「まさか、こうして戻ってくる事になるとはね」
「出来れば、こういう用事では戻りたくなかったわ」
そう、ファイクとマリアはイギリスを訪れていた。
何やら目的があるらしく、その調査のために二人は時計塔を訪れたのだ。
「それで、ここに地下に本当に錬金術師の情報があるのか?」
四位の言葉と共に、時計塔に目を向ける。
この時計塔はイギリスを象徴する建物の一つ。
その近くには人類の英知がつまっている博物館がある。
「まさしく、錬金術師が知識を蓄えているのに相応しい場所だな」
「……そんな、都合よくいくかしら?」
「だが、探してみる価値はあるだろう?」
それと共に、2人は向かう。
「けど、探ると言っても、どうやって」
「さすがに上に許可は」
「ない、だから」
それと共に、物陰に隠れると共に、2人はガッチャードライバーを腰に巻く。
「「変身」」
それと同時に、ファイクが変身したケミカルはビーマルに。
四位はグドスでケスゾーとキャッチュラの2体のケミーが合わさった事で変身した姿、ケスチュラに変身する。
「それじゃ、行くか」
「マリア、こっちに」
ケミカルは、すぐにマリアを抱えて、忍者を思わせる隠蔽力で。
グドスは、その身体を、その身体を周囲の景色に溶け込み、そのまま蜘蛛を思わせる動きで、そのまま目的地を目指す。
博物館の中へと入り込み、地下へ続く階段を発見して降りていく。
そして、降りた先には何とも不思議な光景が広がっていた。
まるで異世界のような空間が広がり、そこには様々な機械が存在していた。
「これは一体」
「キャロルの一例もあったからな、けど、まさかこういう摩訶不思議な所だとは」
そう、周囲の光景に対して、3人は目を細めていた。
3人が今いる場所は、何処を見渡しても機械だらけだったからだ。
おそらく、この施設を動かしている動力源のようなものが存在するのだろう。
(……どうにも、文明レベルが違うような気がする)
その光景を見ながら、ファイクは考える。
何というか、この場所にいると、自分の今までの世界とは別世界に来たような錯覚に陥るのだ。
しかし、それは違う。
ここは紛れもなく現実なのだ。
「疑問に覚えるだろうが、これが事実。知識の使い方が正しければ、さらに上のステージに行ける」
そして、声が聞こえた。
それは男性の声であり、おそらくは大人びたもの。
その言葉と同時に、その場所には一人の男性が立っていた。
「気づかれたっ」
そう、マリアが呟く。
同時に、ケミカルは、その場で立つ。
「まさか、あんたと戦う事になるとは」
そう、その男性は手に持った本を閉じながら、こちらを見る。
「アイザック」
それは、ケミカルことファイクにとっては恩人と言える人物。
「こうして、正面から話のは、久し振りだな、ケミカル」
ファイクは、ケミカルとしての変身を解除し、構える。
「ファイク」
「ここは、俺に任せてくれ、何よりも」
「私から聞きたい事があるんだろ」
そう、2人は対面しながら。