歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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エメラルダンとネクロムの杖 6幕

「さぁ、皆さん、行きましょう」

 

彼女、マーヤのその一言と共に既に操られたライダー達が、ゲイザーゼロに向かって襲い掛かる。

素体の状態であるライダー達であり、武器などない。

 

「有象無象の状態で、勝てるとでも思っているのかぁ!」

 

ゲイザーゼロは、簡単に迎撃する事が出来た。

数の有利など関係ないと言わんばかりに、まるで遊ぶようにゲイザーゼロはライダー達を蹴り飛ばしていく。

 

「えぇ、けど、1人1人の力が弱くても、力を合わせれば勝てる。そうでしょ」

 

だが、彼らによって、視界が遮られていた。

それによって、エメラルダンの武装の一部が外れている事に、ゲイザーゼロは気づく事が出来なかった。

 

「なにっ、まさかっ!?」

 

操る為に、取り付けられた仮面の一つ。

それが、グレアの特徴の一つであるヒュプノレイだと気づくのが遅かった。

そのまま、ヒュプノレイから放たれたレーザーが、ゲイザーゼロの装甲の一部が抉る。

 

「くっ」

 

全ての見た目が同じである故に、その気づきは遅れた。

だからこそ、ゲイザーゼロはすぐにでも数の差を少しでも埋める為に、ゲイザーゼロの身体からドミニオンレイを放とうとした。

だが。

 

「ふふっ」

 

それは、ライダー達が、そのままドミニオンレイに乗り込んだ。

本来ならば、そのような事で防ぐ事は出来ない。

しかし、恐怖も痛覚もないただの人形のようなライダー達には、躊躇無く、その作戦を行う事が出来た。

 

「さて、終わりにしましょうか」『グレアドラゴン!フィーバー!』

 

鳴り響く音声。

それと共にライダー達の頭にあるヒュプノレイの額が、赤く点滅する。

 

「まずいっ!」

 

それと共に、すぐにゲイザーゼロは、彼らを引き離そうとした。

だが、ライダー達は、そんなゲイザーゼロを逃さないといわんばかりに掴んでいる。

 

「こんなっこんなのっ、認めない!」

「ふふっ、これこそ」

 

それと共に、マーヤは呟く。

 

「友情!!」

 

それは、ヒュプノレイで強制的に従えさせた天誅騎士団。

 

「努力!」

 

それは、ここまでの戦いの間、グレアの戦い方を徹底的に見て、思いついた事。

 

「そして、勝利」

 

その一言を最後に、指パッチンを行う。

それを最後に。

彼らはそのまま爆発。

 

「あぁっこんなのっこんなのっ、面白いじゃないのぉ」

 

それが、ゲイザーゼロのチラミの最後だった。

それと共に、エメラルダンは、そのままギロリの方へと向ける。

 

「さて、戦いは終わりましたね」

「あぁ、そうだな、だが」

 

それと共にギロリを見つめる。

 

「聞きたい事がある」

「なんでしょうか?」

「君は、あの時、もしもチラミに誘われたらどうするつもりだった」

 

この事件の発端であるネクロムの杖。

それは、彼女にとっては、おそらくは喉から手が伸びる欲しい代物だろう。

現に、それを求めて、天誅騎士団と名乗る彼らも現れたのだから。

 

「ふふっ、そうですね」

 

その問いかけに、マーヤは。

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