エースの案内で、響達は、この計画を立てた錬金術師の元へと向かっていた。
エースの提案でしか、現場の打開する方法がない事実。
それが、響の胸を苦しめていた。
(ここが、どこか分からない。以前、戦兎さんの世界で聞いた最上の計画を阻止した、その状況と、今はあまりにも似ている)
それを考えれば、この状況が過去の出来事である事は響でも予測出来た。
だからこそ、ここで、響が歴史を変えても良いのか分からない。
(でも、なんで私は過去に来ているの?ガイアードにそんな力があったの?)
「ついたぞ、ここに」『ドレッドパニッシュメント』
その音声が聞こえた瞬間、全員が警戒し、構える。
同時に目を向けた先にいたのは、バイカイザーだった。
「「ばっ馬鹿な」」
2人の最上が一つとなっており、強力な力を持っているはずのバイカイザー。
倒れて、爆煙を上げると共に、そのバイカイザーを倒したと思われる存在が、響の目に入る。
「ドレッド!まさか、アダムっ」
そこには、ドレッド参式を身に纏った存在が、そこにいた。
響だけではなく、まさかアダムまでいる事に困惑を隠せなかった。
だが、そんな響の反応とは別に。
「グリオン、なぜお前がここに」
「えっ」
宝太郎が、叫んだ言葉。
それに対して、響は驚きを隠せなかった。
眼前にいるのは間違いなく、ドレッドである事は間違いない。
しかし、その変身者の名前はまるで違った。
同時にドレッドの変身が解除されると共に、その場に現れたのは、響の知らない男だった。
「あれが、宝太郎さんの言っていた」
「あぁ、グリオンだ。だが、お前がなぜここに」
「くくっ、なぜかって」
そんな宝太郎の言葉に対して、笑みを浮かべる。
「決まっているさ!再び、世界を黄金に変える為だ!」
「なに?」
その言葉に対して、宝太郎は勿論、響もまた首を傾げる。
だが、エースは、それと同時に空を見上げる。
空の先。
そこには夜の為、夜空が広がっているだけ。
「まさか」
それと共に、エースは、その神の力でさらにその先を見つめる。
見つめた先は、雲を、空を越える。
そして、その先にあったのは、廃墟。
「ここは、地球じゃないのか」
「えっ」
「どういう事なんだ」
エースの言葉に、宝太郎も、響も驚きを隠せなかった。
「そう、ここは地球ではない。神の如き力によって、かつての私達の地球を再現した場所!一ノ瀬、君の記憶から再錬成させられた場所さ!」
「一体、何を言っているんだ」
「まぁ、気づかないのも無理はない。私も、偶然でしかなかったからね」
同時に、グリオンは、地面に転がっているバイカイザーに目を向ける。
「ここには、本物の人間は君だけだ、立花響君」
「私の名前を」
「あぁ、記憶から読み取ったからね。実に難しかったが、なんとかね」
「記憶から、一体どういう事なんだ」
グリオンは、そのまま狂ったような笑みを浮かべる。
「ここは、一ノ瀬宝太郎!そして、創世の神!お前達も私も世界を再錬成する前の記憶を元に造られた存在!そして、それを造りだしたのは!」
「もしかして!」
同時に響は、この地面を。
否。
今、いる場所の正体を理解した。
「この星の名はガイアード!コズミック属性のレベルナンバー10のケミーなのさ!」