歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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共通の脅威

「はああぁぁぁ!!」

 

迫る戦車に対して、響は真っ直ぐと突っ込む。

バルベルデでの戦いの経験もあり、無傷で戦いを収める方法を知っているから。

俺もまた、同じくケミー達の力を借りながら、それに対抗している。

 

「にしても、これは一体何なんだ」

「分からない、けど!」

 

そうしながら、俺は戦車に組み込まれた何かを壊す。

それは、形だけ見れば、シンフォギアのペンダントにどこか似ていた。

しかし、その色は禍々しく、とても響達と同じペンダントだとは思えなかった。

 

「これは一体」

「正気に戻ったんだったら、さっさと行け!」

「えっはい!?」

 

俺達はそのまま正気に戻った兵士達を逃がしながら、戦いを続ける。

だが、未だに戦車の数は、増え続けた。

 

「ちっ、このままじゃ」

 

そうしていると、頭上からミサイルが向かって来る。

それを見て、一瞬だけ構えるが、そのミサイルは俺達ではなく、戦車の動きを止めるように降り注ぐ。

 

「これって、もしかして!」

「お前達、ようやく目が覚めたようだな!」

「皆!」

 

そこには、クリス達が来ていた。

こちらに来る方法はミサイルというかなりぶっ飛んだ方法だけど、会えた事に嬉しく感じる。

 

「これって、どういう状況なの!通信で僅かに聞いた程度だけど」

「ガイアードの暴走を止める為って聞いているけど」

「これじゃ、どっちが暴走しているのか、まるで分からないデス!」

 

そうしながらも、合流してきた皆と共に、襲い掛かる戦車に対抗する。

だが、その数はなんとか落ち着いていく最中。

 

「不味い、既にミサイルが発射されただとっ」

「ミサイルがっ」

 

その言葉に、驚きを隠せなかった。

何が発射されたのか、疑問に思い、俺は見上げる。

そこには何か巨大なミサイルであり、一体何なのか、分からない。

 

「あれは」

「反応兵器!」

 

その単語を聞いただけでも不味い事は分かる。

 

「それって、ヤバいのか!?」

「核と同じか、それ以上の力だ」

 

聞けば、それだけでも不味い事は分かる。

このままでは、ヤバい。

そう思った時だった。

 

「全く、こういうのは本意ではないんだけどね」

「アダムっ」

 

後ろを振り返れば、そこには、なぜかアダムがいた。

なぜ、この場にいるのか。

疑問に思っていると。

 

「僕なんかに構っている暇はあるのか。むしろ問題なのは、あの兵器だろ」

「元凶が何を言っている」

「それは違うだろ、何時だって、原因は人間の方にある」

 

そう、アダムはこちらを睨むように言う。

 

「まぁ、どちらでも関係ない。この場において、非常に嫌だが、僕達は利害が一致している」

「利害だと?」

「このままでは、あの忌まわしい兵器によって、ケミー達が殺される。そんなのは、僕が望みではない」

「・・・つまりは、手を組めと」

「ガイアードとドラゴナロス。二つの力が合わせれば、不可能ではないさ」

 

その言葉に対して、俺は一瞬、迷ったが。

 

「分かった」

「悠仁!」

「こいつの事は確かに信用出来ない。けど、ケミーに対する思いは、本物だ」

「さすがは、ガッチャードだ。君のケミーに対する思いだけは、僕も信じよう」

 

そうすると、俺はエクスガッチャリバーを取り出す。

同時に、アダムは自らの身体から、ドラゴナロスを取り出す。

 

「さぁ、行こう、ガイアード!」『マキシマムコズミック』

 

鳴り響く音声と共に、俺はガイアードの力を身に纏った新たなスーパーガッチャード。

クロスガッチャードガイアードへと変わる。

 

「君の力を、見せてくれ、ドラゴナロス」『ドレッド!弐式』

 

そして、アダムもまた、新たなドレッドの姿。

ドラゴナロスの姿を、なんと身体全体に纏わせる。

それは参式とどこか似ているが、それでもたった一枚だけで造りだした。

今だけ、共通の脅威に立ち向かう為に。

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