「なんというか、ここに来るのも久し振りだなぁ」
そう、泉は呟きながら、バルベルデの大地を見渡す。
以前の滞在時には、あまり長い間、そこにはいなかった。
何よりも、一ノ瀬とクリスの2人が大きな因縁もあって、泉を始めとしたメンバーはあまり大きな出来事はなかった。
「だとしても、まさかこのメンバーだとはな」
「あら、不安かしら」
そう、飛渡瀬は隣にいるマーヤに対して、どう言ったら良いのか分からず、困惑する。
相変わらず、厳重な警戒も必要な為に、マーヤの身体には厳重な拘束具をつけている。
「不安もなるだろ、色々とな」
そう、飛渡瀬は、そのまま視線の先を見る。
そこには、現地の協力を得ているが。
「俺達に対して、警戒する気持ちは分かる。
だが、この国を救ってくれた君達に協力したいのは、本当だ」
それと共に、今回の目的地までの案内をしているのは、皮肉も前回の戦いで敵対しているバルベルデの軍人。
その1人であるアーサーだった。
「まぁ、軍人が全員が腐っている訳じゃないからな。実際に、現地の人達から聞いたからな」
ソーニャを始めとした彼らから事前に、その事は聞いていた。
腐った軍人達の中でも、アーサーを含めた部隊が支援を行ったおかげで生活出来た所もある。
「だが、君達の話を聞くと、皮肉にも我々がこうやって活動出来るのは、その敵対しているパヴァリア光明結社という事になるか」
「まぁ、そうなるよな」
そして、泉達が敵対し、アーサー達にとっては目の上のたんこびというべき上層部を消したのは皮肉にもパヴァリア光明結社であった。
彼らがどのような目的で動いていたのかは、未だに分からない。
しかし、その手掛かりがある。
「それで、ここがその保管されていた奴なのか」
「あぁ」
そこに訪れれば、何か手掛かりがある。
そう感じた彼らは、そこに訪れたが、そこはほとんどが破壊されていた。
「元々、ここには大戦時にドイツ海軍に発見され、亡命将校の手土産が多く保管されていた。
だが、それらは未だに危険で、手を出せば、また組織が来る可能性も考慮し、この周辺は封鎖していた」
「それは、ある意味正しいかもしれない」
実際に、それを実行しようとした土地は、アダムの攻撃によって焼き野原にされそうになった。
それを考えれば、アーサーの決断は英断だろう。
「まぁ、どっちにしろ、これは人の手じゃ作業するのは難しいからな。
とりあえずは、変身して、行うか」
「仮面ライダーでこういう風に行う事になるとはな」
そうしながら、既に破壊された建物の瓦礫を退ける作業を行う事になった。