歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

255 / 370
カリオス/プレデンツ -STAGE6-

「さぁ、私達、親子の力を使いたまぇ」

 

そう、檀正宗は諸干に言う。

 

「止めろ、その力を使った所で、お前があのような存在になるだけだぁ」

 

その力を使わせては危険。

そう認識したデルタは、そう彼女を止めようとする。

クロノスの力が宿ったその力を使われれば、危険。

そう認識したのは、間違いではなかった。

ただ。

 

「そうだね、この力を使ったら、どうなるのか分からない」

「そうだろぉ」

「私まで可笑しくなるかもしれない」

「その通り!」

 

そう、デルタの言葉を肯定するように、彼女は呟く。

 

「だからこそ使う」

「なっ」

 

しかし、彼女が放ったその一言は、デルタの言葉を裏切った。

 

「檀正宗さん」『クロノス』「良かろう」

「檀黎斗」『ゲンム』「ア゛ーーッハーッハーッハーッハッ!!!」

 

諸干は、そのまま二枚のケミーカードを、ガッチャードライバーに装填する。

それに合わせるように、檀正宗が立ち上がる。

さらには、なぜか連動するように、その横にはオーロラカーテンが現れ、その向こう側には彼の息子である檀黎斗が立っていた。

 

「親子の力、お借りします!変身!」『ガッチャーンコ!ゲンムクロノス!』「パパァァァ」「くろとぉぉぉ!!」

 

それと同時だった。

彼ら2人の親子が叫ぶと共に、その身体は粒子と変わる。

そのまま、彼女の周囲を纏いながら、徐々に変わっていく。

それは漆黒のクロノス。

それを思わせる姿であり、かつては憎み合った親子が、今では手を取り合った。

その親子が、ガッチャードライバーを通じて、錬金され、新たな姿となる。

それは、まさしく、檀黎斗が考えていた最強の仮面ライダークロノス。

仮面ライダーカリオス ゲンムクロノスだった。

 

「ぐっ、まさか、それが現れるとは」

 

そう、デルタは警戒するように見つめる。

その最中で。

 

「くくっ」

「むっ」

 

同時に、諸干に変化がする。

 

「最高にハイってやつだねぇ!」

 

そう、叫ぶと共に、その腕にはクロノスが使用した武器であり、変身アイテムであるガシャコンバグヴァイザーⅡ。

さらには、彼女の相棒と言えるゲンゲンチョウチョが、そのままガシャコンバグヴァイザーが重なる事で。

 

『ガシャコンバグヴァイザーⅢ』

 

それによって、広がった羽は、まるで盾を思わせる。

 

「この狂った奴がぁ!」

 

そうしながら、デルタは、真っ直ぐと諸干に向けて、そのままビームを放つ。

放たれたビームに対して、諸干はまるで、慌てる様子はなかった。

 

「真実に潜む嘘」『ギュ・イーン!』

 

それと共に、ガシャコンバグヴァイザーⅢのスイッチを押す。

すると、その前に現れたのは、なんとクロノスだった。

彼は、そのままその腕にあるガシャコンバグヴァイザーⅡで、そのビームを斬る。

 

「なっ」

 

「嘘に潜む真実」『チュ・ドーン!』

 

「はぁ!」

 

さらには、ガシャコンバグヴァイザーを持ったゲンムが、追撃を行う。

 

「どっどうなっているんだ、これは」

「2人のライダーの力を合わさる事で、ゲンゲンチョウチョの力は最大まで高まった」

「我々の愛が、幻を現実に変える事が出来た」

「夢を現実に変えるゲーム。それらを理念に愛の為に動く我々に」

 

そう、困惑するデルタの周囲を囲む3人。

 

「くっチェッ『PAUSE』」

 

そう、すぐにでも行動しようとしたデルタだが、彼らは既にPAUSEを使い、時を止めた。

 

「審判は厳粛に」

「だが、貴様のような奴の判決は既に」

「無駄ぁ!」

 

『ゲンムクロノス!フィーバー!』

 

鳴り響く音声を皮切り、3人のライダーが、真っ直ぐとライダーキックを叩き込まれる。

だが、それでも倒れない。

否。

 

「「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ」」」

 

倒れる事を、許されない。

止められた時の最中、彼らの蹴りは、容赦なくデルタに叩き込まれる。

止められた時間の中であるが、奇妙にも9秒。

彼らは、そのまま地面に到着すると共に。

 

『RESTART』

 

時は再び動き出す。

それと共に、デルタの、その身体は灰になった。

瞬きの勝利。

それと共に、彼女の変身は解かれる。

それは、この戦いの終わりを意味する。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。