歌姫と錬金術とライダー   作:ボルメテウスさん

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蛇と骸骨の鏡の中の戦場 2nd

 王蛇によって、連れてこられた場所。

 

 その場所を見て、グレイムは奇妙な違和感を抱く。

 

「なんだ、この場所は」

 

 王蛇によって、投げ出され、周囲を確認する。

 

 周囲の光景は、見覚えのある町並みではあった。

 

 しかし、そこは左右が反転したような世界である。

 

「ここはミラーワールド。誰にも邪魔されず、戦いを楽しめる最高の場所だぜ」

 

 王蛇は、そうグレイムに向けて言うと共に。

 

「さぁ、祭りを始めようじゃないか」『SWORD VENT』

 

 その音声と共に王蛇の手元には、蛇の尻尾を思わせる剣、ベノサーベルが手元に現れる。

 

 それと共に、真っ直ぐとグレイムに襲い掛かる。

 

 グレイムもすぐさま対応し、その手にガッチャートルネードを召還する。

 

 そして、ガッチャートルネードの刀身を使い、王蛇の攻撃を防ぐ。

 

 防いだことによって、刃同士が火花を放ち合い、衝突する音を立てる。

 

 王蛇に対して、反撃を行うグレイムであったが、王蛇はその攻撃を回避して距離を取った。

 

 その様子をグレイムも逃さず、追撃を行おうとした瞬間であった。

 

『STRIKE VENT』

 

「おらぁ」「なっがぁ」

 

 王蛇の両腕に、白虎を思わせる巨大な鉤爪が装着され、その攻撃を喰らうグレイム。

 

 その攻撃力で吹き飛ばされたグレイムは地面へと転がり、その手からガッチャートルネードを取り落としてしまう。

 

 なんとか起き上がると同時に王蛇の方を見据える。

 

「ちぃ、よくもやってくれたな」

 

「ふふっ、この程度で終わりか?」

 

 そう言いながらも王蛇は余裕を見せている。

 

「さて、ここに来る前に色々と玩具は手に入れたからな、試させて貰うぜ」『SHOOT VENT』

 

 鳴り響く音声と十に、王蛇の両肩に両肩に一門ずつ装備され、そのまま真っ直ぐとグレイムに向かって、放つ。

 

「なっ、がぁぁぁ!」

 

 その威力は凄まじく、そのままグレイムはそこから放たれた弾丸によって、吹き飛ばされる。

 

「さっきから、一体」

 

「くくっ、本当に面白いなぁ、別の世界のライダーとこうして戦えるとはな。しかも、北岡の奴まで使えるとはな」

 

 そう言いながら、ゆっくりと王蛇はグレイムに近づく。

 

「ぐっ、このまま」

 

 その時だった。

 

「良いねぇ、こういう奴は剣士共にはいなかったからなぁ」

 

「あぁ?」

 

 聞こえて来た声。

 

 グレイムでもなく、王蛇でもない。

 

 第三者の声に、2人は、その声の方向に向く。

 

 そこに立っていたのは、デザストだった。

 

「なんだ、お前? ミラーモンスターじゃないようだが」

 

「そんなの関係あるか? 俺が化け物なのかどうかなんて? ましてや、ここはお前の知っているミラーワールドじゃないんだからよ、何よりも」

 

 そうデザストは、王蛇に目を向ける。

 

「戦うのに、そんな事、関係あるか?」

 

 デザストの問いかけ。

 

 それに対して、王蛇は一瞬だけ、間が空き。

 

「違いない」

 

「くくっ、だったら、俺も混ぜさせて貰うぜ!」

 

 その言葉と共にデザストは、そのまま王蛇に向かって行く。

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