ノイズからの襲撃を受けた立花達は、そのまま薬品工場へと向かった。
薬品工場へと入った理由、ノイズを操る者の思考を読んだ故の行動であった。
ノイズを操る者の目的は、デュランダルの確保。
それならば、デュランダルを破壊させる可能性のある爆発が起きる薬品工場で派手な動きは行えない。
その考えの元で、薬品工場へと入った。
結果的に見れば、それは成功であった。
「はああぁぁ!!!」
迫り来るノイズに対して、立花は既にシンフォギアを身に纏い、戦っていた。
それは、以前までの素人の動きではなく、弦十郎から学んだ体術によって、それに対処をしていた。
だが、彼女には、それだけではなかった。
「ロボ君!お願いね!!」『ロボ!!』
それは、彼女の手元にあるレンキングロボが答える。
レンキングロボは、そのまま立花の腕の上に乗ると同時に、その籠手を変えていく。
「・・・元々は、錬金術によって生まれた人工生命体という事もあるけど、まさか、外部変化まで」
その様子を見ていた櫻井は、その様子に驚きを隠せなかった。
それと共に響の腕の籠手を模した巨大な腕が現れる。
その大きさは、軽く立花を遙かに超えていた。
「なっ!!」
「はああぁぁぁぁ!!!」
そのまま、立花の叫びと動きに合わせて、周囲のノイズ達を次々と蹴散らしていく。
それには、ネフシュタンの鎧の少女も驚きを隠せなかった。
「だけど、でかい分、こっちの動きは見えてないようだなぁ!!」
それと共にネフシュタンの鎧の少女は、その鞭を、真っ直ぐと立花に向けて放つ。
それに反応するように、腕は、その鞭を防御する。
だが、それを踏み台にして、真っ直ぐとネフシュタンの鎧の少女は、そのまま立花へと攻撃を仕掛ける。
「ぐっ、やっぱりまだっ」
その次の瞬間だった。
櫻井の後ろにあるアタッシュケースが内部から飛び出した。
それは、完全聖遺物のデュランダルであった。
「まさか、覚醒!」
「それが、デュランダルか」
同時に聞こえた声。
そこには、エメラルダンがいた。
「嘘っ」
「その力、貰うわ!」
それと同時にエメラルダンが、デュランダルへと向かった瞬間だった。
『SCRAP!ヴァルバラブレイク!』
「ちっ」
聞こえた音声と共に、襲い掛かる巨大なレンチの攻撃を受け止める。
「うわぁ、来てみたら、凄い事になっているなぁ」
「あっ、仮面ライダーさん!それにヴァルバラドさん!」
「状況的には、不味いようだな、ならば」
同時にヴァルバラドは、真っ直ぐとエメラルダンへと向かう。
「こいつは、俺がやる」
「ケミーカードを1枚しか使えない奴が、私に勝てるとでも!!」
同時に銃弾の嵐を真っ直ぐとヴァルバラドに襲い掛かる。
だが、その攻撃に対して、まるで予知をしたように、その攻撃を受け流し、そのまま接近すると。
「良い事を教えてやる」
それと共に、ヴァルバラドは、エメラルダンの懐でヴァルバラッシャーを叩きつける。
「今のうちに!「させないっ」ちっ」
その戦いを横目にネフシュタンの鎧の少女は、そのままデュランダルの元へと向かう。
それに対して、真っ直ぐと向かって来たのはガッチャードだった。
「立花さん!この子は俺がなんとかするから!!よく分からないけど、光っている剣、お願い!!」
「はいっ!」
そのまま、ガッチャードはネフシュタンの鎧の少女を抑えつける。
「てめぇ、邪魔をするな!!」
「そうはさせない!!」
そうしながらも、ネフシュタンの鎧の少女を掴む。
真正面から、その顔を見る。
バイザーによって、その素顔を見る事が出来ない。
だが。
(この子、どこかでっ!)
その疑問と同時だった。
背後から感じた衝撃。
その正体が一体何なのか、その場にいた全員が見つめた。
「なっ」
それは、デュランダルを手に持った立花の咆哮。
それと同時に、全員が、あまりの衝撃波で吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
それに対して、各々は咄嗟の行動を行った。
エメラルダンは、防御を。
ヴァルバラドは、瞬時に物陰に。
そして、ガッチャードは、先程まで戦っていたネフシュタンの鎧の少女を守るように抱えた。
「なっ、何をしやがる!」
「いや、身体が勝手に、それよりも、あれは」
それを見た瞬間、ガッチャードは見覚えがあった。
「暴走、完全聖遺物による力はやはり凄まじい」
ヴァルバラドは、そう呟きながら、見ていた。
「・・・このままじゃ、奪えないわね、ならば」
「なっ」
それはネフシュタンの鎧の少女が持っていたノイズを操る為のもう一つの完全聖遺物のソロモンの杖。
それを使い、ノイズを召喚した。
それと同時にノイズを見つけた立花は、そのままノイズに向かって、デュランダルを振り下ろそうとした。
だが、その先には、ガッチャードとネフシュタンの鎧の少女がいた。
「邪魔なそいつを倒して欲しいわね」
その言葉が響く最中。
ガッチャードの持つ、空白のライドケミーカードもまた、共鳴するように黄金に輝く。
「えっ」
「・・・分かった、今こそ、手を伸ばそう」
それは、誰に向けているか、分からなかった。
だが、それと共にガッチャードのドライバーから飛び出たホッパー1とスチームライナー。
その2体は、その光を浴びながら、新たな姿へと変わり、再びガッチャードライバーに装填される。
『ガッチャーンコ!』
「あれは、まさかケミーを再構築したのかっ」
それに対して、ヴァルバラドは、驚きを隠せないように見つめる最中、ガッチャードは動き始める。
それは、まさしく瞬間移動を思わせる速さであり、ガッチャードライバーから流れる音声が遅れて、出る程だった。