「その、悪かった、しばらく寝ていて」
俺が目覚めた頃、その時にはかなり大きく進んでいた。
どうやら俺が眠っている間に、錬金術師達の襲撃があったらしい。
その際には、かなり危機的状況に陥っていたらしいが、キャロルが新しく作りだしたアイテムのおかげで、その危機は脱しただしい。
「まぁ、これで錬金術師の奴らとの戦いは有利に進められるからな!」
「そう、簡単に進めれば良いけどな」
皆が盛り上がっている最中、キャロルはその言葉を止めた。
「やはり、まだ不安な所があるのか?」
「確かにあれのおかげで、錬金術師とはある程度は戦える。だが、アダムに勝つには、まだ足りない」
「アダムって?そんなにヤバいのか?」
それに対してキャロルもまた頷く。
「錬金術のセンスや人望などは皆無で、おおよそ組織のトップに立てるような器ではないな」
「えっ、それって、なんで?」
そう、アダムに関する情報を提示された。
だが、その情報に関して、疑問の言葉が出た。
だけど。
「そんな奴がトップになれる理由なんて、たった一つだろ」
「それって」
「力だよ、それも圧倒的な」
その言葉と共に思い出したのは、キャロルの過去の記憶で見た事のある。
同時に、俺自身も戦ったからこそ分かる。
「そうだ、アダムの奴は余りある膨大な魔力によってあらゆる錬金術を無理矢理行使するという力業が出来る程にな」
アダムが変身していたドレッド。
それが、果たして、俺達だけで勝てるかどうか。
「何か方法は」
「既にある」
そうすると、キャロルは立ち上がっていた。
同時に、その設計図を見せた。
「アイアンガッチャード?でもそれは」
「あぁ、こいつは未完成だからな」
「未完成って」
そうすると、キャロルは続ける。
「そもそもアイアンガッチャードは、その特性上、お前達が変身している仮面ライダーよりもマルガムに近い性質を持つ」
「ヴァルバラドとは、違うのか?」
「そうだな。だが、より一つになっている事もあり、マルガムに近い」
「だけど、それが一体」
「だからこそ、仮面ライダーへと近づける必要がある」
そうして、見せたのは。
「ホッパー1?」
「もしかして、ガッチャードを」
「そうだ、レベル10にする」
「それって、大丈夫なのか?だって、それは数字棍が」
その疑問にキャロルは答える。
「あぁ、通常ならばな。だが、今の所、ここにしか可能性はない」
「他のメンバーでは」
「保証が出来ないのに、言えるか」
「つまりは、一ノ瀬ならば、出来ると確信している訳か」
キャロルは、確かに頷いた。
それに対して、既に反対する者はいない。
「だったら、早く!」
「焦るな。ホッパー1をレベル10にするには、そう簡単じゃないんだぞ」
「そうなの?」
「当たり前だ。元々、高いレベルを持つスチームライナーならばギリギリいけたが、最もレベルが低いホッパー1を再錬成をするには最も相性の良い聖遺物が必要だが」
「それって、一体」
すると、キャロルの視線は、じっと響を見つめていた。
それと共に俺達も思わず、見る。
「えっと、もしかして、私?」
「正確には、ガングニールだ。だが、それも難しい」
「シンフォギアは、元々は聖遺物の欠片から作られた物だ。
それを材料にする事は出来ない」
「だったら」
「だからこそ、取りに行く。あの時の最悪だったが、今はそれは逆転の切札となった」
そう、表示されたのは、かつて響が聖遺物になりかけた時に出た欠片だった。