「さぁ、私達、親子の力を使いたまぇ」
そう、檀正宗は諸干に言う。
「止めろ、その力を使った所で、お前があのような存在になるだけだぁ」
その力を使わせては危険。
そう認識したデルタは、そう彼女を止めようとする。
クロノスの力が宿ったその力を使われれば、危険。
そう認識したのは、間違いではなかった。
ただ。
「そうだね、この力を使ったら、どうなるのか分からない」
「そうだろぉ」
「私まで可笑しくなるかもしれない」
「その通り!」
そう、デルタの言葉を肯定するように、彼女は呟く。
「だからこそ使う」
「なっ」
しかし、彼女が放ったその一言は、デルタの言葉を裏切った。
「檀正宗さん」『クロノス』「良かろう」
「檀黎斗」『ゲンム』「ア゛ーーッハーッハーッハーッハッ!!!」
諸干は、そのまま二枚のケミーカードを、ガッチャードライバーに装填する。
それに合わせるように、檀正宗が立ち上がる。
さらには、なぜか連動するように、その横にはオーロラカーテンが現れ、その向こう側には彼の息子である檀黎斗が立っていた。
「親子の力、お借りします!変身!」『ガッチャーンコ!ゲンムクロノス!』「パパァァァ」「くろとぉぉぉ!!」
それと同時だった。
彼ら2人の親子が叫ぶと共に、その身体は粒子と変わる。
そのまま、彼女の周囲を纏いながら、徐々に変わっていく。
それは漆黒のクロノス。
それを思わせる姿であり、かつては憎み合った親子が、今では手を取り合った。
その親子が、ガッチャードライバーを通じて、錬金され、新たな姿となる。
それは、まさしく、檀黎斗が考えていた最強の仮面ライダークロノス。
仮面ライダーカリオス ゲンムクロノスだった。
「ぐっ、まさか、それが現れるとは」
そう、デルタは警戒するように見つめる。
その最中で。
「くくっ」
「むっ」
同時に、諸干に変化がする。
「最高にハイってやつだねぇ!」
そう、叫ぶと共に、その腕にはクロノスが使用した武器であり、変身アイテムであるガシャコンバグヴァイザーⅡ。
さらには、彼女の相棒と言えるゲンゲンチョウチョが、そのままガシャコンバグヴァイザーが重なる事で。
『ガシャコンバグヴァイザーⅢ』
それによって、広がった羽は、まるで盾を思わせる。
「この狂った奴がぁ!」
そうしながら、デルタは、真っ直ぐと諸干に向けて、そのままビームを放つ。
放たれたビームに対して、諸干はまるで、慌てる様子はなかった。
「真実に潜む嘘」『ギュ・イーン!』
それと共に、ガシャコンバグヴァイザーⅢのスイッチを押す。
すると、その前に現れたのは、なんとクロノスだった。
彼は、そのままその腕にあるガシャコンバグヴァイザーⅡで、そのビームを斬る。
「なっ」
「嘘に潜む真実」『チュ・ドーン!』
「はぁ!」
さらには、ガシャコンバグヴァイザーを持ったゲンムが、追撃を行う。
「どっどうなっているんだ、これは」
「2人のライダーの力を合わさる事で、ゲンゲンチョウチョの力は最大まで高まった」
「我々の愛が、幻を現実に変える事が出来た」
「夢を現実に変えるゲーム。それらを理念に愛の為に動く我々に」
そう、困惑するデルタの周囲を囲む3人。
「くっチェッ『PAUSE』」
そう、すぐにでも行動しようとしたデルタだが、彼らは既にPAUSEを使い、時を止めた。
「審判は厳粛に」
「だが、貴様のような奴の判決は既に」
「無駄ぁ!」
『ゲンムクロノス!フィーバー!』
鳴り響く音声を皮切り、3人のライダーが、真っ直ぐとライダーキックを叩き込まれる。
だが、それでも倒れない。
否。
「「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ」」」
倒れる事を、許されない。
止められた時の最中、彼らの蹴りは、容赦なくデルタに叩き込まれる。
止められた時間の中であるが、奇妙にも9秒。
彼らは、そのまま地面に到着すると共に。
『RESTART』
時は再び動き出す。
それと共に、デルタの、その身体は灰になった。
瞬きの勝利。
それと共に、彼女の変身は解かれる。
それは、この戦いの終わりを意味する。