「ガッチャードっ」「貴様っなぜここに!」
黄金に輝く街の最中、マルガム達はそう眼前にいるガッチャードデイブレイクに向けて言う。
「助けを呼ぶ声が聞こえた。だからこそ、ここに来た」
そうして、ガッチャードデイブレイクは、マルガム達の言葉に応えると共に、その手には既に武器を持っていた。
「あれは」
響は、ガッチャードデイブレイクが持った武器に目を向ける。
それは、響の知るガッチャードが持っていた武器であるガッチャージガンとガッチャートルネードを両手に持ちながら構える。
それが合図となって、マルガム達は、すぐにガッチャードデイブレイクに向かって、襲い掛かる。
だが、次の瞬間には、ガッチャードデイブレイクはマルガム達の攻撃を難なく避けては、そのまま武器を振り回すように攻撃して行く。
その姿に、響は驚くしかなかった。
何しろ、ガッチャードデイブレイクの動きが速すぎるのだ。
まるで、マルガム達が遅いのか、それともガッチャードデイブレイクが速いのか分からなくなるぐらいだ。
「けどっ」
徐々に、目が慣れていく。
同時に、ガッチャードデイブレイクの実力も理解出来た。
響の知るガッチャードよりも高い実力を誇っている。
それは歴戦を潜り抜けた経験なのか、それともただ単に実力が高いだけなのか分からないが、それでも確かな事は一つある。
この場にいる誰よりも強いという事だけは間違いなかった。
マルガムが、その手と一体化している鎌が振り下ろされるもが、ガッチャードデイブレイクはガッチャートルネードで受け止める。
同時に、そのマルガムの腹部にガッチャージガンから放たれた弾丸に撃ち抜かれる。
それによって吹き飛ばされるも、ガッチャードデイブレイクはすぐに駆け出してはマルガムに向けて、ガッチャードトルネードから放った矢が、完全に仕留める。
そんな仲間であるマルガムの死を見ても、周囲のマルガム達はまるで怯む事なく、襲い掛かる。
「ゲキオコプター! ダイオーニ!」
同時に、ガッチャードデイブレイクは懐から取り出したゲキオコプターをガッチャージガンに、ダイオーニをガッチャートルネードに装填する。
それと共にガッチャージガンから放たれたのは銃弾の嵐。
その嵐を浴びたマルガム達が怯んだ隙に、ガッチャードトルネードに宿ったダイオーニによる一撃が、残るマルガムを全て一掃する。それを見届けてから、ようやく一息吐くガッチャードデイブレイク。
「……」
「えっと、助けてくれて、ありがとうございます」
そんなガッチャードデイブレイクに、響は近付き、そのまま頭を下げる。
「……グリオンとは関係ないようだが、君は一体」
「あっ、私、立花響!」
「立花さんか」
それと共にガッチャードデイブレイクもまた変身を解除する。
「俺は一ノ瀬宝太郎だ」
「一ノ瀬」
その名字は同じだった。
しかし、その年齢は既に成人を迎えた大人を思わせた。
「その、グリオンって一体何なんですか! それに私の知っているガッチャードとは全然違うけど」
「違うガッチャード? とにかく、ここから離れるぞ」
それと共に、宝太郎が召喚したのはゴルドダッシュ。
だが、それも響が知るゴルドダッシュとはまるで違う。
「とにかく、離れよう」
「はっはい」
宝太郎に言われるがままに、響はその場から離れる事にした。