歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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例え、その身体が燃え尽きても

新たな姿へと変わった俺達。

それを見て、警戒したように、アダムを見つめながら、俺達は、各々がそのケミーカードを取り出す。

 

「行くぞ、響!」『ジェットスワロー!』

「うん、悠仁!」

 

俺は取り出したジェットスワローをそのままケミーライザーにセットする。

すると、ケミーライザーから飛び出たジェットスワローは、そのままマントに宿ると共に、そのまま空を飛ぶ。

響もまた、背中にあるジェット噴射で同時に空を飛び、アダムに向かって行く。

 

「ガァァァァ!」

 

アダムは、そのまま腕を無数の触手として、こちらに向けて、放つ。

だが。

 

「ここで!」『ゲンゲンチョウチョ!』『カリュードス!』『オドリッパ!』『カマンティス!』

 

瞬時に、俺はその手にあるガッチャージガンにゲンゲンチョウチョをスキャンすると共に、その弾丸を真っ直ぐと放つ。

それによって、ゲンゲンチョウチョによって生み出された幻覚で一瞬だけ、こちらの狙いが逸れる。

そして、響もまた、オドリッパの力によって、アダムの触手による攻撃を避ける事が出来た。

同時に、俺はガッチャードトルネードに装填したカリュードスの力で、響は、その脚に宿ったカマンティスの刃でアダムの触手を切り裂いた。

 

「あれって、もしかして」

「あぁ、間違いない。私達と最も相性の良いケミー達だ!」

 

そうしている間にも、アダムはこちらに向かって口を開く。

それは、まさしくレーザー砲と呼べる代物。

それを見た俺達もまた、同時に互いに背中を合わせる。

 

「ならば、真っ正面から!」「突撃だ!」『ライデンチ!』『ジャングルジャン!』『アッパレブシドー!』

 

俺はそのままライデンチをガッチャージガンにセット。

それに合わせて、響もまたジャングルジャンの蔦で、巨大な刃へと変わる。

巨大な植物の雷の刃。

そう言える武器を俺達自身で作り出すと共に、アダムの放つレールガンを真っ正面から斬り裂く。

 

「こんなとんでもをやるなんて」

「けど、だからこそ!」

 

そう、彼らの言葉に合わせるように。

 

『ビートルX!』『フォルテドラゴン!』

 

フォルテドラゴンのエネルギーを集めたガッチャージガンによる一撃で、アダムを完全に喰らわせる。

ビートルXを纏ったガッチャードトルネードの勢いを利用して、そのままアダムに接近する。

 

「狙いは!」『ジャスティスドッグ!』

 

同時に、俺達は最後に攻撃するべき場所をジャスティスドッグの力でマーキングする。

それは、まさしく狙うべき場所。

 

「そして、これで!!」『ゴルドダッシュ!』

 

響は、ゴルドダッシュによる重量を籠めた一撃でアダムに突き刺さったエクスガッチャリバーを完全に埋め込む。

それによって、ユニコンの力が宿ったエクスガッチャリバーの力が、アダムに完全に広がる。

そして。

 

「これで!」『スチームホッパーバーニングフィーバー』

「終わりだぁ!」『レンキングロボ!』

 

俺はそのまま爆炎を纏う。

響もまた、拳を巨大化し、爆炎を纏う。

二つの爆炎を纏いながら、まさしく流星の如く。

アダムに向けて、隕石となって叩きつける。

 

「「はああっぁぁぁぁあ!!!」」

 

俺達の、2人の叫びは重なる。

重なり合いながら、真っ直ぐと、アダムを地上まで激突する。

 

「アァァァァア!」

 

それと共に、アダムを地面に叩きつける。

それと共に、アダムの身体は、徐々に人間の身体に戻っていく。

だけど。

 

「そんな」

「・・・無駄だったのか」

 

アダムの身体は、徐々に塵へと変わっていこうとしていた。

 

「そうでもないさ」

 

それと共にアダムは不敵に笑みを浮かべる。

 

「アダム」

 

「あれは、僕が暴走した姿じゃない。

本来の姿だ。

だからこそ、自分の真の姿が嫌だった

野蛮で!粗暴で!暴れ狂う事しかできない、僕の一番嫌いな者……それは“自分”だったのだ」

 

まるで、アダムは、先程までの暴走した事を理解すると共に、その言を吐く。

 

「目的達成をを目前にして、君らのような人間に倒された事は素直に悔しいが、「よくぞ倒してくれた」…そんな気にもなる、かすかにだが ね」

「・・・俺1人じゃ、倒せなかったよ」

「そうか。けど、僕達の決着は、既にあの時に決していた。今ではそれが分かる」

 

そう、アダムは懐かしむように言う。

 

「あのプラチナの輝きは、僕にはない輝きがあった。あれこそが、僕達が求めていた輝きだって、ようやく気づいた」

 

そうして、アダムの身体は首元まで塵となっていた。

 

「だからこそ、君にこれを伝えよう。この悪意の塊。これは君達がかつて戦ったドレッドライバーから造られた物だ」

「それって」

 

そのまま、声を出そうとしたが、アダムの目はそれ以上、言わせなかった。

 

「気をつけろ、悪意は、既に君達のすぐ傍にいる。だけど、信じられる絆と共に、戦い抜け」

 

そう、言い終えると共に。

 

「どうやら、僕もようやくそっちの旅に行けそうだよ」

 

アダムは、そう言い、消え去った。

 

 

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