王蛇によって、連れてこられた場所。
その場所を見て、グレイムは奇妙な違和感を抱く。
「なんだ、この場所は」
王蛇によって、投げ出され、周囲を確認する。
周囲の光景は、見覚えのある町並みではあった。
しかし、そこは左右が反転したような世界である。
「ここはミラーワールド。誰にも邪魔されず、戦いを楽しめる最高の場所だぜ」
王蛇は、そうグレイムに向けて言うと共に。
「さぁ、祭りを始めようじゃないか」『SWORD VENT』
その音声と共に王蛇の手元には、蛇の尻尾を思わせる剣、ベノサーベルが手元に現れる。
それと共に、真っ直ぐとグレイムに襲い掛かる。
グレイムもすぐさま対応し、その手にガッチャートルネードを召還する。
そして、ガッチャートルネードの刀身を使い、王蛇の攻撃を防ぐ。
防いだことによって、刃同士が火花を放ち合い、衝突する音を立てる。
王蛇に対して、反撃を行うグレイムであったが、王蛇はその攻撃を回避して距離を取った。
その様子をグレイムも逃さず、追撃を行おうとした瞬間であった。
『STRIKE VENT』
「おらぁ」「なっがぁ」
王蛇の両腕に、白虎を思わせる巨大な鉤爪が装着され、その攻撃を喰らうグレイム。
その攻撃力で吹き飛ばされたグレイムは地面へと転がり、その手からガッチャートルネードを取り落としてしまう。
なんとか起き上がると同時に王蛇の方を見据える。
「ちぃ、よくもやってくれたな」
「ふふっ、この程度で終わりか?」
そう言いながらも王蛇は余裕を見せている。
「さて、ここに来る前に色々と玩具は手に入れたからな、試させて貰うぜ」『SHOOT VENT』
鳴り響く音声と十に、王蛇の両肩に両肩に一門ずつ装備され、そのまま真っ直ぐとグレイムに向かって、放つ。
「なっ、がぁぁぁ!」
その威力は凄まじく、そのままグレイムはそこから放たれた弾丸によって、吹き飛ばされる。
「さっきから、一体」
「くくっ、本当に面白いなぁ、別の世界のライダーとこうして戦えるとはな。しかも、北岡の奴まで使えるとはな」
そう言いながら、ゆっくりと王蛇はグレイムに近づく。
「ぐっ、このまま」
その時だった。
「良いねぇ、こういう奴は剣士共にはいなかったからなぁ」
「あぁ?」
聞こえて来た声。
グレイムでもなく、王蛇でもない。
第三者の声に、2人は、その声の方向に向く。
そこに立っていたのは、デザストだった。
「なんだ、お前? ミラーモンスターじゃないようだが」
「そんなの関係あるか? 俺が化け物なのかどうかなんて? ましてや、ここはお前の知っているミラーワールドじゃないんだからよ、何よりも」
そうデザストは、王蛇に目を向ける。
「戦うのに、そんな事、関係あるか?」
デザストの問いかけ。
それに対して、王蛇は一瞬だけ、間が空き。
「違いない」
「くくっ、だったら、俺も混ぜさせて貰うぜ!」
その言葉と共にデザストは、そのまま王蛇に向かって行く。