「さぁ、皆さん、行きましょう」
彼女、マーヤのその一言と共に既に操られたライダー達が、ゲイザーゼロに向かって襲い掛かる。
素体の状態であるライダー達であり、武器などない。
「有象無象の状態で、勝てるとでも思っているのかぁ!」
ゲイザーゼロは、簡単に迎撃する事が出来た。
数の有利など関係ないと言わんばかりに、まるで遊ぶようにゲイザーゼロはライダー達を蹴り飛ばしていく。
「えぇ、けど、1人1人の力が弱くても、力を合わせれば勝てる。そうでしょ」
だが、彼らによって、視界が遮られていた。
それによって、エメラルダンの武装の一部が外れている事に、ゲイザーゼロは気づく事が出来なかった。
「なにっ、まさかっ!?」
操る為に、取り付けられた仮面の一つ。
それが、グレアの特徴の一つであるヒュプノレイだと気づくのが遅かった。
そのまま、ヒュプノレイから放たれたレーザーが、ゲイザーゼロの装甲の一部が抉る。
「くっ」
全ての見た目が同じである故に、その気づきは遅れた。
だからこそ、ゲイザーゼロはすぐにでも数の差を少しでも埋める為に、ゲイザーゼロの身体からドミニオンレイを放とうとした。
だが。
「ふふっ」
それは、ライダー達が、そのままドミニオンレイに乗り込んだ。
本来ならば、そのような事で防ぐ事は出来ない。
しかし、恐怖も痛覚もないただの人形のようなライダー達には、躊躇無く、その作戦を行う事が出来た。
「さて、終わりにしましょうか」『グレアドラゴン!フィーバー!』
鳴り響く音声。
それと共にライダー達の頭にあるヒュプノレイの額が、赤く点滅する。
「まずいっ!」
それと共に、すぐにゲイザーゼロは、彼らを引き離そうとした。
だが、ライダー達は、そんなゲイザーゼロを逃さないといわんばかりに掴んでいる。
「こんなっこんなのっ、認めない!」
「ふふっ、これこそ」
それと共に、マーヤは呟く。
「友情!!」
それは、ヒュプノレイで強制的に従えさせた天誅騎士団。
「努力!」
それは、ここまでの戦いの間、グレアの戦い方を徹底的に見て、思いついた事。
「そして、勝利」
その一言を最後に、指パッチンを行う。
それを最後に。
彼らはそのまま爆発。
「あぁっこんなのっこんなのっ、面白いじゃないのぉ」
それが、ゲイザーゼロのチラミの最後だった。
それと共に、エメラルダンは、そのままギロリの方へと向ける。
「さて、戦いは終わりましたね」
「あぁ、そうだな、だが」
それと共にギロリを見つめる。
「聞きたい事がある」
「なんでしょうか?」
「君は、あの時、もしもチラミに誘われたらどうするつもりだった」
この事件の発端であるネクロムの杖。
それは、彼女にとっては、おそらくは喉から手が伸びる欲しい代物だろう。
現に、それを求めて、天誅騎士団と名乗る彼らも現れたのだから。
「ふふっ、そうですね」
その問いかけに、マーヤは。