクスガッチャリバーをすぐに取り出す。
「悪いが、これ以上は破壊させない、合わせてくれ!!」ベストプラント!
「こっちはまだ、出来ていないのに、分かったよ」マックラーケン!
それと共に、俺はエクスガッチャリバーにゼグドラシルを、六道はバレッドバーンをマックラーケンに入れ替えると共に。
「「変身!!」」『ガッチャーンコ!X!ゼグドラシル! スーパー!』『ガッチャーンコ!ゴリラーケン!』
鳴り響く音声と共に、俺の身体は全身を樹を思わせるアーマーを身に纏うと同時に、そのまま地面に手を翳す。
同時に、トリケラマルガムは、こちらに突っ込もうとしたが、向かおうとした方向が正反対へと変わっていた。
「行くぜぇ!!」『ガッチャーンコ!ゴリラーケン!フィーバー!』
鳴り響く音声。
同時に、再びこちらに向かおうとしたトリケラマルガムに向かって、墨によって視界を奪う。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
それと共にラッシュ。
背中から生えた6本の腕によるラッシュが、そのままトリケラマルガムの身体に叩きつけられる。
それによって、トリケラマルガムは打ち上がると同時に、力の源となったレプリトライケラが出てくる。
「よっと、頼むよ、キャッチュラ!」ガッチャーンコ!トライキャッチ!!
俺はそのまま、レプリケミーを伴った変身を行う。
それによって、レプリトライケラの意思が宿る。
「ふぅ、なんとか」
そう思った時だった。
「きゃっ!!」
「響!」
聞こえた悲鳴。
同時に見れば、そこには響が吹き飛ばされていた。
「響さんっ」
それと共に見つめれば、そこには暁もいた。
だが、攻撃したと思われる、ベルデバスターが既に必殺の構えを取っていた。
「やばいっ」「不味いデス!」『ベルデフルバースト!』
鳴り響いた音声と共に、それが響に向かっていた。
放たれた一撃。
それは、二人に向かっていた。
だが、それを、月読が巨大な丸鋸で防いだ。
「ぐっ」
それを受けて、月読の表情は歪んだ。
同時に。
「調っ」「これ以上はっ」
その一撃に耐え切れず、吹き飛ばされる。
3人は、そのまま吹き飛ばされ、周囲の壁に叩きつけられる。
それを見つめながら、ゆっくりとベルデバスターは近づく。
「六道!」
俺はそのまま、ガッチャードライバーから、レプリトライケラを六道に投げる。
それを受け取った六道もまた、すぐに入れ替える。
俺もまた、それは同時だった。
『ガッチャーンコ!アントレスラー!』『ガッチャーンコ!トライバレット!』
俺はアントレスラーへと変わると共に、六道は既にワイルドモードとなって、その身体からミサイルを放つ。
そのミサイルによって、ベルデバスターはすぐに動けない状態となる。
同時に、俺はそのまま、ベルデバスターに接近する。
「さて、てめぇはここでぶっ倒す!」
こちらの接近に気付いたベルデバスターは、すぐに懐からテレポートジェムを落とす。
それによって、その場を転移した。
それは、戦いの終わりを告げる。
だけど。
「六道、今は」
「あぁ、分かっている!とにかく、3人を連れて行くぞ」
俺達はすぐに3人を安全な場所まで連れて行く事にした。