戦いは終わった。
だが、未だに不穏な影はある。
アダムが最後に言い残した言葉である、ドレッドライバーの欠片。
それが、誰かに使われたという情報。
「間違いなく、今回の事で強攻策を行った奴で、間違いないだろうな」
キャロルは呟く。
今は、響の誕生日パーティを行っている最中で、ふとキャロルは呟いた。
そもそも、今回の1件だって、可笑しな所が多すぎる。
「そこの所、どう思う、翼、それにマーヤ」
そう、マリアは盛り上がる皆から少し離れた位置で、2人に尋ねる。
今回の騒動で、一番大きく関わったのは、間違いなく風鳴訃堂である事は間違いない。
だからこそ、確認したいが。
「間違いないだろう、あの男が行いそうな事だ」
「まぁ、否定はしないわね。だけど」
翼さんは、それに賛同するが、大してマーヤはどこか考える素振りがあった。
「それを直接、問いかけるのは危険だと思うわ。なんたって、向こうは日本を実質支配しているような奴だから」
「・・・全く、面倒な奴が相手になったな」
マーヤの言葉に、否定する事は出来なかった。
「錬金術師達は、あれからどうなったんだ?さすがに」
「実質、ボスであるアダムがいなくなった事で、バラバラになったわ。サンジェルマン達も、今はどこにいるのか」
「そうね、それに」
「・・・アリシアの死体がなかったんだよな」
蒸発したのか、どうなったのか分からない。
何よりも、彼らが今、どこでどのような活動をしているのか分からない。
それでも。
「今のあいつらは、以前のようには行えないだろう。実質組織が無くなった以上はな」
「・・・本当、次から次へとな」
そう言っている時だった。
「どうたの、そんな所で、難しい話をして」
「悪い悪い、すぐに行く」
そうしながら、俺達もまた、パーティに参加する。
それにしても。
「響、お前って、意外とぼっちだったりする?」
「悠仁に言われたくないよ!まぁ、よく話したりするのは未来ぐらいだけど」
そう響は呟く。
「あっ、そう言えば、すっかり誕生日プレゼント、忘れていた」
気づけば、俺は二日も経過していた。
そのせいで、誕生日のプレゼントを買い忘れた。
「ごめん」
「うぅん、それだったら、大丈夫だよ」
すると、響は、首に下げているギアに目を向ける。
「なんで、ギアに?」
「そう言えば、お前、あの時に発動させたイグナイトは一体何なんだ?あれは、ガッチャードイグナイターに似ていたが?」
「ふふっ、ならば、聞かせてあげましょう。立花響の大冒険を」
それと共に、響が語ったのは、俺の知らないガッチャードとギーツの物語だった。
「ふむ、どうやら失敗のようだな」
「どちらでも良いですよ、奴ら相手に、既にケミーの力に頼るつもりはないのだから」
「そう考えて、既に造ってあるんだな」
「えぇ、勿論」
「ならば良い、何時までも、シンフォギアやケミーなどという不確かな物に頼るつもりはないからな」
「まったく、恐ろしい人ですよ」