「ぐっ」「ちっ」
現在、俺とユウゴッドはかなり追い詰められている。
眼前にいる新たに現れた錬金術師であるカリオストロとプレラーティ。
その2人はかなりの実力がある事は、既に知っている。
「あらあら、そんなに慌てなくても、良いわよぉ!」
だが、その戦い方は未だに知らなかった。
プレラーティは、その腕から放たれる蛇。
それを周囲に作りだした鉄塊に繋げ、俺達に攻撃をする。
「ぐっ」
すぐに、俺はツインフォックスの力である重力操作で、その攻撃を防ぐ。
だが、その攻撃を防いだ隙を狙うように、カリオストロは巨大なけん玉を思わせる武器で、俺を叩きつけようとする。
「っ」
未だに、この力に慣れていない事もあり、その一撃にすぐに対応する事が出来ない。
「させるかよぉ!」
そんな一撃を、ユウゴッドが代わりに受け止めてくれる。
「ぐぅ!」
「お前達の能力は、既に把握している。
そして、グラヴィスと似た能力を持つお前の力も、既に対策はしている」
「そして、そっちのユウゴッドの能力もまた、既に聞いているからな」
「ちっ」
既にこちらの能力は向こうにバレており、対策をされている。
そうしている間にも、ユウゴッドは、そのまま吹き飛ばされた。
「っ」
海へと落ちていくユウゴッド。
すぐに助けようとしたが、すぐにカリオストロとプレラーティによって、止められる。
「悪いが、お前だけは、確実に始末しないといけないからな」
「最も厄介だと認識されたからな」
「っ」
この状況は不味い。
そう考えている時だった。
俺のガッチャードライバーからテレポートジェムが落ちる。
それを見た瞬間、2人はすぐに攻撃を仕掛ける。
「逃がしは「誰が逃げるか」っ」
同時に聞こえた声。
それと共にプレラーティから放たれた鎖は、誰かに防がれる。
見れば、そこにはキャロルが立っていた。
「キャロル、それにグレイムも」
「まったく、お前は厄介な事にすぐになるな」
「悪い、けどユウゴッドは」
「既に地上で助けられた、それよりも、これだ」
その叫びと共に、キャロルは、俺に向かって、一つの武器を渡す。
それは、修理中だったエクスガッチャリバーだった。
俺は、そのエクスガッチャリバーを手に取ると共に、そこに装填されているケミーが反応する。
「これは」ナインテイル!
その音声が鳴り響くと同時に、俺の姿は変わる。
それは先程までとは違い、あの日、共に戦ってくれたギーツと同じギーツⅨだった。
同時に流れ込んでくるのは、記憶。
おそらくは、ギーツの記憶だろう。
「ちっ、余計な事を」
「だけど、武器が変わったぐらいで、果たして戦況が変わるのかしら?」
それと共に、2人は、こちらに向けて、攻撃を仕掛けてくる。
先程まで、大きなダメージを与えてきたその攻撃。
だが、今は恐怖はない。
「ふん!」
俺は静かに振るう。
すると、背中から飛び出たのは、青い狐の尻尾。
それだけで、周囲にある物は破壊し、それと共に再生させる。
「なっ、今のはっ」
「周囲の物を瞬時に分解し、再錬成しただと」
「ふぅ」
同時に、俺はそのままエクスガッチャリバーを構えたまま、走り出す。
その刃先は、カリオストロに向けていた。
「そうはさせないけど」
「それはこっちもだ」
「っ!」
同時に、プレラーティの攻撃を防ぐ影。
それは、キャロルと共に援軍に来てくれたグレイムだった。
「何よ、その姿は」
「さぁな、俺も、以前とは変わっていて、驚いてはいる」ガッチャーンコ!バッファグレイム!
そう、グレイムの姿も変わっていた。
銀色を基調としたボディと、全身のそこかしこに茨を模した紫色のラインが散りばめられ、左腕の肘から先には巨大化した爪が装備されている。
それによって、プレラーティの攻撃を防いでいたようだ。
「へぇ、俺の力の影響みたいだな」
「とりあえず、こいつらをなんとかするぞ」
そう、俺達は言葉を交わると同時に、真っ直ぐと眼前にいる相手に目を向け、戦う。
俺はその手に持つエクスガッチャリバーで攻撃を避けながら、もう片方の手に持っているガッチャージガンでカリオストロに攻撃する。
グレイムは、反対にジェット噴射で、スピードを出しながらも、力任せな一撃をプレラーティに与える。
「さて、さっさと決めるぞ、グレイム」
「俺に指図するな」
普段の俺達ではないやり取り。
おそらくは、俺達自身、ライダー達の力に引き寄せられているんだろう。
俺はそのまま、エクスガッチャリバーを。
グレイムは、ガッチャードライバーに手を置く。
『ナインテイルストラッシュ!』『ガッチャーンコ!バッファグレイム!フィーバー!』
鳴り響く音声と共に、青い円形のエネルギーを発生させそれをも刀身に纏わせ二重の超パワーを纏ったエクスガッチャリバーを奴らに投げつける。
「プレラーティ!」
それに対して、カリオストロが前に出て、その手に巨大なエネルギーの盾を作り出す。
そのエネルギーの盾に、エクスガッチャリバーは突き刺さる。
だが、グレイムは、巨大化した爪での切り裂き攻撃や爪を地面に突き刺すことで紫電を放った。
それによって、エネルギーの盾に突き刺さったエクスガッチャリバーは、そのままカリオストロを吹き飛ばす。
「カリオストロ!」
すぐにプレラーティは、カリオストロを回収すると共に、そのままテレポートジェムで逃げた。
「逃がしてしまったか」
「あぁ、何よりも、お前は無茶をしたな」
「えっ?」
同時に、見ればエクスガッチャリバーはヒビが入っていた。
「これは」
「ギーツⅨの力に、大量のフォニックゲインなしで使ったんだ。
この手はもう仕えないぞ」
「あははぁ、でも」
同時に、俺は少しだけ思い出せた気がした。
俺が、何の為に、仮面ライダーになったのか。
それは、この力と一つになった事で。