高速道路に錬金術師が現れた。
俺はゴルドダッシュに、月読さんは自身のシンフォギアであるシュルシュガナを一輪バイクのようにして、その錬金術師を追う為に向かった。
「あそこかっ」
そうして、俺達が向かった先に見えたのは1人の錬金術師。
既に、変身しているが、その錬金術師の名を知っている。
「プレラーティっ」
「ちっ仮面ライダーにシンフォギアが来た訳か」
プレラーティもまた、俺達の存在に気づいたのか、すぐにこちらに向く。
同時に、その両手には既に錬金術による攻撃を、真っ直ぐと俺達に向けて放つ。
俺はゴルドダッシュのハンドルを握りしめ、そのままブレーキをかけずに一直線に向かっていく。
そして……。
──轟音 激しい爆発と衝撃が辺りを襲う。
だが、その攻撃を防ぐように月読さんのシュルシュガナと、俺のゴルドダッシュが立ちふさがり、爆発から身を守った。
爆発によって生じる煙が晴れる前に、俺たちはその影に隠れて姿を現す。
それを待っていたかのように、プレラーティの放った攻撃が再び襲い掛かる。
「ぐっ、ゴルドダッシュ!!」「ダーッシュ!」
俺の叫びに応えるように、ゴルドダッシュは宙へと飛び、攻撃をかわす。
だが、それに気を取られていたせいで、プレラーティの攻撃を避けきる事が出来なかった。
先程と同じように、爆風と衝撃波が襲いかかってくる。
それと共に、プレラーティの姿もまた大きく変わっていた。
「なっ巨大な蛙!?」「っ!?」
既にプレラーティは新たな姿へと変わり、複数の金星を模したエネルギー弾を周囲に放っていた。
それらは、次々と爆発を引き起こしていく。
その爆炎の中で、俺達はその隙間を掻い潜りながら攻撃を仕掛けるが、中々上手くいかない。
「このままじゃっ」
焦りと苛立ちを覚えるなか、突然大きな音をたてて背後にあった道路が崩れ落ちた。
「っ!!?」
突然の出来事に驚きつつも、俺は咄嵯の判断でゴルドダッシュの腕が地面に刺さるようにして止めさせた。
それによって何とか難を逃れたものの、「……どうする?」と呟いては考え込んでしまう。
その時、月読さんの方へと目を向ける。
「月読さん!」「っ」
見ると、彼女の頭上にプレラーティの放った攻撃が迫ってきていた。
しかし、それと同時に俺も動き出す。
そのまま、月読さんを抱きかかえて庇おうとした時。
「ふんっ」
何か声が聞こえた。
見ると、こちらに迫る瓦礫が三日月形の刃が斬り裂いた。
「今のは」「まったく、ヒヤヒヤさせるなぁ」
そこには、なんと星野さんがいた。
その手には刀を持っていた。
「えぇ、マジでぇ」
まさか、あの星野さんがこんな事が出来るとは思わなかった。
「これぐらいは軽い軽い」
「それは、あぁ」
よく考えれば、俺達の周囲にいる大人には、それが簡単に行えそうな人がいるからなのか、疑問に思わなかった。
「お嬢さん、一つアドバイスだ」
「今、ここで」
「あぁ、ここでだ」
そう、星野さんは笑みを浮かべる。
「人が人との間に壁を作るのは、本心を隠す時だけだ」
星野さんは続けて言う。
「だからと言って、何もかも隠す必要はないんだぞ? 特に人間同士の場合はな」
そして、更に続ける。
「それに、本心というのは面倒な事が多い。だからこそ、人を傷つけないようにする事。そんな優しさを含めた壁も必要になる事もあるんだ」
その一言に、月読さんは少しだけ驚くように目を開かせる。
だが、すぐにいつも通りの表情に戻る。
「一ノ瀬さん」
「なんですか」
「信じてくれますか、私に」オドリッパ!
それに対して、俺は笑みを浮かべる。
「あぁ、勿論だ」
それと共に、俺もまたすぐにクロスホッパーとテンライナーを召喚する。
「「変身」」
それと共に、俺はプラチナガッチャードに。
月読さんは、最も信頼するケミーであるオドリッパの力を宿したアラビアン・ダンサーギアへと姿を変える。