歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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デュランダル護送

デュランダルの護送任務。

それは政府はこれをより安全な場所へと移送することを決定していた。

そして、そんな護送任務を行う際に、彼もまた、そこにいた。

 

「えっと、あのぉ、了子さん?」

「なにかしら?」

「後ろにいる人は、一体、誰なんですかぁ?」

 

 

それは、彼女達と同じ車に乗るのはヴァルバラド。

その視線は厳しく、立花は思わず、隣にいる了子に話しかける。

 

「なんでも、米国から来たエージェントらしいよ。

今回の護衛任務の協力者として来てくれたらしいわよぉ」

 

そう、了子は答える。

 

「・・・ノイズの襲撃の可能性がある為、護衛につかせて貰った。

最も、俺の護衛はあくまでも途中までだ」

「その途中までに、デュランダルが奪われる可能性があって、困るのだけどねぇ」

「そんな事をすれば、犯人が米国と言っているような物だ。

その可能性はない」

 

それだけ言う。

 

「でも、ノイズと戦うって、どうやって」

 

その立花の疑問に答えるように、ヴァルバラドが取り出したのはケミーカード。

 

「あれっ、それって」

「ケミーカード。

現在、各国は、このケミーカードを使った装備を順次開発している。

俺も、その一つを持っている訳だ」

「あっ、もしかして、仮面ライダーさんのお仲間って」

 

そう、立花が言った瞬間、男は呆れたように言う。

 

「報告書で見たが、あんな暴走をする可能性を残している奴と一緒にするな」

「暴走って、そんな事は」

「ネフシュタンの鎧との戦闘時のデータを確認させて貰った。

奴は、ケミーカードのリミッターをろくにかけていない素人が」

「リミッターって」

 

そうしながら、ヴァルバラドはその手に持つケミーカードを見ながら言う。

 

「こいつらは人間の作った道具でしかない。

そして、奴は制御しようとしない。

どの政府でも開発していないあれ程の兵器を持っていながら」

「そんなの、言い過ぎです。仮面ライダーさんは」

「ケミーの事だけで、あそこまで暴走する奴がか」

 

そうしながらも、ヴァルバラドは視線を後ろを向ける。

 

「それにしても、情報が筒抜けのようだな」

「えっ?」

 

それだけ言うと、ヴァルバラドは車のドアをいきなり開き、そのまま上に登る。

 

「えっ、何を」

 

その、次の瞬間に起きた異変に、響は発生と同時に察知することができた。

見れば、護衛の車が一つ、無くなっていた。

それは、彼らが今、走っている橋の一部であり、そこから落ちていった。

 

「下水道か、ならば」

 

『ガキン!MADWHEEL!ゴキン!』

 

そのまま、手に持った自身の専用の武器であるヴァルバラッシャーに、ライドケミーカードを装填する。

同時に

 

「鉄鋼」『ヴァルバラッシュ!TUNE UP! MADWHEEL…!』

 

その音声と共に、鋼鉄の戦士へと姿を変えた。

 

「あれは」

「ケミーカードを用いた米国の兵器という訳ね」

「ふんっ」

 

同時に、車から飛び降りたヴァルバラドが向かった先は、マンホール。

そのマンホールの中へと入り込むと同時、狭い下水道の中で、迫り来るノイズの群れを見つける。

それに対して、ヴァルバラドは冷静に、そのままヴァルバラッシャーにあるボルトを回す。

 

『SCRAP!ヴァルバラブレイク!』

 

その音声が鳴り響くと共に、そのまま巨大化したヴァルバラッシャーを真っ直ぐと放つ。

それによって、ノイズの群れの多くは爆風と共に消え去った。

 

「さて、すぐに護衛に戻らなければ」

 

それと共に、ヴァルバラドがすぐに地上へと戻った。

その時だった。

 

「うわぁあぁ、ちょ、ゴルドダッシュ!早い早い!!」

「なに?」

 

聞こえた音、それと共に見つめた先にいた声。

それは、ゴルドダッシュに乗った仮面ライダーに変身した一ノ瀬だった。

 

「えっ、あれ、もしかして、俺の同業とは、何か違うような」

「・・・お前が仮面ライダーか」

 

そう呟いた時であった。

巨大な爆発音が聞こえる。

それを確認すると共にヴァルバラドは、そのまま一ノ瀬の後ろに乗る。

 

「えっ、なに!?」

「出せ、あそこに早く行け!」

「えぇ、いきなり何!?」

「良いから、さっさとしろ!」

「うわぁ、なんだが強引な人と会っちゃったなぁ」

 

未だに状況が理解出来ない一ノ瀬だが、何か危険な事が起きている事だけ察した一ノ瀬はすぐに向かう事にした。

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