歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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まだ見ぬ可能性

 イギリスの地下施設で、その戦いは行われていた。

 

 その地下施設において、グラヴィスは、周囲の重力を操りながら、戦っていた。

 

「以前と戦ったが、やはり対応は難しいな」

 

 それと共に、ケミカルは、地面に爪を立てながらも、眼前にいるグラヴィスに目を向ける。

 

 武器となっているビクトリーナックルを構えていた。

 

「はぁ!」

 

 同時に、その拳に纏っているビクトリーナックルを真っ直ぐと殴る。

 

 電撃と氷が合わさったその一撃は、グラヴィスが操作している重力の壁に阻まれるが、それによって、周囲にヒビが入る。

 

 それと同時に、壁が砕け散ると、そこから、雷電が漏れた。

 

「ほぅ重力を」

 

「確かに、お前の重力を操る力に対抗するには、ジーンの力が必要だ。この姿でも既に対応出来ているだろう。

 

 だからこそ、ビクトリーナックルにジーンの力を宿して、対応出来るようになった」

 

「だが、それでは君の攻撃が当てられるのは、そのビクトリーナックルのみになる」

 

「どちらにしても、勝てるかどうか分からないんだ。ならば、これに賭けるしかないだろ」

 

 ケミカルは、そう言い、再び攻撃を繰り出す。

 

 しかし、それに対して、グラヴィスは余裕を見せていた。

 

 そして、その動きに対して、 彼は攻撃を止め、別の方向に腕を振るう。

 

 すると、彼の背後から、何かが飛んでくる。それは銃弾だ。しかし、それはグラヴィスを狙っていなかった。

 

 だが、それでも、弾丸の衝撃によって、周囲にある物が吹き飛ばされていく。

 

 それにより、周囲には瓦礫や岩石などが散乱した。そうして、彼は笑みを浮かべる。

 

 そして、そのまま、拳を構えた。

 

 それに対し、 ケミカルは地面を蹴り飛ばす。

 

 その動作に伴い、土煙が上がる。

 

 それによって、視界が悪くなった状態で、彼は腕を伸ばすと、グラヴィスに向けて放った。

 

 同時に、腕に雷電が集中していき、光輝いていく。

 

 その雷撃に対し、グラヴィスは再び笑う。

 

「さぁ、どうする! 私の法則を! どう対処するというのだ!」

 

 それと共に、腕を振り下ろす。すると、周囲に漂っていた土煙が一瞬にして払われる。

 

 それはグラヴィスの力によるものだろう。しかし、その瞬間には、既にケミカルは攻撃を仕掛けており、拳を放つ。

 

 すると、その攻撃に合わせるように、グラヴィスの腕が伸びてくる。互いの腕がぶつかり合う事で、激しい音が鳴り響いた。

 

 それにより、互いが弾かれあう。

 

 そして、互いに距離を取り合う。

 

 その最中だった。

 

「おい!」

 

「っ!」

 

 聞こえた声。

 

 同時に、それが投げられた。

 

「四位、なんで」

 

 そのケミーカードを投げた人物。

 

 その人物はなんと、別行動していた四位だった。

 

「そいつとの因縁を決着をつけるんだろ。

 

 だったら、そいつと一緒に戦ってやれ」

 

「これは」

 

 そう、受け取ったケミーカードを見て、ケミカルは驚きを隠せない。

 

「やるんだろ」

 

 そうこちらを見る。

 

「……あぁ、そうだな!」

 

 それと共に、すぐに構える。

 

『バクオンゼミ! ゼグドラシル! ガガガガッチャーンコ! ゼグドラゼミ!』

 

 鳴り響く音声。

 

 それと同時に、ケミカルは、新たな姿へと変わる。

 

 これまでのケミカルの身体に、新たに植物を思わせるアーマーを身に纏う。

 

 それはさながら、スーパーガッチャードを思わせる姿でもあった。

 

「まさか、コズミックやファンタスティックだけではなく、レベルナンバー10の力も使えるようになるとは」

 

「これは、お前の想像を超えるだろ」

 

「あぁ、だからこそ、見せてみろ!」

 

 同時に、その戦いもまた、再開される。

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