「お前は、使う時にはいつも許可を取れと言っているだろうがぁ!」
「あばばばばば」
無事にアダムとの戦いを終わった後、俺はS.O.N.G.に合流する事が出来た。
その際に、俺を待っていたのは、キャロルによる首絞めであった。
ぐらぐらと揺らされながら、かなり怒っているのが、揺られている感覚で分かる。
「まっまぁ、キャロルちゃん、それぐらいで」
「お前は黙っていろ、この馬鹿はこれぐらいやらないと理解しないんだよ!」
響がすぐに仲裁に入ろうとしたが、それはキャロルの怒りに油を注ぐような行為であった。
「とっとにかく、無事にガッチャードのパワーアップは成功したようで、何よりだ」
「それにしても、プラチナガッチャードか。どのようなパワーアップを果たすかと思ったが、まさかナンバー同士を気にせずにケミー達の力を組み合わせて使えるとは」
S.O.N.G.では既にデータは取られており、見ると、プラチナガッチャードの映像が出ていた。
「はい、現状、僕達には、未だに見つかっていないケミーはレベルナンバー10のケミーであるドラゴナロス、ガイアード、そしてほとんど全てが謎に包まれているケミーが一体の三体のみです」
「だけど、こっちに集まっている以上はいけるよな!というよりもプラチナガッチャードのようなパワーアップって、俺達には出来るのか?」
「かなり条件は厳しいが出来るが、使いこなす事は難しいな」
「えっ?」
俺へのオシオキが終わった後、キャロルはそう冷静に彼らに言った。
「プラチナガッチャードの能力は、状況に合わせて、瞬時に戦い方を切り替える事が必要になる。
それはある意味、様々な戦い方を行ってきた一ノ瀬だからこそ出来る戦法であり、お前達が仮に同じプラチナの姿になったとしても、それを十全に発揮は出来ないだろう。
何よりも、それを行う為には、長い間の調整が必要になる」
「つまりは、変身者と錬金術師、そしてケミーによる3人が合わせなければ実現出来ない姿という事か」
「・・・皮肉にも、今の俺達の敵は、その錬金術師だからな」
それに対する答えを聞いた、一同は納得する。
「まぁ、未だに目的が分からないからな。
奴ら自身もそうだが、それ以上に謎なのはアダムだ」
「アダムって、ドレッドに変身していた奴か?」
「あぁ、奴の正体を探る事も、これからの戦いに必要になるだろう」
そうしながら、キャロルがパソコンに表示されたのは、地図。
「これは?」
「復元した記憶の中で、アダムに関する何かがあると思われる場所だ。
既に錬金術師によって破壊されている可能性はあるが」
「何も手掛かりがない状態よりはマシか。では日本に残るチームと各国でその情報収集を行うチームに分かれて行う。
錬金術師が何か仕掛けている可能性を考慮し、油断は決してしないように」