「ふんっ」
ピラミッド内部に溢れかえる程のアルカノイズ。
それらのアルカノイズを相手にして、彼らが取ったのは接近戦での戦い。
それを中心に戦う事だった。
本来ならば、そのあまりにも多すぎる物量に対して、遠距離攻撃など別のフォームを使う必要はあったが、ここピラミッドを破壊する事を意味していた。
「世界遺産じゃなければ、遠慮無くできたのに!」
「良いから、口よりも先に手を動かす!」
「分かっているよ!」ガッチャーンコ!ゴルドマンティス!
その最中で、シークンは素早く、腰にあるカードケースから二枚のケミーカードを取り出し、瞬時にガッチャードライバーに装填する。
鳴り響くと共にシークンの姿はカマキリに近い見た目で右腕には鎌、左腕にはバイクのハンドルとタイヤがある姿へと変わり、同時に走り出す。
「はぁぁぁ!」
内部の破壊を最小限にしながら、集団に固まっているアルカノイズ。
そのアルカノイズに向かって、右腕の鎌が飛ぶ。
それは鎖鎌であり、鎖によってアルカノイズ達は囲む。
「よっと!」
そして、アルカノイズ達を一気に拘束すると共に、瞬時に斬り裂く。
周囲の被害を出さずに、すぐに引き離す。
その為に行う作業として、シークンとカリオスは同時に行っていた。
「それにしても、アルカノイズ達がまた、なんでこんな所に」
「それは、ここに秘密があるから」
「っ」
聞こえた声。
それと共に彼らが見つめた先には、錬金術師の1人であるアリシアがいた。
それは、ユウゴッドにとっては因縁のある相手であり、彼にガッチャードライバーを渡した張本人でもあるからだ。
「・・・秘密だって」
「えぇ、秘密。だけど、それを知るかどうかは、あなた達次第と言っておきましょう」
その言葉と共に、既にアリシアは、既にドライバーを腰に巻き、変身していた。
ベルデバスターに変身した彼女は、ベルデアタッシュの銃口を既に彼らに向けていた。
「させるか」ガッチャーンコ!タマシイマスター
放たれる銃弾を防御するように、ユウゴッドが変身した姿。
それは、仮面ライダーゴーストの力と仮面ライダーグレア。
2人の仮面ライダーの力が宿った姿。
彼らの力を再現するように、ユウゴッドが構えると、その身体から出てきた小さな丸い機械が、彼の周りを浮遊し、その攻撃を受け止める。
だが、その全てを防げる訳ではなく、一部が壁に当たり、破損する。
「ぐっ、このままじゃ」
そう考えていた時だった。
ユウゴッドが操る機械の一つが反応する。
それが何が起きているのか、その場にいた全員が分からず疑問に思っていると、そこには一つの人影が現れる。
『カイガン! ツタンカーメン!ピラミッドは三角!王家の資格!』
そこには青いフードを被った人物が現れ、その手には鎌を持っていた。
「えっ、何が起きているんだ!?」
そう困惑している間にもその存在は、鎌を大きく振り上げた。
すると、ピラミッドを虚空に召喚し内部の空間を出す。
「えっ、一体何だ!?」「ぐっ」
困惑を隠せない最中、ユウゴッドとベルデバスターの2人は、その中に吸い込まれる。
「ここは一体!?」
「異空間、だが一体」
そう首を傾げている。
そこは異空間。
なぜ、ここに飛ばされたのか、分からない。
だが。
「よく分からないけど、ここだったら、被害も出さずに済みそうだな」
「脱出を考えない訳か、まぁ良いだろう」
そう、2人は同時に構える。