歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

199 / 370
再会と襲撃

「これが、新たなホッパー1」

 

あの戦いが終わった後、無事に見つけ出す事が出来た愚者の石。

それを、キャロルがホッパー1に取り込ませる形で、誕生した。

その見た目は。

 

「ホッパー!」

「あんまり、変わっていないような気がする」

 

そう、ホッパー1の姿を見た一同がそう呟いた。

確かに、ホッパー1の姿は変わっていない。

 

「普段のこいつはエネルギーの消耗を抑える為に変身していない。

だが、何時でもレベル10と言える姿、クロスホッパーに変身する事が出来る」

「おぉ、なんだか格好良いデス!」

「だったら、さっそく実戦と行くぞ」

「そうしたいんだけど」

 

そう、キャロルの提案に対して、俺は待ったをかけた。

 

「実は、これからちょっとね」

「・・・さっさと行くぞ」

「あぁ」

 

そう、俺に声をかけたのはクリスだった。

クリスに促されるまま、俺達は、その場所へと向かう事にした。

一応は安全も考慮しているが、道中は、ゴルドダッシュに乗りながら、そこに向かう。

 

「それにしても、あれ以来だなぁ」

「・・・そうだな」

 

ゴルドダッシュで走っている最中でも、クリスの表情は未だに暗いままだった。

あの時から、時間は経った。

あの時の出来事があったから、後悔した。

だけど、あの時の出来事があったから、俺は再び見つける事が出来たかもしれない。

 

「ほら、ついたよ」

「あぁ」

 

そのまま、俺はクリスと共に、集合場所である喫茶店へと入る。

すると、そこで出迎えてくれたのは。

 

「あっ、来てくれた」

「久し振りだな、ステファンにソーニャさん」

 

そこにいたのは、バルベルデで出会った2人。

あの時、俺が脚を切り落としたステファンと、その姉であるソーニャだった。

こうして、正面で会うのは、久し振りだった。

 

「・・・さて、まずは」

「んっ?」

 

同時に、俺は頭を下げた。

 

「悪かった、守れなくて。そして、そのせいで脚を失ってしまって」

「っ」

 

それに対して、ソーニャさんは少しだけ苦痛に満ちた表情をした。

それでも、謝罪をしなければ、始まらない。

 

「そんな、気にしないでよ!何よりも、あの時、悠仁がいなかったら、俺はもっと危なかったから」

「それでも、けじめとしてだ」

 

そう、俺はステファンに言う。

どんな事情があっても、彼から脚を奪ったのは、他でもない俺だった。

 

「・・・だったら、その、ケミーってのを見せてくれないかな?

実は、あの時に助けてくれたケミーが、なんだか気になって」

「あぁ、勿論だ、何よりも、こいつも会いたがっていたからな」

 

そう、俺はケアリーとブリザマンモスを取り出す。

 

「これが、ケミーなのか、けど、うん、知っているよ、この感じ。

あの時、とっても痛かったのを治してくれたのが、君達だって」

 

そう、ステファンは確信を持ったように頷く。

同時に、ケアリーもブリザンモスも嬉しそうに跳ねる。

 

「それにしても、義足だって聞いていたけど、なんだか思った以上に生身に見えるな?」

「そうなんだよ、俺も最初はびっくりしたんだ。何よりも生身の時とあんまり変わらない感じなんだ。なんでも悠仁の相棒って人が手を貸してくれたけど、知り合い?」

「あぁ、キャロルか、やりそうだな」

 

そう、思わず俺は笑みを浮かべる。

そうして、俺達は互いに話し合っている最中で、ふと気になったのは、クリスとソーニャさんだった。

互いに、どこか気まずさもあって、目を合わせられない。

当事者である俺達ではない2人の間にある沈黙。

 

「なぁ、クリス」「姉ちゃん」

 

それと共に、俺とステファンが同時に話しかけようとした時だった。

ステファンの手元にあったブリザンモスが急に実体化した。

 

「なっなんだっ!?」

 

驚きを隠せない最中、ブリザンモスは、その脚を踏んだ。

同時に、俺達に向かって来た、何かから守ってくれた。

その正体は。

 

「アルカノイズ!まさか」

「錬金術師か」

 

周囲には、錬金術師の姿がない以上、分からない。

ならば、ここで討てる手は。

 

「まずは、避難が最優先だよな!頼むよハピクローバー!ナインテイル!」ガッチャーンコ!ナインクローバー!

 

鳴り響く音声。

同時に、俺は、すぐにその身体の各部にあるクローバーが離れる。

アルカノイズは、無差別に攻撃を行おうとしたが、そのクローバーがアルカノイズにぶつかっていく。

 

「どうやら、前回みたいな事は出来ない見たいねぇ」

「っ」

 

聞こえた声と共に、俺は吹き飛ばされる。

見ると、そこにはカリオストロがおり、既に変身していた。

 

「ちっ、まさか、タイミングを狙った訳か」

「そういう訳、何よりもね」

 

それと共に周囲を見る。

周りを見れば、何かの結界のように見えるが。

 

「いやぁ、この前みたいにキャロルが邪魔に来たら嫌だからね、ここで確実にガッチャード、あなたを始末するわ」

 

その声から、本気だと、理解した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。