歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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暴走

「悠仁っ」

 

地上へと叩きつけられた俺に響達が駆け寄る。

 

「大丈夫か!」

「ガイアードが助けてくれたから、なんとか。けど」

 

それと共に俺は遥か上空にいるアダムを見つめる。

既に人の形を保っていない化物。

そう言える存在へと、変わっていた。

 

「先程まで、戦車の中にあった欠片がまるで指令を受けたように空に向かっていた」

「最初は先輩の所に行っていましたが、アダムがそれを防ぎましたが、一体」

『だいたい、察する事は出来たがな』

「キャロル!」

 

俺達が悩んでいると、キャロルからの通信が、聞こえた。

 

 

「何か分かったのか?」

『これまでの情報を整理してな。そして、皮肉にも、今の状況からアダムの暴走している理由が分かった』

「どういう事だ」

『奴は、既に悪意に完全に支配されている。元々、暴走に近い状態でな』

「なに?」

 

それには、サンジェルマンも疑問に思い、首を傾げる。

長年、アダムの組織に入れば、その様子を知っているはずだ。

 

『元々、プロメテウスの火を活用して、ここまでの錬金術を行っていた奴が暴走したのは、おそらくは長い年月ど眠っていた場所に関係しているだろう』

「それって、確か、エジプト?」

『当たりだ。そして、封印されている場所であるピラミッドには、多くの負の感情もあったはず』

「だが、一緒にあったドラゴナロスはっ」

 

同時に気づいてしまう。

 

「ドラゴナロスを、呪いから守る為に、一身に受けた」

『その結果の思考が極端な方向になったんだろう。マルガムとなっても、まだケミーの為に動いていた辺り、僅かに理性はあったが』

「あれでは、もぅ」

 

そうしながら、既にあそこには理性の欠片もなかった。

 

「あるとすれば、ユニコンの力を直接叩き込む」

「そんな事は」

「出来るかどうかは、分からない。けど」

 

このままアダムと、本当の意味では、決着をつけられない。

だから。

 

「あぁ、もう、分かったよ、どっちにしろ」

「あの状態のアダムを放っておけば、危険だ」

『何よりも、あの状態で倒せば、大きな被害が出るだろう』

「ならば、やろう!」

 

同時に、俺はドラゴナロスを見つめる。

 

「力を貸してくれ、ドラゴナロス!」

 

俺は、そのままドラゴナロスをエクスガッチャリバーに装填する。

 

「変身!」『パーフェクトファンタスティック』

 

鳴り響く音と共に、俺の姿は、変わる。

これまでのスーパーガッチャードの中では、エックスレックスの姿に近く、背中には巨大なドラゴンの翼が生える。

同時に、アダムは、こちらの存在に気付き、急降下してくる。

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