歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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アリタイケツ

「さて、見せて貰おうかしら」

 

 その言葉と共に、ベルデバスターのその手に持っていた武器と同じベルデアタッシュをこちらに構えていた。

 

 それに対しては、アントレスラーの特徴を活かすようにファイヤーガッチャードのブースターに炎を灯しながら真っ直ぐとベルデバスターへと接近する。

 

「真っ直ぐで、分かりやすいわね」

 

 ベルデバスターのその一言と共に、向こうもまたこちらに瞬く間に接近する。

 

「はぁ!」「ふっ!」

 

 それによって距離は、お互いの攻撃が届く距離まで詰まる。そして、同時にお互いに攻撃を放つ。

 

「せいやー!!」「はあああ!!」

 

 拳と剣がぶつかり合い、周囲に火花を散らす。

 

「……やるじゃない」

 

「そっちこそな!」

 

 そこからもお互いの攻撃をぶつけ合う。

 

 俺の拳はベルデバスターの身体に当てようとする。

 

 だが、その攻撃は空振りになる。

 

 その隙を狙うようにベルデバスターはベルデアタッシュの銃身をこちらに向けて銃弾を放つ。

 

 だが、その地面を踏み、その銃弾を跳んで避ける。

 

 勢い良く跳んだ事によって、そのまま前に行く。

 

 そんな俺に向けて、ベルデバスターは次々と銃弾を放っていく。

 

「よっはぁ!」

 

 それを俺は空中で回転し、避けていく。

 

 そして、地面に着地すると、すぐにまた走り出す。

 

 それを見たベルデバスターは少しだけ驚いた表情を浮かべる。

 

「へぇ……中々面白い動きをするじゃない、けど」

 

 そう言うと同時に、ベルデバスターの目の前から姿を消す。

 

 次の瞬間には、背後に回っていた。

 

「なっ!?」

 

「甘いわね」

 

 その言葉と同時に放たれた蹴りを背中に受ける。

 

 それによって吹き飛ばされるが、すぐに立ち上がる。

 

「ぐぅ……」

 

 痛みに耐えながら、ベルデバスターを見る。

 

「まだまだ行くわよ?」

 

 ベルデバスターはそう言いながら、こちらに向かってくる。

 

 それに対してこちらも負けじと攻撃を繰り出す。

 

 しかし、それは全て避けられてしまう。

 

 それでも、諦めずに攻撃を続ける。

 

「くっ! 当たれ!」

 

「当たらないわよ」

 

 その後も何度も攻撃を仕掛けるが、全く当たる気配が無い。

 

 そして、次第に追い詰められていき、壁際に追い込まれる。

 

「もう終わりかしら? じゃあ、これで」ピカホタル! イグナイト! キャッチュラ! イグナイト! カスタムアップ! キャッチホタル! 

 

 同時にベルデバスターの身体が変わる。

 

 それは蛍と蜘蛛が合わさった鎧を装着しており、手には銃を持っている。

 

「さて、終わらせましょうか」

 

 その言葉と共に、煌めく糸が俺に向かって飛んできた。

 

 咄嵯に反応したが、反応が遅れたため、右腕に巻き付かれる。

 

「うぉおお!!」

 

 必死に引き剥がそうとするが、逆に強く締め付けられる。

 

 それにより腕からは血が流れ出る。

 

「無駄よ。この技は一度捕まったが最後、絶対に逃れる事はできない」

 

 そう言って、銃口をこちらに向けると、引き金を引く。

 

 それと同時に銃弾が発射され、俺の胸に直撃する。

 

 それにより吹き飛ばされ、壁に激突した。

 

「ぐふっ……げほっ……ごほ……」

 

 咳き込みながらも何とか立ち上がろうとする。

 

 だが、上手く力が入らない。

 

 自分の無力さに嫌気が差す。

 

 

 

「あら、まだ立てるのね。意外だわ」

 

 そんな事を考えていると、ベルデバスターの声が聞こえてきた。

 

 そちらを見ると、既に目の前に銃身を構えていた。

 

「これで終わりね」

 

 そう、銃弾をこちらに向けて放とうとした。

 

「まだまだぁ!!」

 

 それと共に、俺は瞬時にワイルドモードへと変わる。

 

「なっ!」

 

 トップスターとなる本体と、2体のアリ型メンバーに身体が別れる。

 

 

 

 それによって、拘束していた糸から抜け出す事ができた。

 

 そのまま高速移動を使い、一気に距離を詰める。

 

 そして、拳を振りかざし、ベルデバスターの顔面を狙う。

 

「ふんっ!」

 

 しかし、それを受け止められてしまう。

 

 そして、押し返される。

 

 それでもすぐに体勢を立て直すと、今度は蹴りを放つ。

 

 だがそれもガードされてしまう。

 

「やるじゃない」

 

 余裕そうな声を出す。

 

 だが、そのまま、俺もまた構える。

 

 何時でも、攻撃が出来るように。

 

「フィーネの残滓、シンフォギア。だけどその力では人類の未来を解き放つことはできない」

 

 

 

 その声と共に見た方向には、あの時の錬金術師がいた。

 

「まるで了子さんと同じ……バラルの呪詛から解放するってこと!?」

 

「まさかそれがお前達の目的なのか!?」

 

「ここは退くわよ」

 

「そういう事ね」

 

 その言葉と共に、眼前にいるベルデバスターもまた姿を消した。

 

「はぁ」

 

 同時にガッチャードイグナイターも限界だったらしく、そのまま変身が解除される。

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