歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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心の強さ

眼前に立っているカリオストロが変身する仮面ライダー。

その能力は既に一度戦っているから理解している。

油断を決して、してはいけない相手だからこそ、俺はその手を構えていた。

 

「さてっと、これがどこまで通用出来るかどうか」

 

切札であるホッパー1は、まだ力に順応していない。

本当だったら、何度か調整を行ってから、実戦に投入したかったが、そうも言っていられない。

 

「そんなに警戒しなくても、こっちから攻めてあげるわよ!」

 

その一言と共に周囲に変化する。

元々、錬金術師として高い技術を持っている事は知っている。

それに加えて、仮面ライダーに変身している事も相まって、その戦闘能力はおそらくはキャロルが変身しているマジェードと変わらない戦闘能力を持っているだろう。

周囲を見渡せば、一瞬で錬成したのだろうか、そこには鉄塊があった。

 

「さて、それじゃ、やりましょうかぁ!」

 

その言葉が合図だった。

カリオストロは、その身体から無数の蛇を思わせる鞭が出てくる。

それらは、近くにある鉄塊に巻き付くと、そのまま俺に向かって、投げる。

 

「っ!」

 

眼前に迫る鉄塊。

その鉄塊を受ければ、確実に大きなダメージが来ると予想したが。

 

「いや、無理かっ!」バーニングネロ!ゴリラセンセイ!ガッチャーンコ!バーニングゴリラ!!

 

その音声が鳴り響くと共に、迫る鉄塊を、俺はその腕に纏った大型装甲で受け止め、殴り飛ばす。

だが、一撃だけでは終わらない。

迫る鉄塊は変わらず、俺の方へと向かって、襲ってくる。

 

「一ノ瀬っ!」

「あははぁ、やっぱり逃げられないよねぇ、なんだって、後ろの人間を巻き込まないようにしないといけないのだから!」

 

同時に聞こえた言葉は、前ではなかった。

クリスの言葉の意味を理解するよりも前に、後ろから襲い掛かる衝撃。

吹き飛ばされながら、見れば、そこにはカリオストロがいた。

 

「接近戦も出来るってかぁ!」

「その通り、さぁって、どうや「だったらぁ」えっ」ガッチャーンコ!トライキャッチャー!

 

俺はまた、すぐに入れ替える。

トライキャッチャーへと変わると同時に、両腕から出した糸で、鉄塊に向けていた鞭に絡め取る。

それによって、困惑するカリオストロに向けて、俺はそのまま一気に近づく。

 

「なるほど、そこまでは良い考えだったけど、爪が甘いわよっと!」

「マジかよっ」

 

それと共に、大きく腕を振るう。

それは、細身の身体からは信じられない怪力であり、俺を簡単に吹き飛ばす程の力だった。

ガッチャードの中でもわりと重量のあるはずのこの姿でも吹き飛ばす事を考えても、かなりの怪力だと分かる。

なんとか、俺は背中に糸を吐き出しながら、着地する。

 

「おい、大丈夫か」

「あぁ、まだまだ、いけるぜ」

 

そうしながら、俺は立ち上がる。

 

「あらあら、まだやる気のようだねぇ」

「当たり前だろ、なんだって、まだ諦めていないからな」

 

そうしながら、俺は真っ直ぐとカリオストロを見つめる。

 

「諦めていないねぇ、それだけで?」

「あぁ、そうだ。俺はそれを、この前の戦いで思い出す事が出来た」

「なんですって?」

 

その言葉にカリオストロも、クリスも疑問に思った。

 

「まさか、あの巨大な力がまた使えるからとか、考えているんでしょうけど、甘い甘い!この結界を突破される前に始末するからねぇ」

「巨大な力、確かにそうかもな、けど俺の言っている巨大な力はそうじゃない」

 

そう、俺は笑みを絶やさない。

 

「強さは、一人の力や知恵や運で決まる訳じゃない。応援してくれてる人の分だけ、一緒に戦う仲間の分だけ…強くなれる!!

俺はそれを、あの時、あの人が思い出させてくれた、それは未来を変える事が出来る」

「一ノ瀬」

「だから、そんな暗い顔をするな、クリス。それにソーニャさんも。俺が、まだ未来を決して終わらせないから」

「ほざくわね、そんな未来、どうやって「ホッパー!」っ」

 

それと同時だった。

俺の懐にいたホッパー1が飛び出る。

同時にホッパー1がなんと歌い始めた。

それに驚きを隠せない俺達だが、すぐにその姿は変わった。

ホッパー1の身体はガングニールを思わせる黄金の色に染まる。

同時に、その身体はシンフォギアを思わせる鎧を身に纏い、変わる。

 

「ホッパー!」

「おぉ、ついになったのか!」

「嘘でしょ、ケミーがシンフォギアを纏った!?」

 

これまでにない、正反対の出来事にカリオストロは驚きを隠せない様子だったが、その間にスチームライナーが飛び出る。

すると、スチームライナーの姿はテンライナーへと変わる。

 

「レベル10のケミーが2体っ」クロスホッパー!テンライナー!

 

俺は、そのままガッチャードライバーを装填する。

それと共に、小さな身体で実体化したケミー達を、そのままガッチャードライバーに装填する。

そして、俺は構える。

 

「ガッチャーオン!」ガッチャーンコ!ガッチャ!ガッチャ!ガッチャ!プラチナガッチャード!!

 

俺は、叫ぶ。

それと共に、俺は変わる。

新たな姿、プラチナガッチャードに。

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