「まさか、探していた奴が、こんなに近くにいるとはな」
「えっ、キャロル、一体何を?」
「あれって」
それは、馴染む深かった悠仁とキャロル。
だが、2人はこちらに気づく事はない。
おそらくは、過去の再現。
そう、思っていると共に。
『ガッチャーンコ!スチームホッパー!』
「えっえぇ!?」
それは、今では馴染む深いガッチャード。
しかし、悠仁の反応からして、悠仁の初めての変身だろう。
戸惑いを隠せない彼の戦いは、今、見ると酷かった。
だが。
「もう一つは、あの姿に変身し、力を得る。だが、そうなった場合は、戦いに巻き込まれ、これまで通りの生活は送れない」
それは、まさしく、どちらかを選ばなければならない状態。
「等価交換だ。平穏か、力。お前は、どちらを選ぶ」
そのキャロルからの言葉に対して、悠仁は、答える事ができない、
そして、彼が1人、公園に向かった時だった。
『あいつが、そうなんだな』
まるで、何時の間にか現れた浮世英寿。
そして、彼の手元には、エースが生まれ変わったケミーカードが、そこにあった。
「そうだったんだ」
そこで、理解した。
ガイアードは、記憶を再現した。
ならば、一体、誰の記憶を再現されたのか。
滅んだ地球を、響は知らない。
だからこそ。
「悠仁は、宝太郎さんの生まれ変わり。そして、いつも私達を助けてくれたあのカードは、エースさんの生まれ変わり」
そう呟いた時には涙を溜めていた。
そして。
「響!!」
「っ!」
聞こえた叫び声。
同時に見つめた先には、ゴルドダッシュに乗っている悠仁の姿。
「手を伸ばせ!」
それを聞いた瞬間、響は、手を掴んだ。
「よっと、うわぁ?!」
そのまま響は、悠仁を抱き締めた。
「今度は、届いたっ!私の手!!」
その響の言葉に、悠仁は首を傾げた。
「何を言っているのか分からないけど、とにかく脱出するぞ!ガイアードも助ける事が出来たからな!」
「うんっ」
それと共に悠仁は、すぐに2枚のケミーカードを装填する。
『ゴルドダッシュ!ライドオン!ワープテラ!ライドオン!ユニゾン!』
鳴り響く音声と共に、ゴルドダッシュがエアバイクを思わせる姿に変形。
そのまま、2人を乗せて、その場を脱出する。
ふと、響の目には、あのケミーカードが見えた。
「あっ」
すると、そこから二つの幻影が見えた。
それは、宝太郎とエース。
『俺達は、今も生きている』
『だから、これからも一緒に戦おう』
その声が聞こえた。
悲劇を覆す為に戦った2人のライダー。
あれは、造られた存在だったかもしれない。
だけど、ここに、確かに存在する。
「悠仁」
「なんだ?」
「止めよう、アダムを」
「当たり前だろ、今更」
それに対して、悠仁は答え、光の先へと向かう。