「これが、新たなホッパー1」
あの戦いが終わった後、無事に見つけ出す事が出来た愚者の石。
それを、キャロルがホッパー1に取り込ませる形で、誕生した。
その見た目は。
「ホッパー!」
「あんまり、変わっていないような気がする」
そう、ホッパー1の姿を見た一同がそう呟いた。
確かに、ホッパー1の姿は変わっていない。
「普段のこいつはエネルギーの消耗を抑える為に変身していない。
だが、何時でもレベル10と言える姿、クロスホッパーに変身する事が出来る」
「おぉ、なんだか格好良いデス!」
「だったら、さっそく実戦と行くぞ」
「そうしたいんだけど」
そう、キャロルの提案に対して、俺は待ったをかけた。
「実は、これからちょっとね」
「・・・さっさと行くぞ」
「あぁ」
そう、俺に声をかけたのはクリスだった。
クリスに促されるまま、俺達は、その場所へと向かう事にした。
一応は安全も考慮しているが、道中は、ゴルドダッシュに乗りながら、そこに向かう。
「それにしても、あれ以来だなぁ」
「・・・そうだな」
ゴルドダッシュで走っている最中でも、クリスの表情は未だに暗いままだった。
あの時から、時間は経った。
あの時の出来事があったから、後悔した。
だけど、あの時の出来事があったから、俺は再び見つける事が出来たかもしれない。
「ほら、ついたよ」
「あぁ」
そのまま、俺はクリスと共に、集合場所である喫茶店へと入る。
すると、そこで出迎えてくれたのは。
「あっ、来てくれた」
「久し振りだな、ステファンにソーニャさん」
そこにいたのは、バルベルデで出会った2人。
あの時、俺が脚を切り落としたステファンと、その姉であるソーニャだった。
こうして、正面で会うのは、久し振りだった。
「・・・さて、まずは」
「んっ?」
同時に、俺は頭を下げた。
「悪かった、守れなくて。そして、そのせいで脚を失ってしまって」
「っ」
それに対して、ソーニャさんは少しだけ苦痛に満ちた表情をした。
それでも、謝罪をしなければ、始まらない。
「そんな、気にしないでよ!何よりも、あの時、悠仁がいなかったら、俺はもっと危なかったから」
「それでも、けじめとしてだ」
そう、俺はステファンに言う。
どんな事情があっても、彼から脚を奪ったのは、他でもない俺だった。
「・・・だったら、その、ケミーってのを見せてくれないかな?
実は、あの時に助けてくれたケミーが、なんだか気になって」
「あぁ、勿論だ、何よりも、こいつも会いたがっていたからな」
そう、俺はケアリーとブリザマンモスを取り出す。
「これが、ケミーなのか、けど、うん、知っているよ、この感じ。
あの時、とっても痛かったのを治してくれたのが、君達だって」
そう、ステファンは確信を持ったように頷く。
同時に、ケアリーもブリザンモスも嬉しそうに跳ねる。
「それにしても、義足だって聞いていたけど、なんだか思った以上に生身に見えるな?」
「そうなんだよ、俺も最初はびっくりしたんだ。何よりも生身の時とあんまり変わらない感じなんだ。なんでも悠仁の相棒って人が手を貸してくれたけど、知り合い?」
「あぁ、キャロルか、やりそうだな」
そう、思わず俺は笑みを浮かべる。
そうして、俺達は互いに話し合っている最中で、ふと気になったのは、クリスとソーニャさんだった。
互いに、どこか気まずさもあって、目を合わせられない。
当事者である俺達ではない2人の間にある沈黙。
「なぁ、クリス」「姉ちゃん」
それと共に、俺とステファンが同時に話しかけようとした時だった。
ステファンの手元にあったブリザンモスが急に実体化した。
「なっなんだっ!?」
驚きを隠せない最中、ブリザンモスは、その脚を踏んだ。
同時に、俺達に向かって来た、何かから守ってくれた。
その正体は。
「アルカノイズ!まさか」
「錬金術師か」
周囲には、錬金術師の姿がない以上、分からない。
ならば、ここで討てる手は。
「まずは、避難が最優先だよな!頼むよハピクローバー!ナインテイル!」ガッチャーンコ!ナインクローバー!
鳴り響く音声。
同時に、俺は、すぐにその身体の各部にあるクローバーが離れる。
アルカノイズは、無差別に攻撃を行おうとしたが、そのクローバーがアルカノイズにぶつかっていく。
「どうやら、前回みたいな事は出来ない見たいねぇ」
「っ」
聞こえた声と共に、俺は吹き飛ばされる。
見ると、そこにはカリオストロがおり、既に変身していた。
「ちっ、まさか、タイミングを狙った訳か」
「そういう訳、何よりもね」
それと共に周囲を見る。
周りを見れば、何かの結界のように見えるが。
「いやぁ、この前みたいにキャロルが邪魔に来たら嫌だからね、ここで確実にガッチャード、あなたを始末するわ」
その声から、本気だと、理解した。