「それが噂のプラチナガッチャードという訳か」
俺がプラチナガッチャードの姿になると共に、プレラーティはそう呟きながらも、既に攻撃を始めていた。
既に破壊され尽くした高速道路の瓦礫にも降り注いでいく隕石を思わせるエネルギー弾が俺達の方に襲い掛かる。
「さて、それじゃ見せるとするか」『スケボーズ! ライドオン! バウンティーバーニー! ライドオン! ユニゾン!』
鳴り響くと共に、俺の身体にはスケボーズの軽やかな動きを可能にする力とバウンティーバーニーのジャンプ力。
その二つが合わさった事によって、迫る隕石のエネルギー弾を躱す。
それは地面を、時には瓦礫を、時には攻撃してくるエネルギー弾を足場にして、それらの攻撃を避けていく。
そして、俺は跳び上がったまま、プレラーティに向かって蹴り上げる。
プレラーティは空中でも構わずに攻撃を仕掛けてきた。
しかし、そこには既に、スケボーズによって高速移動が可能となった俺がいるため、簡単に避ける事ができる。
「よっと」
「ちぃ」
そう、俺だけではない。
既にオドリッパの力を宿した月読さんも既にプレラーティに迫っていた。
「こっちも」「っ」
同時に迫っていた。
オドリッパの力によって強化されたシュルシュガナの武器の形状はアラビアンナイトに出てくるチャクラムへと変形し、そして投げられた瞬間、複数の刃を持つ武器へと変化した。
だが、それでもプレラーティの攻撃の方が早く、月読さんの放ったチャクラムを全て叩き落とす。
その間に俺は飛び上がりながら、プレラーティから放たれた蛙の舌を思わせるような攻撃を回避していく。
それらは周囲の空間に張り巡らされ、そしてプレラーティが手を動かす度にその軌道を変えていく。そんな舌攻撃をスケボーズの高速移動で回避しながら、隙を見てプレラーティに反撃する。
スケボーズの力で速度を上げた拳で殴りつけようとした時だった。
「邪魔だ!」
プレラーティはいつの間にか自身が乗っていたけん玉型の武器を手に持ち、それを振り上げていた。
拳だけでは、その攻撃を受け止める事が出来ないと判断した俺は、空中で一回転しながら、その武器を足場にする。
「だったら、力には力だ!」『ガッツショベル! ライドオン! トライケラ! ライドオン! ユニゾン!』
鳴り響く音声と共に、ガッツショベルとトライケラの力。
二つが合わさった事で、強靱な力を得た俺はそのままプレラーティのけん玉を何度も殴りつける。
すると、金属音が響き渡っていき、徐々にけん玉がヒビ割れていき……次の瞬間には砕け散る。
そして、そのまま地面に着地してすぐに跳ぶ準備をする中、俺達が見た光景は驚愕すべきものだった。
なんと、砕けたはずのけん玉が再び宙に浮かび上がり、それどころか再構成される。
「ちっ、錬金術師か」
「ケミーの力で錬金術に応用しないお前の限界だ」
それと共にプレラーティはけん玉の上に立ち、見下ろすように言葉を発する。
対する月読も少し離れた所に着地すると、手に持ったチャクラムを構える。
それを見たプレラーティは不敵に笑いながらも、けん玉の上に立ちながら槍を構えて臨戦態勢に入る。
二人が構えている間に、俺もまたトライケラの力で、突進しながら拳を振り上げる。
すると、まるで蛇のように伸びてきた複数の舌のような物が襲いかかってくる。
しかし、俺はそれらの攻撃を素早く動き回って回避し、隙を見つけた所で蹴りを叩き込む。
だが、それは不発に終わり、逆に足を巻き取られてしまう。
それだけではなかった。巻き付けられた足を締め付けるような感触があると同時に激痛が生じてくる。
これは明らかにマズい……そう思った俺は即座に離れようとする。
だが、その時だった。
「剣にエレメントを籠めろ」
「っ」
それがどういう意味か、瞬時に分かる。
それと同時に月読さんは、その手に持つチャクラムを巨大化させて、プレラーティの身体を拘束する。
「っ」
「力を借りるよ、皆!」『マーキュリン! ライドオン! キンキラヴィーナ! ライドオン! グランドサターン! ライドオン! ジュピッタ! ライドオン!』
それと同時に、コズミック属性のケミーを次々と装填する。
同時に、俺はエクスガッチャリバーにファイヤマルスを装填する。
「皆の力! お借りします!!」『ファイヤマルスストラッシュ!』
それと共にエクスガッチャリバーに集まった5体のケミーの力を光にして集め、上空で光の輪が形成する。
そのまま、光の輪にエクスガッチャリバーの刀身を通すと共に、そのままプレラーティに向け、エクスガッチャリバーのトリガーを引く。
同時に、放たれたのは虹色の光線。
「なっ」
それを見たプレラーティは驚き、月読さんはすぐにその場を避ける。
先程と同じくけん玉で防御を行う。
周囲の瓦礫と共に再錬成を行い、こちらの攻撃を防ごうとする。
だが、それでも防ぐ事が出来ず、やがてけん玉にヒビが入っていく。
そして、ついにけん玉が崩壊し、そのまま光線はプレラーティに向かう。
「ッ!?」
プレラーティは、その光線が飲み込み、その戦いは決着がついた。