歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

235 / 370
その思いは受け継がれる

「宝太郎さん!エースさん!そんな事しても、この世界では」

 

響は、2人がこれから行おうとする行動にすぐに声を出して止める。

この、ガイアードによって、再現された世界。

そこで2人がこれから行おうとする行動に意味があるのか。

それに対して、2人は首を横に振る。

 

「ここはガイアードによって、再現された世界だ。その再現された世界から脱出するには、この世界を1度、壊す必要がある」

「ガイアード自身の暴走。それを止める為にもな」

「けど」

 

その言葉に、響も理解している。

だが、その為に2人が死ぬ事に響は受け入れる事が出来ない。

そう言葉に出す前に、2人は、響の肩を叩く。

 

「俺達は、君に託す為に」

「何よりも、この先の景色を見る為にな」

「っ」

 

同時に、2人は既に歩いていた。

それは、再現されたもう一つの地球。

それに向かって、2人は空を飛ぶ。

 

「待って」

 

すぐに響は手を伸ばす。

だが、その手は届く事は出来なかった。

そうしている間にも、エースの姿は変わる。

エースの姿は、ゆっくりと小さく。

それは、丁度ケミーカードと同じ大きさに。

 

「あれって」

『仮面ライダーギーツ!』

 

それは、響は、見た事がある。

だが、そうしている間にも。

 

「変身」『仮面ライダーガッチャード!ガッチャーンコ!ギーツガッチャード!』

 

鳴り響く音声。

同時に、姿が変わる。

それには、響は、見覚えがあった。

 

「ガッチャードワンネス」

 

それは、フィーネの戦いの最中に見た、悠仁が変身した姿。

同時に、宝太郎は、その両手を合わせる。

 

【下にあるものは上にあるもののごとく 上にあるものは下にあるもののごとく ただ一つたる、奇跡をなさん】

 

それは、宝太郎の言葉に合わせるように周囲の景色が変わっていく。

同時に響もまた、目を回す。

 

【万物はこれなる一者の改造として生まれうく】

 

同時に、二つの地球が、急接近する。

それと共に響もまた、宝太郎達に近づく。

 

「っ」

 

それを見て、響は、急いで手を伸ばす。

だが。

 

『『君が掴むべき手は、そっちではないはずさ』』

「っ」

 

2人の声が重なる。

それと同時に、ビックバンが起きる。

 

「宝太郎さん!エースさん!!」

 

涙を流し、響は叫ぶ。

同時に周囲の景色は、まるで早送りされていく。

先程まで宝太郎がいた場所には、一枚のカードだけが残った。

それは、光輝くカード。

必死に手を伸ばすが、届かない。

しかし。

 

『これは』

「えっ」

 

僅かに、見えた光景。

それは、白髪だったエースとは違う人物。

それこそ、響の知るギーツこと、浮世英寿だった。

 

『・・・なるほど、ならば、届けなきゃいけないな、お前が最後に共に戦った仲間の元に』

「えっ」

 

その一言に、響は驚きを隠せなかった。

それと共に場面は切り替わる。

そこに映っていたのは、一つの光景。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。