歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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カリオス/プレデンツ -STAGE1-

「はぁ、どうしたら良いのか」

 

 そう呟きながら、諸干朝美は悩んでいた。

 

 これまで多くの戦いを乗り越えてきた彼女だが、一つ、大きな悩みがあった。

 

「私、ゲームの製作会社の社長として、本当になれるのかな」

 

 それは、未だに彼女自身が社長として未熟である事。

 

 仮面ライダーとして、多くの敵と戦ってきたが、それでも、社長としての成長をしているのかと言うと、全くしていなかった。

 

 だからこそ、諸干は

 

 悩んでいた。

 

「……私は、社長の器なのかな」

 

 そんな事を考えている。

 

 自分の大好きなゲームを、もっと多くの人に楽しんで貰いたいからこそ、彼女は社長になりたいと思っている。

 

 しかし、まだ自分は社長として未熟だと感じているのだ。

 

 すると、その時だった。

 

「大変です!」

 

「ふぇっ!?」

 

 諸干の手元にあるスマホから突然声が聞こえた。

 

 その声に驚いた諸干は思わず変な声を出してしまう。

 

 そして、恐る恐る、スマホから来ている連絡にすぐに応じる。

 

「大変です! そちらに謎の反応があります」

 

 それはSONGからの連絡に、諸干はすぐな頷く。

 

「分かった、すぐに向かいます!」

 

 その言葉に頷くと彼女は慌てて支度を行い、向かった。

 

 反応があった場所はビル街であり、そこには多くの人が倒れていた。

 

 それを見た途端、彼女は叫ぶ

 

「酷い……一体、何が起きたというのです?」

 

「彼らは素養がなかった、ただそれだけです」

 

「っ!」

 

 聞こえた声の方向を見ると、そこには一体の異形が立っていた。

 

 その姿はまるで薔薇を歪な怪物に似せたような姿をしており、それが放つ異質な雰囲気を見て、朝美はすぐに理解した。

 

「マルガム、それもフレイローズの」

 

「君が何者か知らないが、我が社の試験の邪魔をしないで貰いたい」

 

「こんなの、試験でもなんでもないでしょ!」『ゲンゲンチョウチョ! スマフォーン! ガッチャーンコ! スマフォーゲン!』

 

 諸干は、すぐにガッチャードライバーで、仮面ライダーへと変身し、眼前のマルガムへと飛び込む。

 

「ふむ、では試験を行おうか」

 

 マルガムは、そんな諸干に対して、両手を広げて待ち構えていた。

 

 その姿には警戒心などはなく、完全に自分の力を信じ切っている様子だった。

 

 そんな姿を見ても諸干は一切怯まずに立ち向かう。

 

 彼女の、その拳で真っ直ぐとマルガムに殴りかかるが、その攻撃はあっさりと防がれてしまう。

 

「ふぅん」

 

 マルガムは、諸干の攻撃を受け止めながら、不敵に笑う。

 

「くっ」

 

「この程度かい」

 

 すると、マルガムは、その手から薔薇の花弁を出現させると、それを諸干に向けて投げつけた。

 

 花弁は鋭利な刃物のように鋭い切れ味で、諸干に襲いかかる。

 

 しかし、間一髪のところで諸干はそれを避けきることが出来た。

 

 だが、その隙を逃さず、マルガムはさらに追撃を行う。

 

 今度は彼の口から無数の薔薇の花弁を飛ばしてきたのだ。

 

 さすがに全てを避けることは出来なかったが、それでも直撃することだけは何とか避けきることが出来た。

 

「ぐっ」

 

「仮面ライダーとはいえ、この程度か」

 

 マルガムはそう告げると、再び手を諸干に向けてかざす。

 

 すると、今度は無数の薔薇が伸びて、まるで触手のように襲い掛かってきたのだ。

 

 その攻撃を諸干は必死に避けていくが、それでも完全に避けることは出来ずに少しずつダメージを負ってしまう。

 

 そしてついには、薔薇の攻撃によって大きく吹き飛ばされてしまう。

 

 地面に倒れ伏した諸干に対して、マルガムはさらに追撃を行うべく近づいていく。

 

 だがその瞬間だった。

 

「貴様程度で、社長とはな」

 

「えっ?」

 

 それと共に聞こえた声。

 

 すると、諸干は苦しみだした。

 

 聞こえた声は、どこから聞こえたのか、分からずに困惑する。

 

 だが、その声の主は、確かに近くにいる。

 

 まるで内側から聞こえたような、その声に。

 

 疑問よりも先に、その回答を突きつけるように、その人物は現れる。

 

 驚く事に、それは彼女の身体から現れた。

 

 1人の男だった。

 

 スーツを身に纏っており、歳は彼女よりも上だろう。

 

「えっ、誰?」

 

「さて、諸干君への講義は後にしよう。まずは邪魔な奴から始末する」

 

その男性は、ゆっくりと、懐から一つの物を取り出す。

 

『仮面ライダークロニクル』

 

その取り出した物は、そのまま宙を舞うと、そのまま男性の腰にある物に装填される。

 

『ガシャット!』

 

そのまま、ゆっくりと男性は、宣言した。

 

「変……身」『バグルアップ!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は、極まれりィィィィ!!』

 

それと共に、男性の姿は一瞬で変わる。

 

「仮面ライダー?」

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