風鳴邸での戦い。
それは大きく場面が変わる。
「ぐっ」
襲撃者の1人であるファーストウォーリアに対して、ヴァルバラドはその手にあるヴァルバラッシャーを構えていた。
ファーストウォーリアは、自身の手にある専用武器である斧、ウォーリアックスを振り下ろした。
ヴァルバラドもまた、瞬時にヴァルバラッシャーを構え、その一撃を受け止める。
互いの武器が激突すると同時に吹き溢れる嵐は、周囲の木々をなぎ倒し、石造りの建物の壁を吹き飛ばした。
ただの人間がまともに食らえば即死は免れない一撃。しかしヴァルバラドは受け止めた。それも片手一本だけでだ。衝撃の余波を受けてなお、彼は一歩たりともその場を動かない。
だけど、それだけだった。
「なんという威力だっ」
その一撃だけでも、眼前にいるファーストウォーリアの強さを理解し、その仮面の下で思わず舌打ちをする。
だが、そんなヴァルバラドの考えとは反対にファーストウォーリアは既に次の動きをしていた。
両肩にある植物を思わせるアーマーは形を変え、それはまるでサボテンを思わせる形態へと変化した。
「ぐっ」
同時にそのアーマーから放たれたのは無数の針。
針は、ヴァルバラドの鋼鉄の身体に突き刺さったままだ。
このままでは、彼の身体ごと串刺しになってしまうだろう。
なんとか、直感で、ヴァルバラドはすぐに避ける。
だが、そんなヴァルバラドに対して、ファーストウォーリアの攻撃は続く。
「ふんっ」
同時にヴァルバラドの右腕にはプロペラと一体化した武装、ゲキオコプターカスタムを装着すると共に空を飛ぶ。
それに合わせるように、ゲキオコプターカスタムの銃口での反撃を行う。
ヴァルバラドはそのまま、マシンガンを思わせる銃弾で、ファーストウォーリアの針に対抗する。
まさしく銃撃戦だ。
ただ違う点を挙げるとすれば、互いに撃ち合ってる場所は地上ではなく空中だということだろう。
だが、それらの攻撃は。
「ぐっ」
やがて、ヴァルバラドは、ファーストウォーリアの攻撃によって、地面に叩きつけられる。
同時に、その変身は強制的に解除される。
「やはり、今のままでは」
そうしながら、彼は、立ち上がる。
「こいつを使うしかないのか」
同時に、その懐から取り出したのは、ドライバー。
ガッチャードライバーと似た形状をした物だった。
それを腰に巻き、先程までの変身に使っていたケミーカードを取り出す。
「ぐっ」
2枚のケミーカードをドライバーに装填し、再び変身しようとした。
だが。
「ぐぅっ」
それを発動するよりも前に、倒れてしまう。
あと一歩と言った所だった。
「俺は」
その瞬間。
『ブリザンモス』
鳴り響く音声と共に、ファーストウォーリアの針がその音声によって、凍る。
同時に、そこに現れたのは一人の戦士。
「間に合ったか、同士!」「泉」
そこに立っていたのは、泉が変身するジャスティファイ。
だが、その身体はブリザンモスの意匠が大きく反映され、胸のところにマンモスの顔が着いており、頭にはマンモスの耳を模した飾りがついている。両腕·両足·胴体にはマンモスの毛皮が巻き付いており、両腕は薄い氷で覆われており、両足は厚い氷で覆われている。
「その姿は」
「あぁ、ようやく俺専用のパワーアップ形態だ」
それと共にファーストウォーリアに対して、ジャスティファイはその手にある専用武器であるナインジャスティブレードガンを構える。
同時にファーストウォーリアもまた、両肩から炎を真っ直ぐとジャスティファイに向かって行く。
だが、それはジャスティファイは、その身体から冷気を立ち上らせることで抵抗する。
真冬の寒さとは比較にもならない凍えるような寒気が周囲を包み込む。そして、それに呼応して周囲の気温も急激に下がり始める。瞬く間に霜がおり、辺り一面が白く染まっていく。それはさながら氷の世界だ。
もはや、呼吸すらままならぬ程の極低温である。
それは、植物を操るファーストウォーリアにとっては天敵であった。
「っ!」
それを知り、ファーストウォーリアはすぐにそこから逃れようとした。
だが、それよりも早くジャスティファイは、その腰にあるドライバーを操作する。
胸のマンモスから冷気を発射しファーストウォーリアを凍らせる。
「はあああぁぁぁ!!」
そのまま、真っ直ぐと両足でファーストウォーリアに向かってライダーキックをする。
それによって、ファーストウォーリアは砕け散り、その装甲から解放された人物は地面に倒れる。
「よしっ」
そうして、確かな勝利をゆっくりと確信する。
だが、その後ろで、ヴァルバラドは。
「俺は、まだ」