「にしても、まさかお前と共闘するとはな」
「それは僕の台詞だよ」
そう言いながらも、俺達は、こちらに向かって来る反応兵器を見つめる。
下手に攻撃すれば、それだけでもこの辺一帯は不味い。
だからこそ、俺が取るべき道は。
「力を貸してくれよ、ガイアード!」
それと同時に俺は両腕に力を込める。
そのまま、こちらに迫っている反応兵器のミサイルに向けて、水を放つ。
放たれた反応兵器は、そのまま水の中に閉じ込めると共に氷の中に閉じ込める。
「さて、では、こんな物は人間にも、ケミーにとっても必要ないからね」
「それは、同意だな!!」
合わせて、アダムと俺達はそのまま氷の中に閉じ込められている反応兵器をそのまま空を越えて、宇宙のその先へと向かう。
宇宙のその先へと飛ばすと同時に、俺達は、そのまま構える。
「ここで決める!」『ガイアードシャイニングフィーバー!』
「あぁ」『ドレッドブレイキング!』
そのまま、俺の脚には溶岩と水を、脚に纏わせる。
そして、アダムもまた背中から翼を生やす。
俺達は、そのまま、反応兵器を閉じ込めた氷に向かって、蹴る。
「「はああぁぁぁ!!」」
反応兵器を閉じ込めた氷は、そのまま宇宙へと飛び、爆発する。
だが、地球から遠く離れている為に、その心配はほとんどないだろう。
「さて、既に僕達が共闘する理由は無くなった。ならば」
「ここで、決着をつけるのか」
「あぁ、勿論」
そうして、アダムはこちらに目を向ける。
「アダム、お前にとって、ケミーは一体何なんだ」
「前にも言ったと思うけどなぁ」
「あぁ、大切な存在だ。だけど、俺にとっては友達だけど、お前にとっては何なんだ」
「ふむ、そうだね」
それを聞くとアダムは頷く。
「子供だね、一言で言えば」
「子供?」
それに対して、俺は首を傾げる。
「ケミーの元になった知識は偶然だった。僕がただ1人、認めた人間と共に見つけ出した代物。
そこから得られた知識から作りだしたのがケミーだったんだ」
「お前が、ケミーを」
「あぁ、最初は不完全だと思っていたよ。けどね、彼らの成長を見る度に、僕は嬉しくなったよ。
今でも憎んでいるのは変わりないけど、創造主が言っていた不完全な存在を認める気持ちは分かった気がするよ」
そうしたアダムは、どこか穏やかだった。
「子供であるケミー達に、このような悪意に満ちた世界にいさせる訳にはいかない。
そこで、提案だが、一ノ瀬悠仁」
「なんだ」
「君は僕と共に新たな世界を創造しないか」
「なんだと」
そう、アダムは提案してきた。
「ガッチャードライバーの持ち主の多くはケミーを道具に近い考えをする最中、君はケミーの事を心底友だと思っている。
これから造る世界において、模範となるべき存在として、残しても良いと考えても良い」
「そんなの、俺は断る。俺は、人とケミーが繋がる可能性を信じたいから」
「・・・そうか、実に残念だ。まぁ、この場合、僕は勝っても負けても、得しかない事が理解できっ」
すると、アダムは何かを見た。
同時に、俺の方に向かって、攻撃を仕掛ける。
「っ」
俺はすぐに反撃しようとしたが、アダムの身に纏っていたドレッドが突き破られていた。
「ぐっがぁぁ」
「アダムっお前」
「これはっ、なるほど、厄介な物だっだったら!」
すると、アダムは、ドレッドライバーからケミーを抜き、さらには他のケミーカードをこちらに投げる。
「この勝負、僕が負けるしか得が無くなったようだなぁ!!」
「っ」
突然の事で驚きを隠せない最中で、ケミー達が通り過ぎ、代わりにアダムの身体に何かが埋め込まれていた。
「あれって、さっきの戦車の」
「ぐっがああぁぁっぁぁぁ!!」
同時にアダムの身体が変わる。
口が頭足類の足を思わせる形をした異形の姿をしている。
そこから、悪意が漏れ出ている。
「まさか、さっきの戦車に仕込まれた奴っ」
それと共に、アダムはこちらに攻撃を仕掛けてくる。
俺はなんとか防御して、そのまま地上へと叩きつけられる。