歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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少しずつですが、話は掲載していく予定です。
9月3日からは、スチームホッパー以外のフォームや戦闘は多くなりますが、それまでの間はキャロルを中心に、仮面ライダーとなるまでの物語を中心に行っていきます。投稿頻度は、毎日という訳ではありませんがよろしくお願いします。


等価交換

「錬金術師?」

「そうだ、錬金術師」

 

それと共に、俺が思い出したのは、あの有名なダークファンタジーの錬金術師。

 

「えっと、それって、この漫画の錬金術師という感じ?」

「創作を例に出されるのは、癪だが、まぁ、そうなるな」

 

俺の出した言葉に対して、キャロルはため息を吐きながら、頷く。

そこから、錬金術師の事については、ある程度の話を聞きながらも、俺はその最中で、俺はふと首を傾げる。

 

「それだったら、キャロルは、どうしてあの時に海で気絶していたの」

 

あの日、偶然だが、海岸で気絶していたキャロルを発見した。

発見当時は、既にボロボロの古臭いフードを着ており、何かの事件に巻き込まれたのではないかと心配された。

だが、彼女自身、何も話そうとせず、それを心配した俺の両親が、彼女の面倒を見る事になった。

それが、現在、俺の家で居候している訳だ。

 

「言っただろ、覚えていないと」

「えっ、でも記憶喪失なんじゃ」

「より正確に言うと、俺自身の手で記憶を失ったと言うべきだ」

「どういう事?」

 

それには、俺は思わず首を傾げる。

 

「等価交換、俺が錬金術を行う際のエネルギーは、俺自身の記憶を使っている。

だからこそ、基本的に俺は、戦闘における錬金術を行う場合、その都度、俺は自分の記憶を燃やしている」

「それじゃ」

「おそらくは、俺自身は、何かしらの戦闘で、記憶の大部分を失っている。幸い、錬金術に関する記憶と、このガッチャードライバーなどの記憶は保持していた」

 

その一言を聞いて、俺は少し残念に思う所がある。

 

「でも、それって、記憶が元に戻る可能性はないという事」

「・・・等価交換だ、むしろ記憶を無くして、命が助かったと考えれば、儲け物だ」

 

そう言ったキャロルは、どこか寂しそうな表情だ。

 

「それよりも、今の問題はお前だ」

「俺?」

 

そんな俺を余所にキャロルは指を指す。

 

「おそらく、そのガッチャードライバーは、俺が記憶の大部分を無くしてまで、奪った代物。

開発には関わっていたが、おそらくは、他にも所有者はいる。

そいつらに、襲われる可能性はある」

「っ」

「だからこそ、これからお前には二つの道がある」

 

それと共に、キャロルは、俺に告げる。

 

「一つは、このまま、あの姿には変身せず、これまで通りの生活を送る。そうすれば、お前は、これまで通りの生活が送れる。代わりに力を失う」

 

そのまま、キャロルは続ける。

 

「もう一つは、あの姿に変身し、力を得る。だが、そうなった場合は、戦いに巻き込まれ、これまで通りの生活は送れない」

 

それは、まさしく、どちらかを選ばなければならない状態。

 

「等価交換だ。

平穏か、力。

お前は、どちらを選ぶ」

 

そのキャロルからの言葉に対して、俺は、答える事ができない、

そんな事、今まで一度も考えた事がないから。

 

「・・・まぁ、今すぐ決める事じゃない。

だいたい、力を得た所で、また力が必要な状況になる訳ではないからな」

 

それだけ言って、キャロルは、そのままガッチャードライバーをそのまま懐に仕舞う。

 

「ゆっくりと、考えれば良い」

 

その言葉と共にキャロルは話を終わらせる。




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