錬金術師との戦いに備えて、警戒はより高まっていく。
現状、ガッチャードイグナイターは未だに冷却中な為にファイヤーガッチャードに変身する事は出来ない。
「解析もあともう少し。
それまで粘れば良いけど」
「そうも、言っていられないようだぞ」
俺達が喋っている間にも、アラートが鳴る。
見ると、既に周辺を囲むように大量のアルカノイズが出現しており、こちらに向かっている。
緊急事態だと、一目で分かる状況であった。
俺達は、すぐに外へと飛び出す。
全員で出て、内側に侵入された場合も考慮して、シンフォギアのメンバーでは響達3人。
ガッチャードライバー組は、俺と泉とファイクの3人で外に出る。
「とにかく、アルカノイズの対処がっ」
そう、ファイクが言い終える前だった。
何か気配を感じた。
それは幾度も感じた嫌な気配であり、それは2人も感じていた。
「これは、まさかっ」
俺達がすぐに振り返る。
そこには、昼間、戦ったエリクシードがそこに立っていた。
だが、エリクシードだけではない。
まるで男装するようにスーツを身に纏った少女が1人、そこに立っていた。
「まさか、錬金術師が」
そう警戒する最中、2人もまた見つめていた。
「レーベっ」「ニュートンかよ」
すると、錬金術師側の事を知っている様子だった。
「一応質問だ、知り合いか?」
「俺にガッチャードライバーを渡した奴だ、そしてたぶん」
「俺も似たような感じだな」
「マジかよ」
ここに来て、まさかの告白に驚きを隠せなかった。
「レーベ!あんた、なんでこんな事を」
「やぁ、久し振りだね泉君。こうして再会出来たのは、とても嬉しい事なんだが、実はそんなにゆっくりと話は出来ないんだよ」
「どうしてっ」
「これもお仕事としか言えないねぇ、そうだろ、ニュートン」
そう、レーベと呼ばれた女性は隣にいるニュートンと呼ばれた女性にも話しかけた。
ニュートンという名前は、歴史の教科書でも見た事あるので、まさかとは思うけど。
「ニュートン、あんた、なんでっ」
「これも人類の発展の為と言ったら、君は信じて私に譲ってくれるかい?」
「それで、納得すると思うのか」
「だろうね、それは仕方ない事だ、だから」ドクターワイズマン!イグナイト!ミテミラー!イグナイト!
そうしている間にもニュートンと呼ばれた人物は、その腰にあるドライバーにケミーカードを装填する。
「ここは無理矢理、行かせて貰うよ、変身」ガッチャーンコ!バースト!グラヴィス!
それと共に、その姿は変わる。
全身は青一色で統一している。
同時に白衣と鏡のような装甲を身に纏っており、奇妙な科学者というのが相応しい姿であった。
「どうする、ファイク、さすがに」
「あら、私は今回は戦わないわよ」
「なんだと?」
それに対して、レーベは笑みを浮かべる。
「私のドライバーの性能実験は既に終わっているわ、ならば次はニュートンに任せないとね」
「最も、ファイヤーガッチャードが出せるかどうかだけどね」
そう、こちらに言う。
「仕方ない、無理をしてでも止めないといけないか」
「だとしても、どうやって」
「向こうはケミーカードは確かにコピーしているようだが、どうやらこれらはコピー出来ていないようだからな、使うしかないな」
同時に俺達はすぐにケミーカードを取り出す。
それを見て。
「ほぅ、それは異世界のケミーカードか、実に興味深い」
「だったら、その身で味わってみるか」フォーゼ!ビルド!ガッチャーンコ!フルフルロケット!
「これがどこまで通じるかどうかだけどな」キューン!バーニングネロ!ガッチャーンコ!バーニングキューン!
「だとしても、やるしかないだろ」ヴァンフェンリル!ライデンジ!ガッチャーンコ!ライトニングフェンリル
俺達、3人は、各々で装填したカードと共に変身する。
異世界のライダー達の力だけで純粋に変身した俺。
異世界のライダーとこの世界のケミーの力を合わせて変身した泉。
通常のケミーよりも強いファンタジック属性の力を持つケミーで変身したファイク。
これまでにない変身になったのは良いけど、果たして、これがどこまで通じるのか。
「やってみないと、分からないよな!」
それと共に、俺達は真っ直ぐと突っ込む。